「宗教改革500年共同記念行事は希望を強める」スウェーデンのカトリック司教とルーテル大監督が述べる

2016年10月25日20時57分 記者 : 行本尚史 印刷
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カトリック・ストックホルム教区のアンデルス・アルボレリウス司教(写真左)とスウェーデン国教会(ルーテル)のアンティエ・ヤケレン大監督(写真:カトリック・ストックホルム教区 / LWF / H.Putsman)

ルーテル世界連盟(LWF)とカトリック教会は31日、スウェーデンのルンドとマルメという町で共同の行事を開催し、宗教改革500年を記念する。LWFが18日に公式サイトに英語原文を掲載した下記の記事は、スウェーデン・カトリックのアンデルス・アルボレリウス司教とスウェーデン国教会(ルーテル)のアンティエ・ヤケレン大監督が、ルンドとマルメ・アリーナで行われる予定の行事が、世界におけるエキュメニカルな関係と共同の奉仕を強めることにどのように貢献するのかを説明したものである。

50年近くにわたるカトリックとルーテルの対話は、実を結び続けています。1999年には、義認の教理に関する共同宣言が署名されました。それには、宗教改革以来、最も分裂を引き起こす問題である義認が、もはやこの2つの教会の伝統を分けるものではないことが記されたのです。

14年後、『争いから交わりへ』という有望な題のついた報告書が出されました。500年たって初めて、2013年のこの出版物は、歴史や、この2つの伝統を断ち切ったものは何だったのかについての描写、もはやそうでないものは何か、そして私たちを今もなお分け隔てているものは何かについて、共通の説明を示しています。

この報告書の真骨頂は、5つの共同の責務ないし義務であり、その中で最も重要な招きは、カトリックとルーテルが言葉と行為において一緒に集まり、それによってこの世界における神の恵みを証しすることです。

この準備の働きは、スウェーデンで歴史的なものとなる可能性が大きい行事を行う道を開きました。宗教改革の始まりとして一般に認識されていることの499年記念日である10月31日、ローマ・カトリック教会とルーテル世界連盟(LWF)の指導者たちが共同で宗教改革を記念するのです。

教皇フランシスコとLWFの指導者層は、スウェーデンのルンドとマルメという町で開かれるその記念行事の来賓ではなく、主賓なのです。

教皇フランシスコ、LWF議長のムニブ・A・ヨウナン監督と同総幹事のマルティン・ユンゲ牧師が、ルンド大聖堂で共同の教会礼拝の司式を執り行い、それは同時にマルメ・アリーナでも祝われますが、そこでは教皇が、LWFの指導者層や他のエキュメニカルな来賓たちとともに、「共に希望にあって」というテーマの下で加わります。

アリーナでのこの行事は、世界中のさまざまな伝統から来るキリスト教徒たちが、神のいつくしみについて、世界に向かって証しでき、また証ししなければならないかたちを強調するものです。

私たちはこれを言葉と行いにおいてするのです。カトリックの援助組織である国際カリタスとLWFワールド・サービスがより緊密な絆を作り出す意志を示す具体的なしるしとして、共同の覚書が署名されます。

洗礼によって一致するという考えは、私たちを集めて希望を強めるために、貧困や気候変動、そして移住のようなグローバルな課題に関係する多くの国際的な来賓とともに集まることを約束するものです。

スウェーデンや近隣諸国のカトリックにとって喜ばしいことに、教皇は11月1日にミサを執り行うためにもう1日滞在することをお決めになりました。聖体拝領・聖餐式はローマ・カトリックとルーテルの間で確立された現実とはまだなっていませんが、それを期待する人たちは多いのです。私たちの祈りは、10月31日と11月1日の共同記念行事が、エキュメニカルな進展と約束のしるしとなるようにということです。

しかしながら、これは自明のものではありません。エキュメニズムの道には、障害物が途中で立ちはだかっていますが、私たちは、今にも起こりそうなことが私たちの国におけるエキュメニカルな活動にエネルギーを与え、それがさらに励みになるような希望に満ちたしるしを世界中に発信するよう、望んでいるのです。

教皇やLWFとともに、スウェーデンのキリスト教徒たちは、世が信じるようになる(ヨハネによる福音書17章21節)ために、イエス・キリストを証しする機会を持つのです。この機会をとらえましょう。福音のために祈り、働きましょう。

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