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ネパール地震後、キリスト教徒とヒンズー教徒が共に働く 「神はこのような危機の中でも働かれる」

2016年4月27日22時09分 記者 : 木下優紀
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関連タグ:ネパール
ネパール地震後、キリスト教徒とヒンズー教徒が共に働く「神はこのような危機の中でも働かれる」+
マクワンプル郡バーウンガウン村の被災した家屋。多くの場合、居住できるほど安全でないが、一方で適切な訓練と支援なしには撤去するにも危険が大きすぎる。(写真:Tom Price / Tearfund)

昨年4月25日、ここ80年間で最悪の規模の地震がネパールを襲ったとき、英国のキリスト教人道団体「ティアファンド(Tearfund)」アジア支部長のスティーブ・コリンズ氏は、ネパール上空数千マイルにいた。彼は数年間カトマンズに住んでいたが、中東でのミーティングに行く途中だったため、ドバイに着陸するまで地震の知らせを聞くことはなかった。到着直後、彼は首都にある教会に避難していた妻と2人の子どもが無事だったというメッセージを受信した。

他の数千人はそこまで幸運ではなかった。

マグニチュード7・8の地震で約9千人が犠牲になり、約60万軒の家屋が破壊された。ネパールは復興に向けて苦しんでおり、約400万人がいまだに標準以下の仮設住宅で生活している。震災の後、40億ドル(約4443億円)の寄付が集まったが、その多くはいまだ使われていない。ネパールの国家復興庁(National Reconstruction Authority)は震災の7カ月後まで設立されず、政府は1軒の家すら再建することができなかった。そのため、英国政府は再建プロジェクトが進行している地域に直接的に援助を送らざるを得なくなった。

ティアファンドは25日、カトマンズから数時間かかるところにある人里離れたマクワンプル郡に被災者住宅を完成させた初の国際NGOとなった。

コリンズ氏は、伝統的なネパールの家屋は非常に重い壁があってセメントで固められており、しばしば屋根に重いタイルが使われていると説明した。「もし家屋が崩壊するなら、その時は文字通り崩れ落ちるのです。そして、まだ倒壊していないまでも大きなヒビが壁に入るため、安全ではありません」

そのため、ティアファンドは昨年、耐震建築の技術と伝統的スタイルをどう組み合わせるかについて、300人以上の地域のレンガ職人を訓練した。初の家屋は26日に竣工したが、全体では639軒を建築する予定だ。ネパールでは、スキルのある労働者が不足している。しかし、新しく訓練を受けたレンガ職人がその技術を人に伝えられるようになるまでには、長い時間がかかる。

「恐ろしい状況をくぐり抜けた人々にとって、自分自身の中に利用可能なものを見いだせたことは、励みとなることです」とコリンズ氏。「手助けはまだ必要ですが、このコミュニティーの団結によって、彼ら自身がなすべきことを行えるようになるでしょう」

地震がもたらしたことのうち、特記すべきものとして、それぞれのコミュニティーが共に働くために、以前からあった分断を克服したことが挙げられる。ネパールは、ヒンズー教徒が優勢で、少数派のキリスト教徒は世界で最も教会が成長しているにもかかわらず、しばしば迫害に遭ってきた。震災前、どちらの宗教の信者も互いにそれほど関わらなかったが、それぞれのコミュニティーを再建するために共に働く中で、その関係が回復し始めた。

マクワンプル郡で教会を牧会するプラジワク・タクリ牧師はティアファンドに、再建のための努力によって、コミュニティーの扉が開かれたと語った。彼の教会は、地域の人々の必要を実際的に満たそうとする「サンガ・サンガイ(一緒に)」という試みをスタートした。彼らは、主要道と村を結ぶ道を再建するために、他の地域住民と共に働いた。そうすることで、もはや周囲のコミュニティーを切り離さないという姿勢を示し、誰もが使える水資源を作るという目的で地域と一つになった。

「コミュニティーとの働きは、実にポジティブです。サンガ・サンガイの前は、地域住民と私たちとはあまり多くの協力ができず、キリスト教徒を家に招き入れる人はほとんどいなかったのです」とプラジワク牧師。「この試みによって、共に働くための道ができ、また地域の私たちを見る目が変わり、私たちを受け入れるきっかけが生まれたのです」

「私たちは、人々が進み出て、率先した行動を取るのを見ています」とコリンズ氏。「彼らは力づけられ、準備もできています。非常に大きな苦しみが今もあることを考えると、地震から何か良いものが生じたと簡単に言うことはできません。しかし、神はこのような危機の中でも働かれます。地震は、教会がそのコミュニティーで果たすべき役割を明確にもたらしたのです」

「教会がコミュニティーの中で実践している働きについて、多くを聞いています。ティアファンドのパートナーは、教会と共に働き、聖書を開いてイエスの働きがどのようなものだったかを見ています。それは、ただ人々を主のもとに連れて来るだけでなく、実質的な面において、彼らの視野を広げ、イエスの弟子としての役割に対する彼らの理解を深めています。それは、教会の壁を超えて、コミュニティーの中に入っていくことです」

居住用の建物以外にも、もちろん懸念はある。すでに大きな問題となっているが、ネパールでは、数千人もの子どもたちが地震の後で人身売買に無防備のままになっていた。多くは孤児となり、他の子どもたちは海外でより良い生活を送ってほしいと強く願う親によって売られた。今年のザ・サン紙の調査では、そのようなネパールの子どもたちが英国に入国していることが明らかになった。ティアファンドは、リスクのある子どもに対して安全な場所を設置する働きにも関わり、学校や地域でも人身売買への注意を呼び掛けている。

コリンズ氏は、ネパールの明るい将来を確信している。「まだ多くの希望があります」とコリンズ氏。現在では再建がはるかに速く進み、すでに訓練を受けたレンガ職人とも契約が交わされているとし、がれき撤去の長期的なプロセスが始まろうとしていると語った。将来のための防災計画の向上についても見通しがついている。

英国国際開発省のデズモンド・スウェイン閣外大臣は今月、ネパールの長期的復興に対する英国の貢献を再び確約した。コリンズ氏もこれに賛同し、特に教会は、破壊された共同体のための光の源となる召命を見いだすだろうと述べた。ネパールで厳格なカースト制が存在することは、「神は、あなたがどのような人であろうとも、あなたを愛している」との福音のメッセージが人々に届きやすいことを意味し、キリスト教徒が迫害に直面していることは、イエスに従うという決断が、実際には決して軽々しいものではないということを示しているとコリンズ氏は述べた。

「人々は実に、主との個人的な関係を持っており、教会とその使命、社会における役割を理解するにつれて、その熱意は今や外に溢れ出ています。人々は、地域での働きにとても真剣に取り組み、コミュニティーのより広い範囲に仕えたいと願っているのです」とコリンズ氏は説明した。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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