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なにゆえキリストの道なのか

なにゆえキリストの道なのか(74)猿人、原人の化石はどのように解するか 正木弥

2017年1月15日05時07分 コラムニスト : 正木弥
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関連タグ:正木弥

猿人、原人の化石は、100万年以上も前のもので、創世記の最初のヒトよりはるか昔のものだ。どのように解するか。

人間は猿から進化したのだ、と思い込んでいる人々が、人間とサルの間の中間形を求めて化石を探しました。

1. ピルトダウン人

1912年、ドーソンがピルトダウンの穴から発見した、という。ところが、彼の死後4年して、顎はサルのもの、頭蓋はヒトのもの、顎と歯は化学薬品で処理された捏造(ねつぞう)品であることが判明した。以後、この化石は議論されることがない。

2. ハイデルベルグ人

1907年、ドイツ・マウエルの洞窟で2人の人夫によって発見され、25万年前の原人だとされた。しかし、その後、その歯は明らかに人間のものと判明。もはや、この化石が議論されることはない。

3. 猿人

以下、いずれもアフリカ東部の狭い範囲で発見されている。他のサルの分布からすれば、猿人がこの地域に限られて、この地域でだけ進化したというのは疑問だ。

① アウストラロピテクス・アフリカヌス・・・1925年、ダートが南アフリカのダウングという石灰岩の石切り場で発見した。牙がなく、直立姿勢で100万年前の猿人の化石だとされた。

② アウストラロピテクス・ジンジャントロプス・・・1945年、リーキー博士がルアンダのルドルフ湖の東方で発見した。何トンもの土をふるいにかけ、取り出した400もの骨の破片をつないで1つの頭骨に復元した。250万年前の猿人だとされた。しかし、発掘方法からすれば、数体分の組み合わせかもしれないとの疑いが残る。

③ アウストラロピテクス・アファレンシス・・・1973年、ジョハンセンたちがエチオピアのハダールで発見し、ルーシーと名付けた。300万年前の猿人とされた。

④ ホモ・ハビリス・・・リーキーJrがケニアで発見した。200万年前の猿人とされた。全身骨格は保存状態が良いが、頭骨は大きく陥没し、復元困難。礫石器(れきせっき)を制作・使用していたとみられるので、原人に分類する考え方もある。

⑤ ラミダス猿人・・・日本の諏訪元(げん)東大教授らの調査団がエチオピアのアファール低地で発見し、命名した。その発見の詳細は2009年まで公表されなかった。450万年前の猿人で、直立歩行の骨格があり、顔や歯はチンパンジーと類似性が強い。サルとヒトの分岐点にいた存在だとされた。

4. 原人(ホモ・エレクトゥス)

① ピテカントロプス・エレクトゥス(ジャワ原人)・・・1891年、オランダのデュボアがジャワ島の幾つかの場所で発見した。しかし、場所が相互に離れているため、同一体のものか確かでないと批判された。以後、彼はその標本を20数年隠して保管した。後に頭蓋骨の石膏(せっこう)型をとったが、スミソニアン博物館ヒルドリッカはそれはヒトのものだ、とした。

② 旧学名シナントロプス・ペキネンシス(現在はエレクトゥス・ペキネンシス)・・・1927年以来、北京の周口店で45体分をスウェーデンのアンダーセンが発見した。火の使用、小屋の建設、マンモスの捕獲をしたらしい。ミトコンドリアのDNAの解析で、現生人類の祖ではないと確認された。

③ 1995年、中国四川省で190万年前のホモ・ハビリスの顎の骨と歯の化石を発見した、と米国のショホーン教授が発表したが、その後、多くの研究者が異論を唱え、再検討した結果、同教授は間違いを認め、「未知のサルの骨であった」と訂正した。国立科学博物館の海部陽介・研究主幹(古人類学)は「顎の骨や歯の化石はヒトのものかサルのものか区別が難しいものがある。これを機会に調べ直すことを期待したい」と話した(朝日新聞、2009年6月18日)。

5. 猿人、原人の化石の問題点

① 発見の仕方の問題・・・他の個体や他の動物の化石と混じると合わせて1体となり、造り上げた(仮装の)存在となる。

② 組み立て(復元)の仕方の問題・・・組み立てが主観によってなされやすいので、組み立てる人によって(極端に言えば)どんな姿にでもなる。復元された姿が本来の生物の姿であったとは保証できない。

③ 個体差の問題・・・現代人でも2メートル近い人もいれば、1・5メートルくらいの人もいる。脳容積の大きい人も小さい人も、額が前に出っ張っている人もやや後ろに退いている人も、背がピンと伸びた人も少し曲がっている人もいる。小さい人でも普通に生活している。化石になった存在がその群れ・集団の中で標準タイプだったと断定できない。ならば、その生物の標準的な姿・能力・生き方などを評価できない。

④ 公開性の問題点・・・化石の本体、発掘の仕方、発見の場所・地層などについて速やかに公開すべきは当然である。過去の幾つかの事例では十分に公開されてない。

⑤ 捏造の可能性の問題・・・上述の1、2の例、4の ③ の例、さらには日本の縄文石器についての藤村新一の旧石器捏造事件などを見ると、その可能性を考慮しておかねばならない。

6. まとめ

これら猿人、原人の化石とされているものが、サルやヒトのそれと取り違えていないか、中間型を装った恣意的な復元でないのか、または意図的な創作物でないのか。こうした疑念がなお残る。一方、万一、猿人、原人がいたとしても、それは現生人類と直接つながりのない生物として神がお造りになり、御心にかなわず、滅ぼされてしまったものの化石かもしれない。何よりも、生体が1つもなく、化石ばかりという点が、最大の問題である。

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◇

正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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