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東日本大震災

「誰かを愛することは、神様のおそばにいることだ」 劇団「Project R」がチャリティーミュージカル「レ・ミゼラブル」

2017年3月22日11時27分
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「誰かを愛することは、神様のおそばにいることだ」 劇団「Project R」がチャリティーミュージカル「レ・ミゼラブル」+
レ・ミゼラブルには壮大な人間ドラマが詰まっている=11日、成美教育文化会館(東京都東久留米市)で(写真:Project R提供)

東日本大震災からの復興に思いを寄せて、劇団「Project R(プロジェクトアール)」によるチャリティー公演「レ・ミゼラブル」が11日、成美教育文化会館(東京都東久留米市)で行われた。成美グリーンホールの収容人数は304人だが、昼夜の2回公演は満席となり、立ち見客がホールに入りきれないほどの大盛況だった。

「レ・ミゼラブル」は、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に、さまざまな人間模様を描く感動の物語。ヴィクトル・ユーゴーはこの作品で「愛」「自由」「赦し」を強く表現している。

このミュージカルに挑戦したのは、2015年に設立されたばかりの劇団、Project R。その代表を務める菅野よりさんは基督聖協団清瀬グレースチャペルに通うクリスチャンだ。大学卒業後、劇団に所属して数々の舞台運営に携わり、今は中学校の音楽科教員として働いている。この作品でも演出から構成まで担当した。

50人を超えるバラエティーに富んだキャストも魅力だ。菅野さんの人脈と熱意で集めたメンバーは、事務所に所属する役者も、全くの未経験者もおり、10歳に満たない子どもから60歳を超えるベテランまで、心を1つにして舞台に立った。

主人公のジャン・バルジャン(夜の部)を演じる平岡基さんはオペラ歌手。「原作を読んで、キリスト教の赦し、祝福が根底にあると感じました。東日本大震災で苦しまれた方々への救いが『祝福』という形で表せたらと思います」

また昼の部で同役を演じる横山弘泰さんもオペラ歌手だ。「ジャン・バルジャンは聖人だと言われますが、僕は原作を読み込んで、彼の人間的な弱さからアプローチしてみました。司教からもらった愛によって、人の弱さを乗り越えることができると感じました」

「誰かを愛することは、神様のおそばにいることだ」Project R チャリティー・ミュージカル「レ・ミゼラブル」
生演奏によるアンサンブルと迫力満点の舞台演出に観客は釘付けになった。

コゼット役(昼の部)の小野里桃子さんは劇団ひまわりに所属している。エポニーヌ役を演じた香林佑美(こうりん)さんは、小学生の時に帝国劇場でリトルコゼットを演じた。テナルディエ夫人を演じた黒沢恵梨さんはミュージカル女優だ。

ジャベール警部役を演じたのは、バリトン歌手の金努(こん・つとむ)さん。小学3年生の息子、光希(みつき)君がガブローシュ役で、夢だった共演を果たした。クリスチャンの本村満喜さんはアンジョルラス役を演じたが、夢はミュージカル俳優だという。

3時間近い公演のラストシーンに観客は感動し、涙した。中には「舞台を観て、こんなに泣いたのは初めて」という声も聞かれた。終演後も感動冷めやらぬ観客はSNS等で思いを共有し、その余韻に浸った人も多くいた。

本公演のチャリティー総額は63万円を超え、この中から被災地に義援金が届けられる。菅野さんは言う。

「1人のクリスチャンとして、ユーゴーの強い信仰に思いを重ねて、『誰かを愛することは、神様のおそばにいることだ』と心から歌いました」

■ 劇団「Project R」のフェイスブック

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