Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
高校生伝道オモシロ話

高校生伝道オモシロ話(2)呼び名 吉枝隆邦

2015年2月13日07時18分 コラムニスト : 吉枝隆邦
  • ツイート
印刷
関連タグ:吉枝隆邦高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)

呼び名

僕が高校生としてhi-b.a.に参加していた時(60年前)から、スタッフは高校生に「~先生」ではなく「~さん」と呼ばせていた。宣教師も同様にサン付けである。60年経った今も変わらない。諸教会の牧師には理解しがたいようだ。1994年に開かれたビリー・グラハム国際大会の折、会場である東京ドームの廊下で一人の牧師と話していたら、hi-b.a.の女子高校生が3人で通りかかって僕を見るなり「あ、吉枝さーん」と呼びかけた。牧師は急に表情が変わって「吉枝先生でしょっ」と叱るように言った。その牧師が遠くに行ってしまってから、先生には申し訳ないけど僕たちは笑ってしまった。高校生会の指導に牧師が当たらなければならない場合は、牧師が高校生にさん付けで呼ばせるのは困難だろうけど。

僕が以前所属していた教会の牧師が、そろそろ按手を受けたらどうですかと勧めてくれた。良い機会と思って、神学論文と釈義論文の2つの論文を、毎日集会が終わって帰宅後に、夜もほとんど寝ないで書き上げた。審査をパスして面接を受け、牧師(正教師)としての按手を受けたのは、1977年のことだった。晴れて先生と呼ばれる身になったわけだが、教会内での呼び名が協力伝道師から非常勤牧師に変わっただけで、特別な変化はなかった。最初から牧師の資格を持っていたら諸教会の牧師との付き合い方も変わるかも、と期待して取り組んだことだったので、これで満足だった。

ある時僕が担当したhi-b.a.柏集会では、だれもが「枝さん」と呼んだ。家に高校生から電話がかかってきて、「枝さん、呼んでください」と言われたときなど、妻は良かったけど、娘は「うちに枝さんなんていたっけ?」といぶかった。一人の女子高校生は、さんを略して「えだぁ」とだけ呼んだ。「これはあたしだけが言えるんだよ。他の人は言っちゃだめ」と言って親しさを強調していた。脳梗塞で倒れた時には、彼女のくれたお見舞いカードに書かれていたエレミヤ書29:11「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。──主の御告げ──それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ」によって、動けなかった時に、主がくださる今は見ていない将来を、希望を持って待ち望んだのだった。

hi-b.a.で企画して、数人ずつの高校生を僕が引率して「韓国・歴史と信仰ツアー」を実施したことが、1996年の春休みと2001年の夏休みとの2回あった。妻も引率の補佐をし、神学生を補助とした。当然高校生たちは僕を「吉枝さん」と呼んでいたが、通訳と道案内のために同行をお願いした一回目には、韓国からのキャンパスクルセード宣教師、趙泳相(チョ・ヨンサン)先生と、二回目には韓国からのhi-b.a.宣教師、安富子(アン・ブジャ)さんとは高校生たちに、「韓国に行ったら、吉枝さんなんて呼んじゃいけないよ。忘れずに必ず吉枝先生と呼びなさい。韓国では牧師先生は絶対的に敬われているんだからね」と強くクギを刺された。ほとんど仕損じはなくみんな立派にやり遂げてくれた。そういうものかと改めて納得した。

そうは言っても、高校生伝道ではやはり、さん付けが親しみを持てて良いようだ。先にも書いたが、牧師が高校生会のリーダーをする場合などは無理があるかもしれないが、大学生や青年たちがリーダーをして先生と呼ばれることを望むようになったら、それは堕落だ。肩書だけで偉くなったように思わないことを望む。今、協力牧師をしている同じ教会に、昔僕のhi-b.a.集会の生徒だったH兄弟がいるが、年齢は60台半ばで、顔を合わせれば僕を「吉枝さん」と親しく呼びかけて、昔の友達の消息や昔話に花が咲く。他の教会員たちには奇異の目で見られそうだが、本人たちはごく自然にそうしているのだ。

元スタッフだった有名牧師を訪問した時にも、僕は自然にさん付けで呼んでしまう。あちらも訂正しもせず、昔のままに受け答えしてくれる。偉い先生をさん付けで呼ぶなんて、hi-b.a.卒業生の特権だと思う。

(1)(2)(3)(4)

◇

吉枝隆邦

吉枝隆邦(よしえだ・たかくに)

hi-b.a. (ハイビーエー、高校生聖書伝道協会)にて42年間働くも、突然脳梗塞で倒れ5カ月間入院。8カ月後には説教者として再起し、今も情熱を持って福音(神様からの良い知らせ)を語り続けている。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:吉枝隆邦高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)
  • ツイート

関連記事

  • 【寄稿】後藤健二さんの叫びに耳傾けよう―イスラムの苦悩にふれて 矢澤俊彦

  • こころの手帳(2)不眠症 浜原昭仁

  • 女性と信仰(19)賢い女、賢い妻⑥―ゆがんだ愛 前田基子

  • 小さないのちと私たち~あなたに逢えてありがとう~(8)小さないのちを守る会の働き 辻岡健象

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.