ウェルビー大主教とキリル総主教が会談 英ランべス宮殿で

2016年10月21日12時24分 印刷
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英国国教会のトップであるカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー(左)と、ロシア正教会のトップであるモスクワ総主教キリルが18日、ロンドンのカンタベリー大主教公邸・ランベス宮殿で初めて会談した。(写真:ランベス宮殿)

英国国教会のカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーと、ロシア正教会のモスクワ総主教キリルが18日、ロンドンのカンタベリー大主教公邸・ランベス宮殿で会談した。

会談には、ウェルビー大主教、キリル総主教双方の代表団も共に臨んだ。この日は会談前に、エリザベス英女王がバッキンガム宮殿でキリル総主教を迎えており、そこでもウェルビー大主教はロンドン主教リチャード・シャルトルらと共に同席していた。

ウェルビー大主教は声明で、「両教会間の関係は、両国が勢力争いをしていた期間など非常に難しい時期を経て、3世紀以上も続いています」とコメント。声明が「個人的な会話」だとする会話の中で、2人は世界中で起こっているキリスト教徒への迫害、特に中東での迫害について話し合った。

声明は、「現在、両国の政府間に緊張があることは周知の通りです」とする一方、「ウェルビー大主教とキリル総主教は、キリスト教会の忠誠が、まず主イエス・キリストにあることに同意しました。そして和解が、国と国が対立する状況にあって、教会の極めて重要な働きであることを認めました」と伝えた。

ロシアは、シリア内戦をめぐって、ここ数カ月間に西側諸国との間で緊張が増大している。また国内では、「超保守派」といわれるキリル総主教が最近、ウラジミール・プーチン大統領に宛てた人工妊娠中絶の全面禁止を求める請願書に署名するなどしている。

声明は、「両者はまた、現在、英国国教会とロシア正教会がそれぞれの場で直面している懸念や課題として、世俗文化の中でキリストの福音を宣(の)べ伝えることの課題や、社会の中の貧しい人々、無視されている人々に仕えることにおける教会の証言、移民と難民の必要に応えることなどについてにも触れました。また、伝統、すなわち、現在に生きている過去の知恵の保存者としての教会の重要性を語りました」と伝えた。

キリル総主教の訪英は、英国のロシア正教会スールジ教区の招待に応じたもの。同教区は今年、英国におけるロシア正教会300年の歴史を記念した行事を行っている。

ウェルビー大主教とキリル総主教が会うのは今回が初めてであったが、歴代のカンタベリー大主教とモスクワ総主教がランベス宮殿で会うのは2回目。最初の会談は1964年、当時のカンタベリー大主教マイケル・ラムゼーとモスクワ総主教アレクシイ1世との間で行われた。

両代表団は昼食も共にし、ウェルビー大主教とキリル総主教は、互いに贈り物を交換した。

キリル総主教は16日、ロンドンのエニスモアガーデンズにある生神女(しょうしんじょ)就寝大聖堂を再成聖しており、この成聖式にも、ウェルビー大主教とシャルトル主教が同席していた。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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