Skip to main content
2025年12月17日22時45分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
英語お宝情報

英語お宝情報(19)ハイタッチはハイテクの反意語 木下和好

2017年12月31日19時57分 コラムニスト : 木下和好
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下和好
英語お宝情報(1):スピーキング脳とリスニング脳

By Dr. K. Kinoshita(木下和好)
YouCanSpeak 開発者・同時通訳者
元NHK TV・ラジオ 英語教授

<ハイタッチの2つのイメージ>

「ハイタッチ」という言葉を聞くと、2つの異なるイメージが思い浮ぶ。1つは米国人が「ハイターチ」と発音するときのイメージだ。それは日本企業の「日立」のことである。日立製品は米国にも普及しているので、「日立」という社名を知らない人はほとんどいない。でも “Hitachi” という社名のもともとの発音を教えられていない人は、無意識的に英語の発音ルールの影響を受けてほぼ例外なく「ハイターチ」と発音してしまう。ついでながら米国では「トヨタ “Toyota”」は「タヨウタ」に、そして「ホンダ “Honda”」は「ハンダ」と発音される。

「ハイタッチ」のもう1つのイメージは、スポーツなどで何かうまくいったときに、チームメートや相棒同士が手のひらを開いた状態で高く上げ、互いにタッチをする光景だ。互いに手のひらを高く(high)上げて触れる(touch)ので、「ハイタッチ」はまさにそのような行為を指す英語の表現だと誰しもが確信し、疑いの余地が無いようだ。

英語お宝情報(19)ハイタッチはハイテクの反意語 木下和好

でも、ハイタッチをするのは日本人だけだと言ったらウソに聞こえるだろうか。実際テレビでスポーツニュースなどを見ていると、どこの国の人たちも皆同じようにハイタッチする光景が映し出される。では、世界の中で日本人だけがハイタッチをするとはどういう意味だろうか。

<ハイタッチは high touch ではない>

実は、英語の “high touch” は日本で使われている「ハイタッチ」とは意味が全然違う。「ハイタッチ」は “high touch” をカタカナ表記にしたものであるが、“high touch” の本来の意味からあまりにもかけ離れてしまっている。おそらく日本人の誰かが、2人の人が手を高く(high)上げ、互いの手をたたきつけるように触れる(touch)光景を見て、「ハイタッチ」という日本独自の表現を作り出したのだろう。

<和製英語のタイプ>

和製英語には次のような6つのタイプがある。

1. 英語としてまったく使い道がない
2. 日本語と英語の合成語
3. 発音が本来の英語からかけ離れている
4. 本来の英語の意味からずれているか、まったく異なる意味を持つ
5. 品詞(動名詞とか過去分詞 etc)の使われ方が本来の英語とは異なる
6. 元の英語と同じ意味であると勘違いされている和製英語

和製英語である「ハイタッチ」は、タイプ4になる。

<high tech のマイナス要因>

実は “high touch” は “high tech” の反意語として使われ始めた表現で、日本で言う「ハイタッチ」とは意味がまったく異なる。“high tech” は正式には “high technology” で、コンピューターのような電子機器を使って機械などを自動操作する高度な技術を意味する。このオートメーション技術により、人の手作業による労働が大幅に削減されるようになった。

でも “high tech” は人の労働を排除するため、人の存在価値が見失われてしまう危険性をはらんでいる。

英語お宝情報(19)ハイタッチはハイテクの反意語 木下和好

<high tech と high touch のバランス>

“high tech”は便利な半面、人間不在という大きな社会問題を抱えているので、自動化社会の中で人間性を取り戻す発想が生まれてきた。それが “high touch” である。“tech(技術)” に対して “touch(触れる)” が使われるのは、「人が直接何かに触れる」という考えからだ。“high tech” が “digital” であるのに対し、“high touch” は “analogue” ということになる。

このように “high touch” はあくまでも “high tech” の反意語なので、「ハイタッチ」を高く上げた手のひらを互いに触れるという意味で使うことはできない。

英語お宝情報(19)ハイタッチはハイテクの反意語 木下和好

<ハイタッチは英語で何と言う?>

「ハイタッチ」するとき、手を握ったままでする人はほとんどいない。大抵の場合、手を開いた状態、すなわちジャンケンの「パー」の形を保った状態で互いに触れ合う。手のひらが「パー」の形の場合、5本の指(five fingers)はすべて見える状態になっている。それで、英語では手を開いたときに見える5本の指を意識し、“five” という単語を使う。そして手を高く(high)上げて、互いの “five” を触れ合うので、その行為を “high five” と言う。

海外のスポーツ実況を英語で聞いてみる機会があれば、スポーツキャスターが “high five” という言葉でハイタッチを表現していることが分かるであろう。

「ハイタッチをしてくれ」と言いたい場合は、“Give me five!” となる。

英語お宝情報(19)ハイタッチはハイテクの反意語 木下和好

この “high five” という英語の表現の歴史はかなり浅く、約40年前から使われ始めたようだ。

英語スピーキング上達プログラムはこちら。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下和好

木下和好

(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

木下和好氏の書籍のご注文は、全国の書店、またはAmazonにて。

【公式】YouCanSpeak® 1977年から英語指導一筋・英語スピーキングに特化したオンラインプログラム

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下和好
  • ツイート

関連記事

  • 英語お宝情報(18)英語のレコード盤で会話練習を開始! 木下和好

  • 英語お宝情報(17)メリット・デメリットの意味が違う 木下和好

  • 英語お宝情報(16)英語の環境は英語圏だけにあるのではない 木下和好

  • 英語お宝情報(15)インプットされた英語量以上に話すことはできない! 木下和好

  • 英語お宝情報(14)言葉による意思疎通は料理と皿の関係に類似・その1 木下和好

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(257)聖書と考える「顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君」

  • ワールドミッションレポート(12月17日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(3)

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(12月16日):コンゴのマンブトゥ族のために祈ろう

  • サマリタンズ・パースの輸送機、南スーダンでハイジャックされる 容疑者は拘束

  • ワールドミッションレポート(12月14日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(1)

  • ワールドミッションレポート(12月15日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(2)

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 聖なる励まし 穂森幸一

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也

  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • キリストの死によって与えられる新しいいのち 万代栄嗣

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

編集部のおすすめ

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.