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ゲーム音楽の第一人者から、終末期の人に寄り添う音楽プロデューサーに 日比野則彦さん

2017年5月4日06時58分
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ゲーム音楽の第一人者から、終末期の人に寄り添う音楽プロデューサーに 日比野則彦さん+
人に寄り添う音を届けたいと語る音楽プロデューサーの日比野則彦さん=4月28日、Studio Dede (東京都豊島区)で

いのちの最後の日、どんな音を聞いていたいだろうか。心身が壊れそうなほど傷ついているときに、癒やしてくれるのはどういう音なのだろうか。「天上の音楽~ハートケア・コンサート」(株式会社日比野音療研究所主催)開催を前に、総合プロデューサーの日比野則彦(ひびの・のりひこ)さんに話をうかがった。

戦略諜報(ちょうほう)アクションゲーム「メタルギアソリッド」(コナミデジタルエンタテインメント)シリーズや「龍が如く2」(セガ)の作曲を手掛けた日比野さんは、2005年にゲーム音楽の作曲にフォーカスした会社、ジェム・インパクトを立ち上げ、その後も商業音楽の第一線で活躍してきた。

そんな日比野さんが癒やしの音楽に軸足を移すようになったのは、際限なく刺激を求める商業音楽に対して、「音楽はもっと人にプラスになるのではないか」という思いが膨らむようになったからだ。そして、決定的だったのが、友人であるイラストレーターのクリバリユミコさん(著書『乳がんだって生きていくあたし』いのちのことば社)が末期がんになり、それまで好きだったレゲエ音楽も弱った体で聴くのがつらいと知り、それに代わる音楽を探しているうちに亡くなってしまったことだった。音楽を専門にしながら、何もできない自分に直面し、「何かしなければいけない」という思いだけで08年に日比野音療研究所を開設した。

開設当初は何をすべきなのか試行錯誤の日々だったという。ただ、日比野さんは音楽プロデューサーとして商業音楽に15年近く携わり、作曲・アレンジ・演奏・収録・ミックス・再生環境まで加味してトータルで音楽を作ってきたと同時に、経営者として多くの人を雇ってきたのでホスピタリティーの部分でも経験を持っていた。その意味ではできることはいろいろあった。

そんな中で出会ったのがハープセラピストのリンダ・ヒル=フェニックスさんだ。リンダさんが余命2週間と言われている人の枕もとでハープを奏でるのを見て、自分のこれまでの音楽の演奏の仕方と全く違うことに非常に驚いたと日比野さんは話す。

「音楽は、演奏者が聴き手に提供するものと考えてきましたが、リンダさんの演奏では、主体が聴き手で、その人の呼吸に合わせてテンポをとる。その人のうめき声に合わせてピッチをとる。時には、その人の国の伝統的な音楽を入れ、その人に落ち着きがなければ、悲しげな曲からだんだん優しい曲にするなど、患者さんの状態に合わせて演奏を作っていくというもので、僕らがやってきたこととは発想が逆でした」

リンダさんの演奏こそ、自分たちがやるべきことと確信した日比野さんは、2010年から、終末期を迎える人やそれを意識し始めた人、介護・ケアをされる人・する人に心の平安といのちの希望を届けようと、「天上の音楽コンサート」を始めた。そこでは、人が生まれてから天国に還(かえ)っていくまでを綴(つづ)った映像と合わせて、「君は愛されるため生まれた」「アメージンググレイス」などの賛美が奏でられる。観客は、信仰のあるなしにかかわらず、人が生きている間に自分がどれだけ多くの人から愛を受けて生きてきたか、そして天国に還るとはどういうことなのかを感覚的に感じられるような構成になっている。

「コンサートで一番届けたいのは、自分たちのメッセージではなく、自分たちの演奏の中に神様が入ってきてくださり、それによって何かを感じてもらうことです」

14年頃からは、コンサートに来ることのできない終末期の人たちのために出前コンサートも始め、介護施設、ホスピス、個人宅などで演奏を行うようになった。ボランティアとして行くことも多いという。

