Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
福音の回復

福音の回復(20)イエスの足跡・その3:人の真実な姿 三谷和司

2016年10月12日15時28分 コラムニスト : 三谷和司
  • ツイート
印刷
関連タグ:三谷和司

私たちは、人の価値を判断する眼鏡を持っている。その眼鏡を「価値観」というが、その眼鏡が仮に故障していて、本来「○」である自分を「×」にしていたならどうだろう。本人は「○」であるにもかかわらず「×」だと思って生きることになる。そうなると、あの「みにくいアヒルの子」に起きた悲劇が起きてしまう。

そこで前回は、私たちの「価値観」(眼鏡)が故障していないかどうかを確認してみた。すると、私たちの「価値観」は完全に故障していることが分かった。なぜなら、絶対に正しい神の価値観(眼鏡)が下す判断と、私たちの下す判断とが全く異なっていたからだ。

例えば、イエスは姦淫の罪を犯した女性を裁かずに赦(ゆる)されたが、私たちの「価値観」では裁いてしまう。あるいは、イエスは例えの中で、8時間働こうが1時間働こうが、同じ賃金を支払うと言われたが、私たちの「価値観」ではそうはいかない。こうしたことから、神の価値観(眼鏡)の方が正しい以上、私たちの「価値観」(眼鏡)は誤った判断を下しているという結論に至った。

そうとも知らず、私たちは自分の「価値観」が下す判断を正しいと信じて生きている。その「価値観」は、自分に対し「ダメな者」という判断を下すので、人は「みにくいアヒルの子」と同じように自分を「ダメな者」と思って生きている。

しかし、「ダメな者」という判断を下した「価値観」は故障していた以上、「ダメな者」というのは誤りである可能性が高い。となれば、私たちの真実な姿は何なのだろうか。

そこで今回は、私たちの真実な姿を明らかにしたい。それは、神の価値観(眼鏡)で見た私たちの姿を知ることである。その姿は本当に「ダメな者」なのだろうか、それとも白鳥のように美しい姿なのだろうか。その答えは、次の御言葉が教えてくれる。

「神はお造りになったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった」(創世記1:31)

この御言葉にあるように、神は人を非常に良き者として見ている。人は「ダメな者」ではなく、神の目からは「良き者」にしか映っていない。それ故、神はこう言われる。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)

この御言葉からも、神は人をまるで高価な宝物を見るかのような眼差しで見ておられることが分かる。「ダメな者」ではなく、「良き者」として見ておられる。では、神が人を「良き者」と言われるその根拠は一体どこにあるのだろうか。

神は、単なる気休めで「良き者」と言われるわけではない。そこには根拠がある。その根拠は、神が人をご自分に似せてお造りになったことにある。「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて」(創世記1:26)。神は人をご自分に似せて造るために、具体的には人を次のように造られたという。

「神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった」(創世記2:7)

この御言葉にある「土地のちり」とは、地上の物質を指す。神は物質で人の体を造り、そこに「いのちの息」を吹き込まれたという。この「いのちの息」の「いのち」と訳されているヘブライ語は複数形の単語で、三位一体の神の「いのち」を表している。そして、「息」と訳されているヘブライ語は「魂」とも訳せる言葉で単数形になっている。

このことから、人の「魂」は神の「いのち」を分けて造られ、キリストの一部になったことが分かる。「あなたがたのからだはキリストのからだの一部であることを、知らないのですか」(Ⅰコリント6:15)。人は大勢いるが、キリストにあっては1つの体であり、一人一人は互いに器官として造られたのである。

「大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです」(ローマ12:5)。これが、人の真実な姿にほかならない。人は神に似せて造られ神の一部であるからこそ、神には人が「良き者」として映るのである。

考えてみてほしい。どのような器官であれ、それが自分の体の一部であれば尊ばないだろうか。自分の体の器官であれば、見た目に弱いと思う器官こそなくてはならないものであり、むしろ弱い器官こそ尊び守ろうとする。

「それどころか、からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。また、私たちは、からだの中で比較的に尊くないとみなす器官を、ことさらに尊びます」(Ⅰコリント12:22、23)

