Skip to main content
2026年1月11日15時03分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

言葉が、私たちを包んでいる 関智征

2016年9月17日23時21分 コラムニスト : 関智征
  • ツイート
印刷
関連タグ:関智征

何年も前、上野の美術館で、私は1つの絵画の前に立った。その絵には、大航海時代のヨーロッパの港が描かれていた。

人々の生き生きとした表情、港の喧騒、荷揚げの男の屈強な体。エネルギーが絵からにじみ出ていた。

まるで港の空気や匂い、音、そして人々の命の鼓動が、絵に焼き付いているようだった。

この絵画に出会った当時、私は仕事の展望が見いだせず、悶々(もんもん)としていた。しかし、何百年前の人々の生活に思いをはせていると、自分の悩みがちっぽけに見えてきた。

絵画に限らず、「気」のこもった作品に触れるとき、私たちは自分の中に眠っていたものが引き出される経験をする。

音楽を聞いていると、聞いた当時の気持ちを思い出す。
料理を味わうと、過去に同じ料理を作ってくれた人の顔が浮かんでくる。
映画を見ていると、忘れていた過去の記憶が思い出される。

音楽、料理、映画といった「言葉」が媒介となって、私たちの中の「何か」が引き出される。

批評家であり『イエス伝』の著者である若松英輔は、以下のように言う。

言葉とは、コトバの一つの姿にすぎない。(中略)画家にとっては色と線が、音楽家には旋律が、彫刻家には形が、宗教者には沈黙がもっとも雄弁なコトバになる。苦しむ友人のそばで黙って寄り添う、こうした沈黙の行為もまたコトバである。

(若松英輔『悲しみの秘義』97ページ)

文字に限らず、絵画も音楽も彫刻も、言葉である。また「背中が語る」というように、沈黙や行動などの生き様も、言葉である。

日本には、言霊(ことだま)の思想がある。人がものを言うと、その言葉自体が、言葉の表現している内容を実現させるように働くという思想である。

言霊において、コトは「言」であり「事」なのだ。

聖書においても「言葉(ダーバール)」という単語は「出来事」をも意味する。

神(創造主)が「光あれ」と言葉を発したら、その通りの出来事が起きた。神は「言葉」によって、光と闇、水と水、陸と海を分け、この世界の秩序を創った。

新約聖書のヨハネによる福音書は「初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった」で始まる。

そして、「万物は言によって成った」という。

建物は、設計図という言葉によってデザインされる。私たちの体も、DNAという言葉によって作られている。スマホのアプリも、プログラムという言語によって動く。

あらゆるものが、言葉によって成り立っている。

そして、言葉には思いが詰まっている。私がかつて見た港町の絵画も、港で働く人たちの思い、画家の思いが、時空を超えて私に語り掛けてきた。

私たちは、知らず知らずのうちに、言葉に出会っている。毎日、言葉を食べている。言葉に包まれながら、私たちは生かされているのである。

<<前回へ     次回へ>>

◇

関智征

関智征

(せき・ともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:関智征
  • ツイート

関連記事

  • セミの幼虫、強制脱皮未遂事件 関智征

  • 【聖書と映画4】「レミーのおいしいレストラン」 ―料理こそが言葉― 関智征

  • 【ユダヤ文化と聖書3】プリムの祭り―策に溺れた策士ハマン― 関智征

  • 終活とキリスト教「死を覚えるとは、祈りを覚えること」関智征牧師(1/2)

  • 【聖書と映画3】「スター・ウォーズ」―光と闇の戦い― 関智征

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • 米ダラス神学校、アラビア語によるカリキュラムを開始

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • NCC、米のベネズエラ攻撃に抗議 高市首相には武力行使に明確に反対するよう要求

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

  • ワールドミッションレポート(1月9日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語②

  • 心を騒がせないためには 佐々木満男

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(239)三柱鳥居に心を寄せて 広田信也

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • ワールドミッションレポート(1月3日):イラク 今も生きて働く神―絶望の地下牢を征服する福音の光③

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

  • 戦争と不安の時代、一年の初めに神の名を心に留める意味 山崎純二

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • スイスのスキーリゾートで火災、新年祝う若者ら約40人死亡 WCC総幹事が哀悼の書簡

編集部のおすすめ

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.