カリフォルニアの写真家、「絵文字聖書」の翻訳プロジェクト始める

2014年11月24日17時37分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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米カリフォルニア州ロサンゼルス在住のカムラン・キャッスル氏が提唱する絵文字聖書プロジェクトの例(写真:「Kickstarter」より)

米カリフォルニア州を拠点とする写真家が、人類にとって恐らく最も新しい言語であろう「絵文字」で聖書を訳そうと試みている。

写真家のカムラン・キャッスル氏は、これまでの時代に何千もの言語に訳されてきた聖書を、絵文字でも訳せれたらと考えた。「カムラン氏は、恵まれない学童に映画制作を教えるロサンゼルス映画協会の慈善事業に、自発的に時間を割いています。ある日『Ben-Hur(邦題:ベン・ハー)』の上映会を開いた後、彼の前に座っていたかなりの数の都会の子どもたちが、聖書を全く読んだことがないと話してくれたのです」と、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、絵文字聖書を開発する理由を述べている。

「自ずと彼は『どうして?』と尋ねました。ある16歳の女の子が、『もし iPhone で読めないのなら、読みません』と答えました。カムラン氏が『もし私が聖書を絵文字に訳したら、読んでくれますか』と言うと、その子は好奇心に満ちた笑みを浮かべて、『読みます!』と答えました。そこで、最も古い本を最も新しい言語、絵文字に訳そうというアイデアが完全に浮かんだのです」

米国聖書協会の渉外担当専務取締役であるアンドリュー・フッド氏は、クリスチャンポストの取材に対し、絵文字聖書のアイデアに「興味をそそられた」と語った。

「まだ見たことはありませんが、彼らがしようとしていることに興味を持っているとはいえます。これまでの歴史において、キリスト教徒はいつも、自らの創造性を、人々を神の言葉に導くために使用してきたのです」とフッド氏は言う。

ロサンゼルス在住のキャッスル氏は、ハリウッド・エンディング・スタジオを創立した写真家だ。同スタジオの公式サイトの団体紹介ページでは、キャッスル氏が写真を通して世界を見ていることが記載されている。

「カムラン氏は、物語を語る、目を喜ばせる、表に出せない感情を表現する、そして人の魂を引き上げるイメージを作ることで有名です」「カムラン氏は、ハリウッド・エンディング・スタジオを、顧客に写真、動画、言葉の潜在能力の全てに気付いてもらうためのマーケティング・エージェンシーとして設立しました。顧客は自らを、または自社製品、そして会社を売り込むためにカムラン氏の専門的能力を求めるのです」と、同公式サイトでは紹介している。

一方、絵文字聖書のプロジェクトの中で、キャッスル氏は、イエス・キリストや悪魔のような、特殊なトピックの絵文字を数千は作らなければならなかったと述べた。

「私の出す(絵文字)聖書の半分は絵文字、もう半分はスタンダードな聖書のテキストという形になるでしょう」とキャッスル氏。「聖書のすべての節の後には、それに相当する絵文字が続きます。読者は、スタンダードな聖書の文章と画像(絵文字)の間を行ったりきたりできるでしょう」

聖書は、絵文字に訳された初めての作品ではない。「Vice.com」のスペンサー・マドセン氏によると、少なくとも一つの英語の小説が、すでに絵文字に翻訳されているという。

「もちろん、これは全く新しいアイデアというわけではありません。『絵文字ディック』というタイトルのプロジェクトで、『Moby Dick(邦題:白鯨)』という作品が同様に(絵文字に)訳されています」とマドセン氏。「しかし、このプロジェクトの編者であるフレッド・ベネンソン氏が、翻訳のためにアマゾンのウェブサービス『Amazon Mechanical Turk』で複数の訳者と契約することでこの大規模な事業を成し遂げた一方、キャッスル氏は(少し助けてもらうために、メル・ギブソン氏や教皇にコンタクトをとるかもしれないと言っているものの)完全に自分の手で聖書を訳そうと計画しています」と言う。

キャッスル氏の大望にかかわらず、プロジェクトは資金調達においてまだ先は長い。期限である11月29日午前2時20分(日本時間)まであと4日ほどしか残されていないにもかかわらず、目標2万5千ドル(約290万円)に対し、まだ104ドル(約1万2千円)しか獲得できていない。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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