故に神は、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)と言い、「見よ。それは非常に良かった」(創世記1:31)と言われたのである。人が「良き者」であることの根拠は人が知らないだけで、神には十分にある。

すなわち、神は、人をただ単に励ます目的で、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)と言われたのではない。人は、神の「いのち」を分けた神の子であり、まことに高価で尊いからこそ、そう言われたのである。

このことは真実であるが故、キリストは私たちを救うために十字架で命さえ惜しまれなかった。このこと1つを取ってみても、人の姿はいかに素晴らしいものであるかが分かる。その姿はみにくくはなく、まことに美しいものであり、高価で尊い。

ところが、人の「価値観」(眼鏡)は、そんな素晴らしい人の価値を「ダメな者」としてしまう。というのも、人の「価値観」は人の価値を「うわべ」で判断させるため、どんなに素晴らしい「容貌」や「能力」を持とうが、その「うわべ」よりも勝った人が必ずいるから「ダメな者」になってしまう。自分を誰かの「うわべ」と比べれば、必ず「ダメな者」になってしまう。こうした価値観を、本コラムでは「肉の価値観」と呼ぶ。

「ダメな者」となれば、人は「うわべ」を着飾ることで自分の価値を上げようとする。必死になって富や名誉をむさぼり、自分の価値を引き上げようとする。別の言い方をするのなら、何を着て何を食べようかと思い煩う。

イエスはそうした愚かな考えを正すために、自らの「うわべ」を最高のもので着飾ったソロモンを引き合いに出しこう言われた。「しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした」(マタイ6:29)。そして、こうも言われた。「うわべによって人をさばかないで、正しいさばきをしなさい」(ヨハネ7:24)

しかし人は、自分の「価値観」(眼鏡)が下した「ダメな者」という判断を信じ、「うわべ」を着飾ることで自分の価値を引き上げようとする生き方をやめない。互いに「うわべ」を比べ、どちらが偉いかと競い合う。そこから嫉妬や怒りが生じ、さまざまな肉の行いへと発展していく。つまり、人の持つ「肉の価値観」が「○」である人を「×」にしてしまうので、人は人を愛せなくなり、「愛せよ」に集約された神の律法に違反するのである。

このように、人の持つ「肉の価値観」が、人に罪を犯させる装置になっている。だが人はそのことに気付いていない。自分が使っている「価値観」が故障していて、罪を犯させる装置になっているなどとは気付く由もない。自分を苦しめている本当の敵が見えていないのである。

そこでイエスは、人の本当の敵である「肉の価値観」(罪)を取り除くために来られた。では、イエスは「肉の価値観」を取り除くために、具体的には何をされたのだろうか。イエスが弟子たちに対しなさったことに的を絞り、その足跡をたどってみよう。

<<前回へ     次回へ>>

◇

三谷和司

三谷和司

(みたに・かずし)

神木(しぼく)イエス・キリスト教会主任牧師。ノア・ミュージック・ミニストリー代表。1956年生まれ。1980年、関西学院大学神学部卒業。1983年、米国の神学校「Christ For The Nations Institute」卒業。1983年、川崎の実家にて開拓伝道開始。1984年、川崎市に「宮前チャペル」献堂。1985年、ノア・ミュージック・ミニストリー開始。1993年、静岡県に「掛川チャペル」献堂。2004年、横浜市に「青葉チャペル」献堂。著書に『賛美の回復』(1994年、キリスト新聞社)、その他、キリスト新聞、雑誌『恵みの雨』などで連載記事。

新しい時代にあった日本人のための賛美を手掛け、オリジナルの賛美CDを数多く発表している。発表された賛美はすべて著作権法に基づき、SGM(Sharing Gospel Music)に指定されているので、キリスト教教化の目的のためなら誰もが自由に使用できる。

■ 神木イエス・キリスト教会ホームページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:三谷和司
  • ツイート

関連記事

  • 福音の回復(19)イエスの足跡・その2:価値観のチェック 三谷和司

  • 福音の回復(18)イエスの足跡・その1:価値観の働き 三谷和司

  • 福音の回復(17)神の恵み 三谷和司

  • 福音の回復(16)本当の戦い 三谷和司

  • 福音の回復(15)戦う相手は誰? 三谷和司

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.