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脳性麻痺と共に生きる

脳性麻痺と共に生きる(5)韓国の空港で 有田憲一郎

2016年2月15日17時35分 コラムニスト : 有田憲一郎
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関連タグ:テゼ共同体障がい
脳性麻痺と共に生きる(5)韓国の空港で 有田憲一郎+
食事介助を手伝ってくれたテゼ・アジア大会に参加した韓国の若者と

少し時間が空いてしまいましたが、前回まで2回にわたり、韓国で行われたテゼ・アジア大会のことを書かせていただきました。

「旅に出よう」と決め、旅の当日を迎えるまで。それはものすごく長く感じます。「早く行きたい」というワクワク感や期待感、「そこに楽しみがある」と思うと、いろんな想像を膨らませ余計に長く感じてしまいます。毎回のように僕は、旅に出るまでの長く感じる時間を密かに楽しんでいるのかもしれません。

そして旅の当日を迎え旅に出ると、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。不思議ですね。例えば、5日間の旅が1日のように短く感じてしまいます。帰途に着く日、いつも思います。「もう、終わっちゃったよ」と・・・。少し寂しさを感じながら。「また行こう」と決まってもいない次の旅への大きな活力となっていることは間違いありません。

テゼの東アジア大会で韓国を訪れた5日間。それは僕にとってとても短く、充実したあっという間に過ぎていった時間でした。東アジアから集まった約300人の若き青年たち。僕は青年たち全員と話をし、拍手を交わし、充実した5日間も気が付けば帰国の途に就く日を迎えていました。

最終日、僕は仲良くなった300人の仲間と別れ、大田市内にある教会に行き、礼拝に参加し、教会の方々と食事をいただき、少し体を休ませてもらい、共に旅を続けてくれた仲間と「もう少し旅をしていたいなぁ・・・」と思いながら帰国する空港へと向かいました。

旅というのは、「もう少し続けたい」と感じるぐらいで終わってしまうぐらいの方がちょうどいいのかもしれませんね。長く居座って旅を続けるより、1週間から10日ぐらいの日程で旅を「もう少ししていたいな」、そう感じているときに終わると、「よし、また来よう」と予定などない次への旅の楽しみが増え、次の旅まで頑張ることができる。旅好きの僕は、そういう楽しみ方をしています。

かなりのゆとりを持って行動していたので、空港には出発の3時間以上前に着くことができました。急いで行動できない僕にとって、とってもありがたくうれしい時間のゆとり。そして、時間配分でした。

「時間もたっぷりあるから、お茶でもしようよ」。空港内の喫茶店で軽い軽食を取ることにしました。僕と一緒に旅をしてくれた仲間は、出発の当日に羽田空港で初めて出会った仲間。それまで、お互いに顔も名前も全く知らず、「有田さんと大会に行ってきてくれないか」と共通の友人に声を掛けられ、大会を通して出会った仲間と僕。一つ一つの出会いというのは、本当に素晴らしいもので、言葉では言い表せないほどの大切なものだとあらためて感じます。

空港の喫茶店で軽食を食べながら大好きなコーヒーを飲んでいると、仲間が僕にこう話してくれました。「有田さんといると、何だか有田さんが障碍(しょうがい)者だとは思えないんだよなぁ・・・。バングラデシュとか韓国とか車いすでも旅行に出掛けるぐらいフットワークが軽いし、考え方もしっかりしている。俺の知ってる障碍者の人とは全然違う気がする。それはなんでなのかな?」

その言葉は僕にとって、最高にうれしい言葉でした。その言葉と仲間の「なんでなのかな?」と思う疑問に、「この人だったら全てを理解してくれる」。旅をしていく中でそう思えるような間柄になり、自然と何でも話せる深い仲になることができたのでしょう。気が付くと僕は、これまであまり人に話したことがない子どもの頃の話や、入院して学校を変わったときの体験を話していました。

喫茶店で仲間に語った体験や出来事。それが脳性麻痺という障碍があっても、海外に旅行するような僕、有田憲一郎という人間の原点なのかもしれません。

次回から少しずつ、そのことについて書かせていただくことにします。

<<前回へ     次回へ>>

◇

有田憲一郎

有田憲一郎(ありた・けんいちろう)

1971年東京生まれ。72年脳性麻痺(まひ)と診断される。89年東京都立大泉養護学校高等部卒業。画家はらみちを氏との出会いで絵心を学び、カメラに魅力を感じ独学で写真も始める。タイプアートコンテスト東京都知事賞受賞(83年)、東京都障害者総合美術展写真の部入選(93年)。個展、写真展を仙台や東京などで開催し、2004年にはバングラデシュで障碍(しょうがい)を持つ仲間と共に展示会も開催した。05年に芸術・創作活動の場として「Zinno Art Design」設立。これまでにバングラデシュを4回訪問している。そこでテゼに出会い、最近のテゼ・アジア大会(インド07年・フィリピン10年・韓国13年)には毎回参加している。日本基督教団東北教区センター「エマオ」内の仙台青年学生センターでクラス「共に生きる~オアシス有田~」を担当(10〜14年)。著書に『有田憲一郎バングラデシュ夢紀行』(10年、自主出版)。月刊誌『スピリチュアリティー』(11年9・10月号、一麦出版社)で連載を執筆。15年から東京在住。フェイスブックやブログ「アリタワールド」でもメッセージを発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:テゼ共同体障がい
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