「天国のようなステージを」 サルーキ=・千代延大介さんに聞く

2017年7月11日06時56分 記者 : 横坂剛比古 印刷
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サルーキ=の7枚目となるアルバム「天国へのロックンロール」

「2017年7月16日、日比谷野音を天国みたいな場所にする」

そう語る千代延大介さんの笑顔は、喜びと主への信頼に満ちていた。2人組ロックンフォークユニット「サルーキ=」のボーカリスト、千代延さんは2003年に洗礼を受けた。「相棒」でギタリストの森モーリー剛さんも2015年に夫婦でクリスチャンに。迷いも恐れもない。「僕たちの力では、あの広い会場を天国にするなんてできない。でも、神様の力がそこに注がれれば、必ずあの会場が天国みたいな場所になる」

千代延さんが初めて教会に行ったのは、サルーキ=結成前の2000年。島根から東京に出てきたばかりで心細かった。心に平安がなく、自分を大きく偽っていた。そんな時に、とある吉祥寺のライブハウスで出会った共演者に心の平安を強く感じ、引かれた。「どうしてあなたはそんなに平安なんですか」と尋ねたら、返ってきた答えは「私はクリスチャンです」。それで彼女に教会に連れて行ってもらった。

最初は疑いばかり。「いいことは言ってるけど、最終的には壺(つぼ)とか売りつけられるんじゃないか」。しかし、教会内外のさまざまな人との交わりを通して疑いは次第に解けてゆき、次の聖書の一言がとどめを刺した。

「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」(1コリント13:13)

「宗教」だから「信じろ」というのが一番大切なんだろうと思っていたのに、それよりも「愛」が大切だという。そこに驚き、そして本物だと確信した。洗礼を受けるにあたり、牧師に給料を尋ねた。「9万円」という答えだった。「この人たちはお金のために働いていない。本当に愛のために働いている」と確信した。これは「宗教」じゃない、「愛」なんだと。

それまで、「一番大切なものを3つ挙げろ」と言われたら、「音楽・安定・お金」だった。それが「信仰・希望・愛」にがらっと変わった。心に平安がやって来た。

「天国のようなステージを」 サルーキ=・千代延大介さんに聞く
ボーカルの千代延大介さんとギターの森モーリー剛さんの2人組ロックンフォークユニット「サルーキ=」

ミュージシャンなら誰しも「有名になりたい」「お金持ちになりたい」と願う。しかし、神様に取り扱われたミュージシャンは、その願いを超越する。

ある牧師が「夢」について説教を語った時、まず自分の夢「音楽をやりたい」について考えた。そして、その次に「イエス様の夢って何だろう」と思った時、「イエス様の夢は愛と平和だ」と気付いた。自分の夢とイエス様の夢が重なった。「イエス様の愛と平和を音楽で伝える」、それが自分の夢になった。

うまいミュージシャンはたくさんいる。しかし、ほとんどの人が成功できずに、くじけてしまう。才能もあるのに、努力もしているのに、成功できずに心を病んでしまうミュージシャンもいる。しかし、神様と夢を共有しているミュージシャンは、くじけることがない。才能も体も神様からいただいたもの。それをどう使うのか。自分のために使えば、くじけてしまう。しかし、神様の喜ぶことに用いるならば、くじけることはない。

すべての人が最終的に一番欲しているものは安心。多くの人はその安心をお金に求める。しかし、本当の安心はそこにはない。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイ6:33)と聖書に書いてある約束をどれだけ信じられるか。そこに本当の安心がある。

「ミュージシャンって、すごく不安定な、地に足のつかない職業だけど、その約束があるから絶対に大丈夫。それを信じてやっていたら、たとえギリギリであっても、実際、ちゃんと毎日ごはんは食べているし、必要なものは与えられているんです」

「天国のようなステージを」 サルーキ=・千代延大介さんに聞く
千代延大介さん

ノンクリスチャンの観客に向けて福音を歌うことに迷いもあった。しかし、大胆に「ハレルヤ!」と歌ってみたら「ハレルヤ!」とノンクリスチャンでも応えてくれると分かった。

「でも『アーメン』は『ハレルヤ!』よりハードルが高いみたいです。『ハレルヤ!』ってすごく明るい言葉で、明るい言葉には説得力があるんですね。クリスチャンは神様と一緒にいる時に輝くんです。喜ぶし、優しくなるし、笑顔が増える。その姿を見せることが神様の栄光を示すことなんです。聖霊に満たされた時、それは必ず自然に伝わるものなんです」

2012年に渋谷公会堂でのライブの後には「燃え尽き症候群」を経験した。神様にゆだねたライブをしようと、頭では分かっていた。しかし、それがちゃんとできずに、自分で背負い込んでしまった。神様に栄光を返しきれなかった。自分の中に空虚感が残った。

そこで神に祈って示されたのは、共に活動するメンバーの救いとブラジルへの遠征だった。マナウス。ブラジル北部の街。そこではたった50人のクリスチャンが始めた「マーチ・フォー・ジーザス」という活動が、20年で100万人にまで膨れ上がるという、まさに奇跡のリバイバルが起こっていた。メンバーに神様の働きを見せるには絶好の場だったし、何よりも自分自身がリバイブ(信仰復興)されたかった。

「天国のようなステージを」 サルーキ=・千代延大介さんに聞く
森モーリー剛さん

バンドの全財産をつぎ込んでマナウス行きの航空券を買い、その「マーチ・フォー・ジーザス」に参加した。行進の最終目的地であるステージで、32万人の大観衆の中で歌うという機会も得た。ロックンロール史の伝説となっている1969年の「ウッドストック・フェスティバル」でさえ、観衆は3日間で約40万人。それをはるかに上回る史上最大級のまさに「奇跡のステージ」。地平線まで人で埋まっていた。

主の起こすリバイバルを体感し、何かが大きく変わった。「神が共に働いてくださる」ということが「知識」から「実感」へと転換した。だからこそ、昨年2016年の日比谷野音では、ライブの最終盤、盛り上がりが最高潮に達した観客の大歓声の中で「すべての栄光を神様にお返しします!」という言葉が自然と出た。もはや何の迷いもない。

神様のことを一つ一つ分かっていきたい。人生すべてをささげても、絶対に全部は分からないけれど。

罪を犯すこともある。「神様を信じても無駄だ」と思ったこともあった。サタンのささやき。神様の前に立てないという気持ち。何度も同じ失敗をして、自分に絶望することもある。しかし、絶対にサタンは神様に打ち勝たない。何度同じような失敗をしても、らせん階段のように必ず成長している。

考えることよりも、神様の前に立ち続けること。駄目な時こそ祈る。神様は必ず働いてくださる。自分が今ここにいること。ステージに立つこと。それが何よりの証拠。神様と夢を共有し、神様と共にいる自分を見せる。そこには自然と笑顔と喜びが溢(あふ)れ出す。そうなれば、必ず伝わる。

神様が、教会が、もっとみんなにとって身近な存在になってほしい。「何かよく分からないけど、いいものなんだな、幸せなものなんだな」と感じてほしい。神様は愛なんだ、愛は損得じゃないんだ、無条件の価値なんだ、と伝えたい。そして、すでにクリスチャンである人たちとは一緒に喜びたい。笑いたい。一緒に神様の栄光を示したい。みんなが一緒に笑顔になって天からのエネルギーを受けて喜びに溢れれば、そこはもう「天国」。そんな「天国」が7月16日、日比谷野外大音楽堂に現れる。

ライブの詳細は告知記事を。

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