Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
英語お宝情報

英語お宝情報(18)英語のレコード盤で会話練習を開始! 木下和好

2017年12月17日20時51分 コラムニスト : 木下和好
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下和好
英語お宝情報(1):スピーキング脳とリスニング脳

By Dr. K. Kinoshita(木下和好)
YouCanSpeak 開発者・同時通訳者
元NHK TV・ラジオ 英語教授

<母親が内職で家計を支えていた>

私は小学校の高学年になるまで、ずっと英語を学ぶ方法を探し求めていたが、お金がかかることは一切無理なので我慢するしかなかった。父はアル中で、月給のかなりの部分をお酒に使ってしまっていたので、家計を支えるために母はいろいろな内職を探しながらわずかな収入を得ていた。おそらく月に2~3千円程度の収入だったと思う。私も何かをしなければならないと思い、下校後、時間のある限り母の内職を手伝った。そうこうしているうちに、一番上の兄は大学進学を諦め、勤め始めた。その頃から、極貧状態が少しだけ改善したような気がする。

<一番上の兄が購入したレコードプレーヤー>

兄はクラシック音楽が好きで、中高校生の時、バッハやモーツァルトやベートーベンなどの肖像画を鉛筆で描き、何枚かの作曲家の絵を壁に貼っていた。高校の時は学校所有のチェロを学び、独奏会も開いたことがある。大学を諦め、就職した後は自分のお金でバイオリンを買い、1人で練習していた。私も兄が大切にしていたバイオリンをこっそり弾いているうちに音楽が好きになり、小4の時、小学校のオーケストラに入部し、バイオリンとコントラバスを担当した。

英語お宝情報(18)英語のレコード盤で会話練習を開始! 木下和好

音楽好きの兄は名曲が聴きたくて、思い切ってレコードプレーヤーを購入し、クラシック音楽(英語では “classic music” ではなく “classical music” となる)のレコードを毎日聴くようになった。脇で聴いていた私もクラシック音楽に惹かれていき、ベートーベンの「運命」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」が大好きになった。特にバッハの「G線上のアリア」のバイオリンソロに魅了され、こっそりと何度も聴いた。

<英語を学ぶ方法を思いついた>

小6になったとき、あと1年待てば中学校の英語の授業が始まることは分かっていても、それまで待つのがつらかった。何とか本格的な英語の学びを始めたいという思いを潜在意識的に持ちながら日々を送っていたが、レコードプレーヤーで好きな音楽を聴いているとき、突然アイデアがひらめいた。「そうだ!英会話のレコード盤を買って、このプレーヤーを使えば、毎日英語が聞けるのでは?」と。私にとっての最初の英会話教材は英会話レコードに決まった。

待つことが嫌いな私は、すぐに母の所に行き、「英会話のレコード盤を買いたいのだけど」と言った。私はそれまで10円以上の小遣いをもらったことがないので、当然そんな要求が通るわけがないことを知っていた。でもその時母は「この金額で買えるのなら、買ってもいいよ」と言って、どこからか2~3千円(額ははっきり覚えていない)をかき集めてきて、私の手に持たせてくれた。

2~3千円といえば、母の内職の1カ月分に当たる金額だった。私はその足で、町で一番大きな本屋さんに一目散に走って行った。店内をキョロキョロ見渡すと、もらった金額で買える英会話のレコードセットが目に留まり、すぐにそれを購入し、また家まで急いで走って帰った。

英語お宝情報(18)英語のレコード盤で会話練習を開始! 木下和好

<毎日英会話のレコードを数時間聞いた>

家に着くと、早速レコードプレーヤーのスイッチを入れ、買ってきた英会話レコードを聞き始めた。でも初めて英語を耳にしたとき、何が何だかさっぱり分らなかった。英語が速すぎて、新幹線が目の前を通り過ぎるような感じで、右の耳から左の耳へと抜けていった。

英文の意味もまったく分からなかったが、レコード盤と一緒に冊子が入っていて、すべての英文の意味が書いてあったので、まず日本語訳を全部読んだ。また、冊子に簡単な英文法の説明があったので、分かっても分からなくても、とりあえず読んだ。

それからは、来る日も来る日も毎日数時間、レコードから聞こえてくる英語を聞き続けた。レコードを聞いているとき、手は空いていたので、手では母の内職の手伝いをするために動かし、耳は聞こえてくる英語に集中した。

英会話レコードの内容は、生活のいろいろな場面を想定した複数の人たちによる対話形式のものだったが、なかなか面白い内容だった。毎日英語を聞いているうちに、不思議なことが起きているのに気付いた。最初あれだけ速かった英語だが、聞いているうちに英語のスピードがだんだん遅くなり、英語の音が聞こえるようになった。実際はレコードの英語のスピードが遅くなったわけではないが。

英語お宝情報(18)英語のレコード盤で会話練習を開始! 木下和好

<話すためにはまねて言わなければならない!>

英語がだんだんゆっくり聞こえるようになってきたが、小6の私は、英語を聞いているだけでは決して口から英語が出てくるようにはならないことを直観的に感じた。英語の音声が認識でき、聞く英文の意味が分かったとしても、自分の口でその英語を言っているわけではないので、いくら聞き続けても絶対に話せるようにならないことは分かった。

私の夢は英語がペラペラ話せるようになることだったので、とにかくまねして音声に出すことにした。英語の細かい発音の仕方は分からなかったが、聞こえてくる英語に近い発音で言おうと試みた。最初の頃は英語が速すぎて、まねして言おうとしても、言い終える前に次の英文に移ってしまい、なかなか思うようにはいかなかった。

でも、毎日同じことを繰り返しているうちに、いつの間にかレコードの英語と同じスピードで、また似たような発音で模範英語についていけるようになった。英文の内容を思い浮かべながらまねして言うと、自分もそのトピックの世界に引き込まれ、本当に誰かと会話をしている気分になっていった。

英語お宝情報(18)英語のレコード盤で会話練習を開始! 木下和好

英会話レコードを買った小学校6年の夏ごろから英語を聞きまねして言う日々が1年ほど続いたわけだが、さらに気付いたのは、すべての英文をレコードのスピードと同じスピードで言えるようになっていただけでなく、ある程度日常会話ができるようになっていたことだ。私の英語スピーキング世界は、このようにして始まった。

英語スピーキング上達プログラムはこちら。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下和好

木下和好

(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

木下和好氏の書籍のご注文は、全国の書店、またはAmazonにて。

【公式】YouCanSpeak® 1977年から英語指導一筋・英語スピーキングに特化したオンラインプログラム

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下和好
  • ツイート

関連記事

  • 英語お宝情報(17)メリット・デメリットの意味が違う 木下和好

  • 英語お宝情報(16)英語の環境は英語圏だけにあるのではない 木下和好

  • 英語お宝情報(15)インプットされた英語量以上に話すことはできない! 木下和好

  • 英語お宝情報(14)言葉による意思疎通は料理と皿の関係に類似・その1 木下和好

  • 英語お宝情報(13)英語環境が悪くても、英語を学ぶ方法はある 木下和好

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.