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福音の回復

福音の回復(21)イエスの足跡・その4:ペテロとの出会い 三谷和司

2016年10月26日19時17分 コラムニスト : 三谷和司
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前書き

人は、神が私たちを「○」だと言っても、自分のことを「×」だと思ってしまう。神が、人は「良き者」と教えても、「ダメな者」と思ってしまう。そう思うのは、人の価値観が故障しているからである。人の価値観が、人の価値を人の「うわべ」で判断する「肉の価値観」のためにそうなる。これでは、神の言葉が食べられない。食べられないから、人は御心に反する道を進むしかなく罪を犯してしまう。まことに人の罪は、人が持つ「肉の価値観」が神の言葉を遮ることで引き起こされる。だから、人は価値観を変えない限り、御心が何であるかを知ることができない。

「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって(価値観を変えることによって)自分を変えなさい」(ローマ12:2)※( )は筆者が意味を補足

そうした事情から、イエスは「肉の価値観」と戦い、それを是正しようとされた。その様子は、弟子たちとのやりとりの中に見ることができる。それを見ると、イエスは段階を踏んで是正しようとされている。第1段階は、弟子たちに戦うべき敵の正体を理解させることに集中し、第2段階は、「肉の価値観」を取り除くのに必要な「信仰」を育てる訓練に集中し、第3段階として、ようやく「肉の価値観」を取り除く手術に取りかかられた。この章では、そうしたイエスの足跡をたどってみたい。特に、イエスがペテロに対してされたことを中心に見ていきたい。では、敵の正体を理解させる「第1段階」の様子から見ていこう。この段階は、イエスがペテロに出会うことから始まった。

(1)ペテロとの出会い

ある時イエスはペテロの舟に乗り、「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」(ルカ5:4)と言われた。ペテロは夜通し魚が捕れなかったので、今さら網をおろしても無駄だと思ったが、それでも網をおろしてみることにした。「でもおことばどおり、網をおろしてみましょう」(ルカ5:5)。疑いながらも素直に従い網をおろすと、網が破れそうになるほどの大漁だった。

奇蹟を目の当たりにしたペテロは、ひれ伏してこう言った。「主よ。私のような者から離れてください。私は、罪深い人間ですから」(ルカ5:8)と。それに対してイエスは、「こわがらなくてもよい。これから後、あなたは人間をとるようになるのです」(ルカ5:10)と答えられた。これが、イエスとペテロの最初の出会いである。この出会いを、注意深く読み直してみよう。すると、ペテロの価値観を変えようとしたイエスの試みが見えてくる。

ペテロは当初、イエスが網をおろすよう言われたとき、「先生。私たちは、夜通し働きましたが、何一つとれませんでした」(ルカ5:5)とつぶやいた。ペテロはプロの漁師であり、そのプロが今日は捕れないと判断した。それに対して、漁師でもない素人が網をおろせと言ってきたのだからから、つぶやくのは当然であった。しかし、結果はそれとは異なるものになった。ペテロはそのことで、イエスの言葉を信じなかった自分の罪深さを自覚し、「主よ。私のような者から離れてください。私は、罪深い人間ですから」(ルカ5:8)と言ったのである。

ペテロの「主よ。私のような者から離れてください」という言葉には、彼の思いが詰まっていた。人は、時として自分の本音と反対の言い方をするが、ペテロはまさに反対の思いを述べた。この言葉には、私の罪をどうかあわれんでくださいという思いが詰まっていたのである。もし本気で離れてほしいと思ったのなら、このあとペテロはイエスについて行くことなどしなかったからである。そんなペテロの思いを察し、イエスはこう言われた。

「こわがらなくてもよい。これから後、あなたは人間をとるようになるのです」(ルカ5:10)

ペテロは、つぶやいた自分の罪を認識したとき、自分は裁かれて当然と思った。それが、「肉の価値観」から生じる思いである。ところが、イエスは「こわがらなくてもよい」と励まされた。さらには、「これから後、あなたは人間をとるようになるのです」(ルカ5:10)と、ペテロの将来までも励まされた。罪深い自分を認識し罰を覚悟していたペテロに、イエスは彼が予想すらできない言葉を語られたのである。

ペテロは、イエスから何も責められず、ただ励まされたことにより、「肉の価値観」では到底考えられない、無条件で罪が赦(ゆる)されるという体験をした。これはまさに、「罪には罰を!」とする「肉の価値観」への攻撃であった。この攻撃で彼の心は動き、せっかく捕れた魚も何もかも捨ててイエスについていく決心に至った。ここに、イエスとペテロの関係がスタートする。

この出来事は、人が神との関係を回復する「救いの型」を示している。それは、罪が無条件で赦されることであり、「罪には罰を!」とする「肉の価値観」への攻撃であった。では、この流れをもう一度整理してみよう。

イエスは最初に、ペテロに魚を捕らせることで罪深さを認識させようとした。ペテロは自分の罪を認識し、その「つらさ」からイエスにあわれみを求めた。イエスはそれに応え、ペテロを一切責めることもなく、「良き者」として励まし受け入れた。彼の不信仰の罪は、無条件で赦された。こうして、ペテロはイエスを信じ、つき従うようになった。これが、神が人に呼び掛け、人がそれに「応答」することで実現する「救いの型」の流れである。

この流れの中で見落としてはならないのは、神は人の罪を無条件で赦すことで、「うわべ」で人の価値を判断させる「肉の価値観」を攻撃するということだ。まことに、人と神との出会いは、神の側にしてみれば、人の持つ「肉の価値観」への宣戦布告を意味する。私たちも神と出会ったとき、罪が無条件で赦されたことを知り、そのことで私たちの「肉の価値観」は激しい攻撃を受けている。

さて、神との関係を回復したペテロであるが、「肉の価値観」は依然としてペテロを支配していた。私たちもそうだが、神の呼び掛けに「応答」し救われたからといって、「肉の価値観」がすぐに消えるわけではない。その力は依然として健在である。そのため、救われたからといっても、引き続き人の価値を「うわべ」で判断してしまう。ただ以前と変わったのは、救い主なるイエス・キリストを信じられるようになり、「肉の価値観」に対抗する助っ人となる御霊なる神を得たということだ。だから、本格的な「肉の価値観」との戦いは、救いを受けてから始まる。そこからが罪との戦いとなる。

では、イエスはペテロの中にあった「肉の価値観」を取り除くために、その正体をペテロにどう理解させていったのか、そのイエスの足跡をマタイの福音書の流れに沿って見ていくことにしよう。

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◇

三谷和司

三谷和司

(みたに・かずし)

神木(しぼく)イエス・キリスト教会主任牧師。ノア・ミュージック・ミニストリー代表。1956年生まれ。1980年、関西学院大学神学部卒業。1983年、米国の神学校「Christ For The Nations Institute」卒業。1983年、川崎の実家にて開拓伝道開始。1984年、川崎市に「宮前チャペル」献堂。1985年、ノア・ミュージック・ミニストリー開始。1993年、静岡県に「掛川チャペル」献堂。2004年、横浜市に「青葉チャペル」献堂。著書に『賛美の回復』(1994年、キリスト新聞社)、その他、キリスト新聞、雑誌『恵みの雨』などで連載記事。

新しい時代にあった日本人のための賛美を手掛け、オリジナルの賛美CDを数多く発表している。発表された賛美はすべて著作権法に基づき、SGM(Sharing Gospel Music)に指定されているので、キリスト教教化の目的のためなら誰もが自由に使用できる。

■ 神木イエス・キリスト教会ホームページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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