銃突き付けられ、牧師か自分の子どもの命選ぶよう迫られる エチオピア

2015年5月30日17時39分 翻訳者 : 木下優紀 印刷

エチオピア人キリスト教徒の男性が、覆面をした戦闘員に誘拐された上、銃を突き付けられ、友人でもある2人の牧師を殺すか、自分の3人の子どもを殺されるかの選択を迫られたと明かした。

「オロモ語(エチオピアで話される言語の一つ)を話す、覆面し武装した4人の指示に従うよう命じられました。2回平手打ちされ、ひざまずくよう言われました。彼らは私の口にピストルを入れ、私はギルマ・ヒッポ牧師とエンデジーナ牧師を殺すよう指示されました」と、アマン・クニさんはキリスト教人権監視団体「国際キリスト教コンサーン」(ICC)に語った。

クニさんは戦闘員に、3カ月以内に牧師を殺害すれば海外での平穏な生活が約束されるが、拒否すれば、彼の3人の子どもを殺害すると脅されたという。

この事件は、クニさんがエチオピア中部のアセラにある刑務所から釈放されたわずか数日後に起こった。ICCによると、クニさんは4月、メセレト・キリストス教会で40人が洗礼を受けた礼拝に参加していたとして逮捕された。

クニさんは、「私たちは、神の御言葉によって分かち合い、励まし合うために集まっていました。礼拝が終わった後、警察が私たちを逮捕しました。友人の中には、私たちがひどく扱われているのを見て逃げた人もいました」と語った。

クニさんの他にも、多くの礼拝出席者と教会の3人の指導者も同時に逮捕された。彼らは、「極秘の場所で非合法な集会を持った」ことを理由に告発されたが、クニさんは「良い知らせを伝えたことが私たちの主な犯罪です」と述べた。

裁判所によって無罪となった後、クニさんと他の被告たちは、5月12日に1人250ドル(約3万1000円)の保釈金を払い釈放された。

米中央情報局の刊行物『ザ・ワールド・ファクトブック』によると、エチオピアは多宗教社会で、さまざまな教派からなるキリスト教徒が人口の多数派を占めている。しかし、政府は無許可の礼拝を取り締まろうとしている。

ICCエチオピア支部の職員は匿名で、「もし、証拠不十分でこの事件が裁判所から却下されたのであれば、当局者が政府機関を使ってキリスト教を攻撃しようとしているとも考えられます」と話している。

エチオピアでは4月、テロ組織「イスラム国」(IS)により殺害された28人のエチオピア人キリスト教徒との連帯を示すため、非常に多くの人々が首都アディスアベバでデモ行進を行った。

殺害されたエチオピア人キリスト教徒たちは、欧州に向かうためにリビア経由でサハラ砂漠を渡っていた難民だと考えられている。リビアではここ数カ月間、ISの活動が活発になっている。

エチオピアのハイレマリアム・デサレン首相はこの大規模デモ集会で、「リビアで私たちの国民に対してなされた残酷な行いは、テロリズムに注目を集めただけではなく、その悪魔的な行いと、この行いを実行した目的も示しています」と語った。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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