Skip to main content
2025年12月11日15時44分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. ワールドミッションレポート
ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(12月11日):ウズベキスタン シルクロードの青き都に注がれる命の水

2025年12月11日15時27分 執筆者 : 石野博
  • ツイート
印刷
関連タグ:ウズベキスタン

中央アジアの心臓部に位置するウズベキスタンは、世界に2つしかない「二重内陸国(国境を接する全ての国も内陸国)」の一つだ。かつてシルクロードの交易路として栄え、サマルカンドやブハラといった古都には、鮮やかな空色「サマルカンド・ブルー」の壮麗なイスラム建築が立ち並ぶ。綿花栽培と豊富な天然資源に恵まれ、中央アジア最多の人口を抱えるこの国は、長い歴史の中で多様な民族と文化が交差してきた。

しかし、その美しい青色のドームの下で、キリストにある兄弟姉妹たちは厳しい現実に直面している。統計によって幅があるものの、ある統計では国民の約95%がイスラム教徒(スンニ派)とされ、社会の隅々までイスラム的慣習が根付いている。政府は世俗主義を標榜しつつも、過激派の台頭を恐れるあまり、宗教活動全般に対して極めて厳格な統制を行っているのだ。

この国において、福音派の教会が「公認」を得ることは至難の業だ。厳しい登録要件、煩雑な手続き、そして監視の目が常に光る。無登録での集会は違法とされ、警察による急襲、多額の罰金、あるいは短期間の拘束といったリスクと常に隣り合わせなのだ。

特に、ウズベク族のイスラム教徒背景を持つ信者への風当たりは強烈だ。彼らにとって改宗は、単なる宗教の変更ではなく、家族、部族、そして国家のアイデンティティーへの「裏切り」と見なされるのである。

ある改宗者のウズベク人女性の話だ。彼女は重い病の床でイエスの癒やしを体験し、信仰を持った。しかし、それを知った家族は激昂し、彼女を家から追い出し、子どもたちとも引き離そうとした。「お前は恥だ」とののしられ、地域社会からも村八分にされた。

それでも彼女は、秘密裏に集まる家の教会の交わりをやめなかった。兄弟姉妹から励ましを受け、涙ながらに家族の救いのために祈り続けた。驚くべきことに、彼女の変わらぬ愛と平安な姿を見て、かつて最も彼女を迫害していた姉が、密かに聖書を読み始めたというのだ。

このように、迫害の嵐の中でも、福音の種は確実に芽吹いている。近年では、社会的に立場の弱い女性たちやろう者(聴覚障害者)のコミュニティーの中で、福音が力強く広がっているという報告もある。政治的な変革や法的な緩和は遅々として進まないかもしれないが、聖霊の働きは、国境や法律の壁を越えて、渇いたサマルカンドの大地に命の水を注ぎ続けている。

シルクロードのオアシスであったこの地が霊的なオアシスへと変えられるように祈ろう。家族から迫害され、拒絶されている改宗信者たちが、主にある新しい家族の愛に包まれ、守られるように。また、未登録の群れが当局の干渉から守られ、自由に主を礼拝できる日が来るように、そしてウズベクの人々が真の救い主に出会う夢や幻が与えられるように祈っていただきたい。

■ ウズベキスタンの宗教人口
イスラム 95・0%
無宗教・その他 3・5%
ロシア正教・カトリックなど 1・2%
プロテスタント 0・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:ウズベキスタン
  • ツイート

関連記事

  • ワールドミッションレポート(12月10日):コンゴのマムヴ・エフェ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(12月7日):タンザニアのマンブウェ・ルング族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(12月5日):ウクライナ 砲火のとどろく中で、福音は止まらない(1)

  • ワールドミッションレポート(12月4日):イランのママーサニー族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(12月3日):ソマリア 厳しい大地に芽を出す福音の種

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(17)「制御不能な突然の出来事」 臼田宣弘

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 希望に生きる 佐々木満男

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • サマリタンズ・パースの輸送機、南スーダンでハイジャックされる 容疑者は拘束

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • ワールドミッションレポート(12月10日):コンゴのマムヴ・エフェ族のために祈ろう

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 米最大の民間慈善財団、神学教育機関やキリスト教団体に総額1千億円超を助成

  • 東京・銀座で牧師がトーク&ライブ「メリエストクリスマス2025」 12月25日

  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

編集部のおすすめ

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.