Skip to main content
2025年6月16日19時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
東日本大震災(3・11)原発

「事実よりも真実を」 福島で被災者支援行う聖公会修士が報告

2015年4月1日17時04分
  • ツイート
印刷
関連タグ:日本聖公会被災者支援センターしんち原発東日本大震災
「事実よりも真実を」 福島で被災者支援する聖公会修士が報告+
日本聖公修士の松本普(ひろし)氏は、東日本震災直後から福島県新地町に通い、これまで新地町の人たちに寄り添い活動を続けてきた。自身が新地町に遣わされたのは、「フットワークが軽かったため」とユーモアを込めて語ってくれた=3月29日、日本聖公会聖マーガレット教会(東京都杉並区)で

東日本大震災から4年。日本聖公会修士で「被災者支援センターしんち」(福島県新地町)のスタッフ、松本普(ひろし)氏による報告会が3月29日午後、東京都杉並区にある日本聖公会マーガレット教会で開かれた。松本氏は、今なお原発事故による被害に苦しむ福島県を中心とした被災者の状況について話し、会場に集まった多くの信者が耳を傾けた。

日本聖公会では、東日本大震災直後より「いっしょに歩こう!プロジェクト」を立ち上げ、被災者たちと共に歩んできた。昨年は、新たなステップとして、新地町に「『だいじに・東北』被災者支援センター」を立ち上げた。松本氏は、センターのスタッフとして被災者に寄り添い、共に歩みを進めている。

この日のテーマは「被災者と共に歩く」。冒頭で松本氏は、「4年前にあった出来事についてみんなで思い出してほしい」と会場に集まった人たちに呼び掛けた。「4年前、東京に暮らす人も計画停電などを経験し、福島の人たちと同じ気持ちになった」「しかし、4年たって東京では、震災前と変わらない生活スタイルに戻り、動き出している」と、東京ではすでに震災が過去のものになっていると話した。

しかし、福島については、4年たった今もまだ避難生活を続けなければいけない人がいるとし、避難生活者は、ますます絶望的な思いのふちに追い込まれていると訴えた。さらに、「2020年に開かれる東京オリンッピクによって、福島が復興したことを世界にピーアールできるかのように政府は言っているが、これは本来の意味での復興ではない」と強調した。

松本氏は、「事実と真実は違う」と話す。たとえば、政府が出す死亡者の統計。数自体に間違いはないが、その数字は、津波や家の崩壊などで亡くなった人のみで、震災による自殺を含んだ関連死は含まれていない。逆に、遺体が見つからなくても、サインさえすれば死亡となるシステムにも触れ、「政府は数字のマジックを使って亡くなった人への尊厳を欠いている」と語った。また、避難のために医療器具を外したことで亡くなった高齢者もおり、こうした人たちも、政府の発表する死亡者には含まれていないと指摘した。

さらに、原発問題についても、政府が発表する統計をそのまま信じて、「被ばく線量は終息した」と感じることへの危険性を伝えた。政府がこれまで伝えている被ばく線量はどこで測定されているのか。松本氏によると、実際に子どもたちが遊ぶところや、一般の人々がジョギングするようなところではないという。事実と真実は違うことをここでも強調した。

そして、同じ被災者でありながら、避難指示に基づき避難者と認められる人と、避難解除された翌日から自主避難扱いとなってしまった人など、避難者の中でも分断が始まっていると語った。こういった結果を招いた政府の復興政策に対して、松本氏は「棄民化政策」という言葉を使い苦言を呈した。

松本氏は、放射能の恐ろしさは、物語のように語るものではないと言う。「目に見えない」で片づけないで、可視化していく必要があると言い、事実をフェアに伝える信用できるデータを見極めていくことの大切さを語った。

「事実よりも真実を」 福島で被災者支援する聖公会修士が報告
この日、会場いっぱいに集まった人たちは、松本氏の話を聞くとともに、賛美をし、新地町の人たちのために祈り合った。

質疑応答の時間では、質問者が参加している絵本の読み聞かせボランティアにおいて、福島の絵本を取り上げようとしたところ、やめてほしいと言われた体験を語り、「真実を伝えるのに限界はあるのか」という質問が出された。

それに対して松本氏は、「確信をもって真実を伝える表現は、もっと豊かであっていいのではないか」「原発事故と言ってしまえば、事故はちょっとした軽い出来事でも事故であり、それにより原発事故の意味が軽くなってしまう」「他の重大さを表す言葉を使ってもいいはず」と表現の重要性について語った。

また、「3・11」と呼ぶことについて、参加者の一人は、「自分の両親が亡くなった日を『3・11』のように略しては決して呼ばない」「亡くなった人を軽んじているのではないか」という意見も出された。

それに対しては、「尊厳に対する思いを行動で示さず『3・11』と呼ぶのはよくないと思う」「しかし、『3・11』の表現が許される場合がある。使い分けることが大事なのではないか」と、被災地で被災者と共に歩み続ける中で、寄り添っていくことでしか分かり合えないことを、これまでの働きを通して語った。

被災者に敬意を払って一緒に生きていく。地域と共に復興活動を行う。そして、主イエスと共に一緒に生きていく。「被災者支援センターしんち」は、この思いで今後も町の復興に関わっていくという。

関連タグ:日本聖公会被災者支援センターしんち原発東日本大震災
  • ツイート

関連記事

  • 【インタビュー】「現実と希望の狭間で」 会津放射能情報センター代表・片岡輝美さん

  • 宗教者の会、福島の子ども保養プログラム準備を決定 経産省に川内原発再稼働を認めぬよう要求

  • 日本聖公会、冊子『原発問題についてのQ&A』をネット公開

  • 【3・11特集】今も苦しむ福島の人々と共に 「復興はゼロに近い」 いわき市五十嵐牧師

  • 福島断食祈祷院の再建を 祈る会が発足、全国3000人の祈り手求める

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.