“ホーリネスの源流” 淀橋教会、創立110周年で記念講演会・祝賀会

2014年10月27日17時43分 記者 : 内田周作 印刷
“ホーリネスの源流” 淀橋教会、創立110周年で記念講演会・祝賀会
日本のホーリネス派の源流であり、超教派のさまざまな働きのために用いられてきた淀橋教会の創立110周年を祝うため、記念講演会・祝賀会には国内外から多数の来賓が訪れた=25日、同教会(東京都新宿区)で

ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区、峯野龍弘主管牧師)の創立110周年を記念する講演会・祝賀会が25日、同教会で行われた。日本のホーリネス派諸教会の源流であり、また超教派のさまざまな働きのために用いられてきた同教会の記念を祝いに、この日は国内外から数多くの来賓が訪れた。

淀橋教会は、中田重治と東洋宣教会の宣教師であるチャールズ・E・カウマンらによって、1901年に神田神保町に設立された中央福音伝道館に端を発する。同館には聖書学校が設けられ伝道者の育成が行われたが、1904年に東京府下豊多摩郡淀橋町字柏木(現在の北新宿)に移転し、「柏木聖書学院」と呼ばれるようになった。聖書学院には教会も併設され、学院長の笹尾鉄三郎が同教会の初代牧師(1904~1913)に就任し、これが淀橋教会の原点となっている。

“ホーリネスの源流” 淀橋教会、創立110周年で記念講演会・祝賀会
開会のあいさつをする淀橋教会の峯野龍弘主管牧師

記念講演会・祝賀会の開会のあいさつで峯野牧師は、110周年の記念日が近づくにつれ、使徒パウロの言葉「神の恵みによって今日のわたしがあるのです」(1コリント15:10)が、心に強く響いてくると語った。「この淀橋教会という共同体が今日あるのは、ただ神の憐れみと恵みによるものでしかないと、しみじみと痛感しています」と神へ感謝を示すと共に、「教団・教派を越えて、この淀橋の共同体は、本当に多くの方々によって愛され、祈られ、助けられ、支えられながら今日があります」と、同教会を祈り支えてきた人々へ感謝の思いを語った。

歴代の牧師と110年の歩みを紹介する映像が流れた後、日野原重明氏(聖路加国際病院名誉院長)、村上宣道氏(太平洋放送協会名誉会長)、山北宣久氏(前青山学院学院長)、李在訓氏(イ・ジェフン、韓国・オンヌリ教会主任牧師)らがビデオ映像であいさつ。また、ビリー・グラハム伝道協会駐日ディレクターのチャド・ハモンド氏が、ビリー・グラハム氏、フランクリン・グラハム氏からの祝辞を代読し、土肥隆一氏(元衆議院議員)、黒木安信氏(ウェスレアン・ホーリネス教団浅草橋教会牧師)、大川従道氏(大和カルバリー・チャペル主任牧師)、飯島延浩氏(山崎製パン株式会社代表取締役社長)が、祝辞を述べた。

この日は、淀橋教会がさまざまな形で交流を持ち宣教を共に進めてきた韓国の光林教会から30人以上が出席し、光林教会の賛美チーム「トリニティ」が特別賛美を披露。続いて、光林教会の金宣燾(キム・ソンド)元老牧師が「ポスト時代の成長する教会のリーダーシップ」と題して講演した。

“ホーリネスの源流” 淀橋教会、創立110周年で記念講演会・祝賀会
記念講演会・祝賀会で賛美する韓国・光林教会の賛美チーム「トリニティ」

金牧師は、ポストモダニズム時代の現代は、自分自身のアイデンティティを問われる時代だと言い、個人のアイデンティティは所属する共同体から生まれると指摘。クリスチャンは、自分自身のアイデンティティを教会を通して表すことになると語った。そして、各教会がそれぞれの主張をするのではなく、キリスト教全体が一つの共同体として進んでいく必要があると語った。

その上で、▼明確な宣教のビジョン、▼祈り、▼具体的な伝道プログラム、▼霊感ある礼拝、▼関係性、▼多元主義の中でキリスト教の唯一性を説くこと、▼施す教会であること、▼信仰的な伝統、が現代の教会、また教会のリーダーシップに求められていると指摘。霊感ある礼拝については、霊感ある説教、霊感ある賛美、聖餐や洗礼式など霊感ある儀式、霊感ある案内の4つを挙げ、関係性については、「牧会は関係性です。神との関係、人との関係、物との関係、自然との関係」と言い、「神との関係を正しくするとき、全ての関係が正しくなる」などと語った。

“ホーリネスの源流” 淀橋教会、創立110周年で記念講演会・祝賀会
「ポスト時代の成長する教会のリーダーシップ」と題して講演する韓国・光林教会の金宣燾(キム・ソンド)元老牧師

また、キリスト教の唯一性については、キリスト教には受肉と復活という他の宗教にはない「超自然的」要素があると指摘。「超自然的な神を信じるなら、超自然的な奇跡を信じる」「キリスト教は奇跡の宗教で、奇跡を除いてしまえば生命力がなくなってしまう」と語った。

淀橋教会は笹尾鉄三郎・初代牧師の後、車田秋次・第2代牧師(1913~1914)、田中重治・第3代牧師(1914~1917)を経て、第4代目の小原十三司牧師時代(1917~1972)には、1919年(大正8年)の大正のリバイバルと、1939年(昭和5年)の昭和のリバイバルを経験した。戦中は、教会弾圧により小原牧師が投獄、教会には解散命令が出され、さらに空襲によって会堂が焼失する苦難を経験している。

“ホーリネスの源流” 淀橋教会、創立110周年で記念講演会・祝賀会
記念講演会・祝賀会後には、階下でティー・レセプションが持たれた。

終戦後、1000人教会・会堂のビジョンのもと、1964年には当時の日本のプロテスタントでは最大規模の大会堂(旧会堂)が完成した。1973年に小原牧師召天に伴い、第5代牧師として峯野牧師が就任。さらに2000人会堂のビジョンが与えられ、1998年に現在の新会堂が完成した。2011年の東日本大震災では、震災直後から支援隊を派遣し、派遣回数は60回を超え現在も継続している。現在は、中国語、英語、韓国語の各外国語による礼拝も行われている。

淀橋教会では創立110周年を記念し、10~11月は毎週記念の礼拝・行事を行っており、10月は、5日に村上宣道氏、12日にマイケル・オー氏(ローザンヌ運動総裁)が礼拝でメッセージを伝えた。11月は、9日にクリストファー・サン氏(同伝道協会代表)、23日に李在訓氏が、それぞれ午前10時半からの礼拝でメッセージを伝える。詳しくは、同教会ホームページまで。

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