ただ、出前コンサートも行ける数は限られている。日比野さんは、ライブの演奏に近い形で音を届けるにはどうしたらいいかを考えるようになり、株式会社光を立ち上げて、ヨット型の音響装置「凛舟 RINSHU」を開発した。これは、帆から船体に至るまでのすべてが振動し、人間の可聴外高域成分を豊かに含む世界最高水準の技術で作られた170曲に及ぶ楽曲が聴けるという仕組み。素材は桐(キリ)と檜(ヒノキ)だ。

ゲーム音楽の第一人者から、終末期の人に寄り添う音楽プロデューサーに 日比野則彦さん
日比野音療研究所が開発したヨット型の音響装置「凛舟 RINSHU」。帆の先端は十字架になっている。(写真:日比野音療研究所提供)

「病を持つ人は、スピーカーから流れる音波の振動が体にとってしんどく感じることがあります。でも、凛舟は楽器と同様、湾曲した檜と桐の船体の微振動により音を発生しているので、聴き疲れしません。加えて、収録されている楽曲はすべて、届ける人の顔を思い浮かべながら祈りをもって作られています。また、リクエストにも対応し、楽曲リストや構成は届ける方の必要に合わせて変えています。これまで音楽を作ってきた経験をすべて注ぎ込んで凛舟を作ってきましたが、結局そこに働くのは神様です。弱さを感じている時に、また意識がなくても聴覚は失われていないので、凛舟から流れる音楽を通じて神様を感じてくれればと思っています。コンサートがリアルなアプローチだとすると、凛舟はバーチャルなアプローチですね」

この4月には、一番大事なことにフォーカスするため、ジェム・インパクト、株式会社光、日比野音療研究所の3つの事業体で行っていたことを1つの組織「株式会社日比野音療研究所」に集約した。日比野さんは「神様に委ねていくしかない。これまでやってきた音楽の経験を総動員させて、自分ができるベストのことをしているだけです」と語るが、その根底には「神様の働きをしたい」という熱い思いがある。

日比野さんは、クリスチャンになった母親の影響で、2001年にキリスト教会福音センター(万代栄嗣主任牧師)で洗礼を受けたが、日比野さんにとってリアルに信仰の問題が入ってきたのは、自身の事業でつまずいた時だったという。「それまでは教会でメッセージを聞いていても血肉にはなっていませんでした。自分の弱さが見えた時に、かたくなな心が引き剝がされていくというか、御言葉がすっと入り、祈る人も周りに集まるようになりました。特に妻からはたくさんの影響を受け、そのおかげで信仰が深まっていったのだと思います」と、ソプラノ歌手でもある愛子さんの存在の大きさを語った。

ゲーム音楽の第一人者から、終末期の人に寄り添う音楽プロデューサーに 日比野則彦さん

今回開催される「天上の音楽〜ハートケア・コンサート」では、終末期より少し前の段階、「いのちの輝き」に焦点を当てる。オランダの精神科医ケン・タナカさんや、「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」で知られる木村弓さん、東京交響楽団次席チェロ奏者の黄原亮司さん、星野富弘さんの詩画集を朗読する髙橋圭子さんなど、日比野さんのビジョンに共感した専門家と一緒に、美しい映像と音楽、メッセージによって、「人のいのちは、その人が神の愛のうちに生きる時に、最も輝いていく」ということを、ノンクリスチャンの方々にも抵抗なく自然と感じられるように伝えたいという。

「天上の音楽~ハートケア・コンサート」は、5月12日(金)午後7時(開場6時半)から、渋谷区総合文化センター大和田4Fさくらホール(渋谷区桜丘町23-21、渋谷駅南口徒歩5分)で。入場料は前売り3千円、当日3500円。

公演に関する問い合わせは、電話:050・7303・7567(平日午前9時~午後4時)、FAX:025・250・5233(24時間受け付け)、メール:[email protected] まで。

■ 天上の音楽オフィシャルサイト
■ 日比野音療研究所ウエブサイト

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