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試練を生かす 安食弘幸(32)

2015年12月13日19時30分 コラムニスト : 安食弘幸
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「試練に耐える人は幸いです。耐え抜いて良しと認められた人は、神を愛する者に約束された、いのちの冠を受けるからです」(ヤコブ1:12)

人生には「試練」がつきものです。「試練」に遭わない人生などありえません。そして「試練」は決して否定すべきものではなく、「試練」には意味があることを知らねばなりません。

「試練」の意味とは何でしょうか。

1. 人間を成長させる

私たちは試練にぶつかったとき、初めて「考える」という、人間にしか与えられていない能力を用いるのです。

おいしいものをただ食べて遊んでいるだけでは、人間は考えようとしません。試練に遭うと、初めて人間は考えるようになり、そして成長へと向かうのです。

医者の日野原重明先生は、ご自分の若い日の病を振り返って次のように語られています。

「私にとって、21歳の時に結核で一年近く病んだ経験は、当時は本当に残念でしようがありませんでした。負けず嫌いの私は人よりも遅れることが嫌でした。でも卒業して医者になり、10年、20年するうちに、あの苦しみを体験しなかったなら、病気は診断できるが、病んでいる患者さんそのものを理解することはできなかっただろうと思うようになりました。病気の体験なしには、本だけでは、医学は勉強できません。自分が病むことによって、病気を内側から観察し、感じることができるのです。そうして得た病気に対する理解を、配慮という仕方で、患者さんや家族に対して返していくことができたらよいと思うのです」

このように人間は、試練によって考えさせられ、さまざまな新しい洞察が与えられ、人間として成長させられるのです。

2. 人間を神に向かわせる

試練を通して人間は自分の弱さや、限界を知らされます。それは人間以上の存在に心を向けるチャンスでもあります。

テレビでニュースキャスターを務めた山川千秋さんが、1988年に食道がんのため百数十日の療養の後、亡くなりました。奥さんから助からないと告知されたとき、山川さんは絶望的な気持ちになりました。

クリスチャンである奥さんは、山川さんを信仰に導きます。その時のことを奥さんは次のように語られています。

「夫は、死の恐怖や、不安から逃れ、安心して死ぬにはどうすればよいのかと問うてきました。私は、その答えは人間によっては絶対に与えられない。それができるのは神様、すなわちイエス・キリストしかいないと答えました。すると、夫はどうすればイエス・キリストに救ってもらえるかと、尋ねてきました。私は、神の前に正直になること、これまで神に背いてきた罪を悔い改めて、主イエスを自分の救い主として受け入れると口に出して言うことだ、と答えました。夫はしばらく考え、自分の過去の罪を素直に告白し、やがて表情は穏やかなものになりました」

この後、山川さんは遺言を残し、すべてを整えて非常に安らかに亡くなられたそうです。

人間には、生涯のどこかで信仰を得る機会が与えられています。試練に遭ったときこそ、その最も良き時だと思います。

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◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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