Skip to main content
2025年12月7日14時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(9)日本宣教の仕組みづくり 広田信也

2016年12月14日10時25分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム

2011年に自動車会社を定年退職、同時に神学校に入学して日本宣教のために祈る中、日本文化の流れに乗せて福音を広く伝えるよう導きを受けた私は、卒業後の2014年6月、冠婚葬祭事業と高齢者事業を担うブレス・ユア・ホーム(株)の設立に至った。日本の全ての人が福音を知るための仕組みづくりが、私たちの重要なミッションになった。

冠婚葬祭については、結婚式司式が牧師の務めとして一般に知られているが、一度きりの結婚式で福音に触れるだけでなく、毎年のように家族、親族とともに福音に触れ、祈り合う機会を日本の各地に提供したいと考え、定期的に巡ってくる結婚記念日、記念会、誕生日会などに新しい祈りの形を創ることを目指した。

しかし、当然のことだが、習慣化されていない新しい冠婚葬祭を、特別な料金を払ってお願いするような依頼はなく、会社の事業としては難しかった。神様の導きに間違いはないが、不安な日々が続いていた。

そんなある日のこと、教会を離れたクリスチャンの葬儀司式依頼が舞い込んだ。教会を離れたといっても、クリスチャンの友人もおられ、牧師のつてもありそうだったが、司式を頼める牧師がいないということだった。一度教会を離れると、教会の牧師には直接頼みづらい現実があるようだ。

当社の会社案内に葬儀司式の記載はなかったが、毎月のように依頼が寄せられた。いずれも頼める牧師がいないという緊急の依頼だった。私は、急きょ全国からの依頼に対応できるように、それぞれの地域への出張ルートを確認し、全国に対応する旨のホームページを立ち上げた。

数カ月後、九州からの依頼があった。行ったことのない場所だったが、できるだけ効率的なプランを立てて対応した。とても良い時間を共有させていただいたが、請求書を差し上げる際、交通費の割合が増えることや、葬儀後に続く納骨式や記念会への対応が容易でないことに大きな課題を感じた。

そこで私は、この働きに共感してくださる全国の牧師先生と連携して、「葬儀から日本宣教」プロジェクトを立ち上げ、教会訪問や講演、シンポジウムを繰り返すようになった。ありがたいことに1年後には、応援してくださる先生方が増え、遠方での司式対応に道が開かれてきた。先生方の中には、生前から訪問してくださる方や、葬儀後に遺族に寄り添い、納骨式、記念会に続けて対応してくださる方もいて、継続的な福音宣教の形を見させていただいている。

全国から寄せられる葬儀相談はさまざまである。九州や北海道から、なぜ見知らぬ神戸の会社に電話をかけてくださるのか不思議に思うこともある。おそらく株式会社へのサービス依頼という気安さもあるのだろう。名乗らないで要件だけを話される方もいるが、サービスを提供する会社への問い合わせならそれで十分である。

しかし、時には深刻な話になることもある。娘が突然亡くなり、葬儀の相談で電話をくださった男性は、話しているうちに、娘が本当に天国に行ったのか?供養をしないと天国に行けないのではないか?と矢継ぎ早に質問されてきた。召された娘をいとおしむ父親の気持ちが伝わってきて、いたたまれない気持ちになった。

今から自殺を考えているので葬儀の相談をしたい、という若い男性からの電話の応答には肝を冷やした。奥様が自死され、直後に葬儀を淡々と依頼されるご主人の言葉に引き込まれ、涙を流すこともあった。

全国からの葬儀相談を受ける牧師が、24時間対応の電話を持つことの意義と重要性を、今では深く認識するようになった。私のような者に、そのような電話を託してくださった主に応えたい思いが、今の私を支えている。緊張の続く仕事だが、やめるわけにはいかない。今後の電話件数の増加を見越して、情報管理センターの役割を担える社内体制を整備したい。

しかし、電話をかけてくださる方にとって、そこはあくまで相談や依頼という入り口にすぎない。実際に葬儀前後に依頼者に寄り添い、福音をお伝えしていくことは、それぞれの地域にある教会や牧師先生にお願いしなければならない。寄り添い方はさまざまだが、生前に寄り添うことも、遺族に寄り添うことも、実は、神様が最初に示された冠婚葬祭事業や高齢者事業そのものになり、やがて教会の働きとなっていく。

全国から寄せられる相談や依頼を受け取る情報管理センターとそれぞれの地域で寄り添う地域拠点の働きは、車の両輪のようなものである。ブレス・ユア・ホーム(株)発足から2年半、神戸においてその両輪の大切さを教えられ、その一端を担わせていただく貴重な体験を積んできた。

そしていよいよ来年は、神戸の拠点はもちろんのこと、全国の活動拠点を立ち上げ、神戸に寄せられる全国からの情報を正しくお伝えし、地域拠点の働きを支えていけるようになりたいと願っている。この働きが、地域教会の宣教の働きを後押しし、日本の各地に福音が届けられ、天来の祝福が満ち溢れることを心より祈っている。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム
  • ツイート

関連記事

  • ブレス・ユア・ホーム代表の広田信也牧師が語る「葬儀からの日本宣教のシナリオ」

  • 葬儀を入り口とした日本宣教の新しい在り方を考える 「キリスト教葬儀から日本宣教を考える」拡大シンポ

  • 苦しんでいる多くの高齢者を救うために 牧師を対象にした終活セミナー、淀橋教会で開催

  • 葬儀を通して福音を伝える 株式会社 創世 ライフワークス社代表取締役の野田和裕さん 

  • 「孤独を超えて、生と死に向き合う」 キングス・ガーデン東京が第2回シンポ開催

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 人生を楽しもう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(12月7日):タンザニアのマンブウェ・ルング族のために祈ろう

  • 米最大の民間慈善財団、神学教育機関やキリスト教団体に総額1千億円超を助成

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 東京・銀座で牧師がトーク&ライブ「メリエストクリスマス2025」 12月25日

  • ヨハネの黙示録(10)フィラデルフィア教会の御使いへ 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(12月6日):ウクライナ 砲火のとどろく中で、福音は止まらない(2)

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 聖心女子大学と聖パウロ学園高校が協定締結 共にカトリック系

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(236)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(中編) 広田信也

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

  • 聖心女子大学と聖パウロ学園高校が協定締結 共にカトリック系

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(236)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(中編) 広田信也

編集部のおすすめ

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.