「教会はテロの標的になり得る」 英国国教会が安全ガイドライン公開

2017年6月26日20時31分 印刷
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英国国教会のウェストミンスター寺院。ロンドン中心部のウェストミンスターにあり、英国の国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)に隣接している。議事堂周辺では今年3月、英国人の男(52)が車で人をはねたり、刃物で刺したりし、一般人4人と警官1人の計5人が死亡するテロ事件が起きている。

英国内で頻発するテロ事件を受け、専門家からテロに対する備えが十分にできていないと警告を受けていた英国国教会は最近、教会を訪れる人々やスタッフのための新しい安全ガイドライン(英語)を公式サイト上で公開した。

英国国教会がこうした対応を取る前、英内務省は新しい多くの安全上のアドバイスをまとめた手引き(英語)を公表。「混雑した場所や社会的に重要な場所は、しばしば国内外で増大しているテロの標的となります」と警告していた。

政府の手引きは、テロの標的になり得る混雑した場所を列挙しており、その中には「礼拝場所」も含まれている。手引きは、「あなたがたの礼拝場所がテロ事件の標的になる可能性があります。これには、爆弾の脅威や、敷地内や周辺に不審物が残されることが含まれています」「最悪のシナリオでは、あなたがたのスタッフと会衆が殺されるか、負傷する可能性があります。そしてあなたがたの施設は、『何の警告もない』多くの組織的なテロ攻撃で破壊され、損傷を受けるかもしれません」と警告している。

政府の手引きが出される前、教会などの防護に関する助言を行っているセキュリティーコンサルタントのニック・トルソン氏は、有効な安全策が取られている教会はほんの一握りだけだと警告していた。

英テレグラフ紙(英語)によると、トルソン氏は英国国教会系の新聞に、「過去10年の間、礼拝場所の安全については、警告が多く発せられていましたが、信じられないほどに無視されてきました。英国の教会が、それを真剣に受け止め、礼拝に出席する人々や教会で働く人々の危険を減らすべく、実際の処置を行う必要があったにもかかわらずです」とコメント。「過去10年間、私はほとんどすべての大聖堂を訪れました。そして私は実際、有効なセキュリティーシステムを備えている教会の数を片手で数えることができるのです」と述べていた。

一方、王室行事なども行われるウェストミンスター寺院のジョン・ホール大司祭は、礼拝場所に対する脅威を認めるものの、過去10年間、治安は厳重に守られていると主張している。また、「ウェストミンスター寺院を要塞に変える」ことは間違っていると言う。

フェイスブックに掲載した文章(英語)でホール氏は、「私たちは、ウェストミンスター寺院がテロの標的にされることを免れていないことを知っています。ウェストミンスター寺院はオープンで、人々を歓迎する所である必要がありますが、安全も必要なのです」と述べている。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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