ロバート・H・シュラー牧師死去 米クリスタル・カテドラル教会創立者

2015年4月5日01時01分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+ロバート・H・シュラー牧師死去 米クリスタル・カテドラル教会創立者
2日に88歳で死去したロバート・H・シュラー牧師(写真:アワー・オブ・パワー / クリスタル・カテドラル・ミニストリーズ)

米クリスタル・カテドラル教会の創設者で、伝道テレビ番組「アワー・オブ・パワー」の創始者として知られるロバート・H・シュラー牧師が2日、ロサンゼルスの介護施設で死去した。88歳だった。シュラー牧師の娘キャロル・シュラー・ミルナーさんら、シュラー牧師の家族が同日発表した。

シュラー牧師の孫であるボビー・シュラー牧師もツイッターに、「私の祖父ロバート・H・シュラーは今朝亡くなり、キリストとの永遠の命に入りました」と投稿した。

シュラー牧師は、妻のアブレラ・シュラー夫人を昨年2月に亡くしていた。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」によると、シュラー牧師は2013年に食道がんが見つかったが、化学療法や放射線療法を受けてはいなかったという。

シュラー牧師が牧会していた当時の会衆は、現在は孫のボビー・シュラー牧師が牧会する教会「シェパーズ・グローブ」に集っている。同教会は1日午後、シュラー牧師の健康状態が「急速に悪化している」として、祈りの課題をフェイスブックに投稿していた。

同教会は投稿で、「私たち『アワー・オブ・パワー』とシェパーズ・グローブの会員は、それぞれの創立者であるロバート・H・シュラー博士の健康状態が急速に悪化していると聞き、深い悲しみに沈んでいます」とコメント。「この困難な時に、シュラー牧師とその全てのご家族のためにお祈りください。私たちの最も尊い主であり救い主が、ご家族がシュラー牧師のもとに集まるとき、平安と慰めを与えてくださいますように」と祈りを求めていた。

シュラー牧師とアブレラ夫人は、1951年にカリフォルニア州オレンジ郡のガーデン・グローブで、ガーデン・グローブ・コミュニティー教会を始めた。最初は、ドライブインの映画館を借りて礼拝を行ったという。

1970年、シュラー牧師は多大な人気を集めることになる宗教番組「アワー・オブ・パワー」を開始。この番組は、現在に至るまで続いており、今はボビー・シュラー牧師が担当している。

その後、同教会は成長し、著名な建築家であるフィリップ・ジョンソン氏の設計で、全面ガラス張りの4千人収容可能な新会堂を3年かけて建設した。新会堂は「クリスタル・カテドラル」と名づけられ、ガーデン・グローブ・コミュニティー教会はクリスタル・カテドラル・ミニストリーズに名称を変更。クリスタル・カテドラル教会として広く知られるようになった。

一時は信徒数1万人を擁するまで成長したが、財政が悪化し、2010年には多額の負債を抱えるようになった。負債額は約4300万ドル(約51億6千万円)に上り、連邦倒産法第11章に基づく破産を申請した。

最終的には、会堂を米カトリック教会のオレンジ教区に5750万ドル(約68億3千万円)で売却。建物の名称は、「クリスタル・カテドラル」から「クライスト・カテドラル」に改名された。

一方、その時までにシュラー牧師の家族間の関係は壊れてしまった。シュラー牧師とアブレラ夫人はクリスタル・カテドラル教会を辞め、著作権を侵害されたとして教会を相手取り、数百万ドルの賠償金を求める訴訟を起こした。シュラー牧師夫妻はこの訴訟で、100万ドル(約1億2千万円)に満たない賠償金しか取れなかったため、連邦最高裁判所に上告したが棄却された。

クリスタル・カテドラル教会の会衆は少なくとも2つのグループに分裂。シュラー牧師の長女で、同教会の会長兼代表であったシェイラ・シュラー・コールマン牧師の「ホープ・センター・オブ・クライスト」、もう一つはボビー・シュラー牧師の「シェパーズ・グローブ」。

シュラー師夫妻には、一時期共にクリスタル・カテドラル教会で牧会した息子のロバート・A・シュラー牧師、シェイラ・シュラー・コールマン牧師の他に、ジーンさん、キャロルさん、グレッチェンさんの合わせて5人の子どもがいる。孫のボビー・シュラー牧師は、ロバート・A・シュラー牧師の息子。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。


国際の最新記事 国際の記事一覧ページ

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース