パプアニューギニアの小島で現地語の新約聖書翻訳が完了 ウィクリフ

2015年1月19日15時23分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+パプアニューギニアの小島で現地語の新約聖書翻訳が完了 ウィクリフ
パプアニューギニアの東ニューブリテン州ウボルで行われた新約聖書の頒布の様子=2010年1月9日(写真:カフナプル・マイケル・ジョン)

世界中のウィクリフ聖書翻訳協会の働きを支援するウィクリフ・アソシエイツが発表したところによると、パプアニューギニアの異国情緒溢れる小さな島で、聖書翻訳チームによる新約聖書の翻訳が完了し、現地語のパトパター語を話す人々が聖書を母国語で読み、理解できるようになったという。また、翻訳者を訓練する仕組みも同様に成長している。

パプアニューギニアのニューアイランド島で聖書翻訳をしているエド・コンドラさん、デビ・コンドラさん夫妻は、聖書翻訳チームの他のメンバーと共に、聖書翻訳者になりたい地元の人向けに質の高い訓練を行う「ニューアイルランド翻訳協会(NITI)」を設立し、現地の教会に大きな励ましを与えた。

「神がここに据えてくださったのは、この田舎の、しかし(宣教の)最前線にある、私たちが待ち望んだ翻訳センターです。ネイティブ・スピーカーが優れた翻訳者となるために訓練されるところです」と、ウィクリフ・アソシエイツは声明でそう語った。「地元の人が自らリードし、調和して働き、自分たちの母国語への聖書翻訳を運営する場所です。ここでは、皆が共に15言語分のプロジェクトを進めています。これにより、神の御言葉の力によって地域全体に影響を与えることができます」

ウィクリフ・アソシエイツは、「ニューアイルランド翻訳協会は、パートナーシップの力を示すモデルです。このプロジェクトは、新しい団体を設立するため、また支出を管理し、地元の翻訳者が最終的にその州で使われている25の言語への聖書翻訳を完了するため、それらのニーズに対応する資金を募るために、ニューアイルランド翻訳研究所や、ウィクリフ・アソシエイツなどの団体を巻き込むものです」と説明している。

また数年前、11言語54人の聖書翻訳者が、ニューアイルランド翻訳協会が主催する10回目の訓練コースを受講した。このコースでは、翻訳者や読み書きを教える人に、自分たちの村に持ち帰れるよう、印刷され出来上がったばかりの新約聖書が手渡された。「最終的に、人々は翻訳チームの数年にわたる働きの結果を見ることができたのです」と、ウィクリフ・アソシエイツは声明の中で述べた。

2007年、翻訳コースの受講生は初めてコンピュータを使った。そして、翻訳チームはノートパソコンを村に持ち帰った。うち3台には衛星通信用ターミナルが、そして9台には太陽電池が搭載されていた。電気もインターネット通信すらもない離れた地域に住んでいるため、地元の翻訳者たちは数百、時には数千マイルも離れたところにいる翻訳の専門家と衛星通信によってリアルタイムに通信した。このことによって、危険な旅をする必要を大きく減少させた。

2013年5月、全てのニューアイルランド翻訳協会の母国語の翻訳者たちは、14回目のセッションに向けて懸命に準備をしていた。いくつかのチームは訓練の前に、翻訳を専門家に送ってもいた。

14回目の訓練の後、エド・コンドラさんは「私は最近、バロク語翻訳者のルーシーとソニアと、ある使徒書簡の中の難しい文章に取り組んでいました。英語で書かれた文章を理解していなかったので、2人はあまり適切な翻訳ができているとは言えませんでした。ですから私たちは、どのように翻訳を直すか解決しようとしていました。

「出し抜けにソニアが、『村の人は、自分たちはこういった節を理解していると思っていますが、本当は理解できていないのです』と声を上げました。彼女がそう言ったのは、英語の知識がある比較的教育を受けてきた人たちは、英語の聖書を読むことで正しい解釈を得ていると考えているからです。とはいえ英語を十分に理解しているとは言えないため、現にその人たちは誤った解釈をしていることがあります」

ウィクリフ・アソシエイツは、神の御言葉を母国語に訳す働きをしている理由としてこの事例を挙げ、「人々が、理解できる言語で聖書を読めるようにするためだけでなく、他言語の翻訳を読んで分かっているつもりになって、間違った解釈へ迷い出ないために」と説明している。

ウィクリフ・アソシエイツは、「誠実なサポーターが与えられたことに感謝します。お陰で翻訳の進捗は速いペースで進み続けています。草稿を書き終えた新約聖書のいくつかの版は、現在最終チェックや印刷の段階にあります」と述べた。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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