日韓親善宣教協力会、2人目の宣教師を7月に派遣 “キリストにある平和を実現する宣教”

2014年6月25日15時31分 記者 : 内田周作 印刷
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日韓親善宣教協力会が派遣する第2号宣教師となる平島望・範子夫妻の派遣式。2人にとってとてもゆかりの深い、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で行われた=20日

日本による韓国の植民地支配という罪に対し、「謝罪と和解の宣教」を進めてきた日韓親善宣教協力会(尾山令仁会長)は、30年以上にわたって韓国で働きを行っている吉田耕三宣教師に続き、同会2人目となる宣教師を7月に韓国に派遣する。日本から最も近い隣国である韓国へ宣教師として渡るのは、平島望・範子夫妻。20日には東京都内で派遣式が行われ、同会の関係牧師らが按手をもって平島夫妻を激励した。

平島氏は、これまでウェスレアン・ホーリネス教団キリスト塩釜ともしびチャペルの牧師として、開拓以来15年にわたって同教会に仕えてきた。宣教師として渡韓するのを前に今年3月に同教会の牧師を辞任。高校1年生の息子と中学3年の娘がいるが、2人の子どもは宮城県塩釜市の母のもとに残し、夫妻2人で韓国へ向かう。ウェスレアン・ホーリネス教団を中心とした「パラム平島望宣教師を支える会」が、母と子ども2人を支援し、派遣母体となる日韓親善宣教協力会が平島夫妻の韓国での必要を支えることになる。

派遣式の会場となった同教団淀橋教会は、平島夫妻にとって関係の深い教会だ。33年前、吉田耕三氏の派遣式も淀橋教会で行われた。当時小学3年生だった範子夫人も、その場に「送られる側」としていた。範子夫人は吉田氏の長女であり、「自分が受けた召命は、家族で受けた召命と同じ」という父の吉田氏の決心で、5歳になる前の妹と母の合わせて4人で韓国へ渡ったのだった。

日韓親善宣教協力会、2人目の宣教師を7月に派遣 “キリストにある平和を実現する宣教”
派遣を前に証する平島望・範子夫妻

一方、平島氏にとって淀橋教会はまさに自身の信仰のスタート地点だった。祖父母の時代からクリスチャンホームであったという平島氏。だが、教会から離れ、「自分には聖書もイエス様も必要ない」と思っていた時期があった。しかし、1987年6月、淀橋教会で行われていた賛美集会に参加したことをきっかけに、教会につながり、信仰を持つようになった。そして、翌年秋、初めて韓国へ行く機会が与えられ、日本がこれまで韓国にしてきたことを目の当たりに。「何かするべきことがある」という思いを持ったという。

平島氏の祖父母は、父方・母方共に救世軍の士官で、父方の祖父母は台湾に、母方の祖父母は旧満州に宣教師として派遣されていた。幼いころからその話を聞き、アジアへ対する思いを持ち続けてきたという。献身し、神学校に在学中の1993年、韓国で開かれた牧会者セミナーに参加し、吉田氏の講演を聞いた。そこで、吉田氏が語った言葉「この働き(韓国での「謝罪と和解の宣教」)は次世代へと引き継がれていくべきものだ」が、神からの召命として心に響いたという。

しかし、それから平島氏は韓国とは直接関係のない東北の地で15年にわたって開拓伝道・牧会をすることになる。「いつ韓国へ行かれますかと、ずっと前からいろんな方から声を掛けられました。でも、分かりませんとしか答えるしかなかった」という。諦めようと思ったときもあったが、「神の賜物と招きとは取り消されないものなのです」(ローマ11:29)は真実だった。昨年、渡韓するために必要な様々な事柄が整理され、韓国行きが決まった。

日韓親善宣教協力会、2人目の宣教師を7月に派遣 “キリストにある平和を実現する宣教”
平島望・範子夫妻を按手する牧師たち

同会が発行する「日韓親善宣教ニュース」の中で、平島氏は「謝罪と和解の宣教」を今後も継続していくとしながらも、次世代に遣わされる者の役目として、「日韓両国間のキリストにある真の平和の実現」を掲げている。

平島氏が韓国宣教を考え始めてから、ここ20年の間、日韓関係には様々な変化があった。1990年代には、両国のキリスト教会間による交流が活発化し、2000年代には韓国ドラマ『冬のソナタ』やサッカーW杯の日韓共催などで、日本社会では「韓流」ブームが起った。しかし、現在では「嫌韓」ムードが広がりつつある。平島氏は「(今の)時代の状況は、吉田宣教師一家が海を渡った33年前と似てきたのではないかと思えるほどです」と言う。今回の韓国行きも、親戚から心配、反対の声があったという。

しかし、「みんなが韓国の方を向いていた時代ではなく、お互いが顔を背け合うような時に、私たちが遣わされる意味を改めて思う」と平島氏。「誰もが韓国の方を向いているのであれば、わざわざ出て行かなくてもよい。しかし、誰もが背を向けている時に、謝罪と和解を実行し、平和を実現できるのはクリスチャンしかいない。神様はあえてこのような時代に私たちを遣わされる」と、派遣式で力強く語った。

渡韓後の平島夫妻の役割は、「多方面にわたる私の奉仕を少しずつ分担してもらうことになるでしょう」と、吉田氏は「日韓親善宣教ニュース」で話している。韓国内の歴史的現場を訪れて聖書的観点から説明・解説する「韓国スタディ・ツアー」や、ソウル日本人教会の聖歌隊や青年会、若婦人グループの充実、通訳・翻訳などの働きが、到着後直ぐに待ち構えている。平島夫妻は7月末に韓国に発つ予定だ。

日韓親善宣教協力会、2人目の宣教師を7月に派遣 “キリストにある平和を実現する宣教”
派遣式の参加者

日韓親善宣教協力会では現在、平島夫妻支援のための新たな支援者、また会員にはさらなる協力を求めている。問い合せ・献金振り込み先は、日韓親善宣教協力会(住所:〒176−0012 東京都練馬区豊玉北1−12−3 聖書キリスト教会内、電話:03・5984・3571、郵便振替:00140−1−28481)まで。同会の入会は、氏名(フリガナ)、住所、生年月日、電話番号、メールアドレスを記載し、同会まで郵送することで可能。専用の振替用紙が送られてくるほか、機関紙「日韓親善宣教ニュース」(年3回発行)が送られてくる。

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