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“西洋的・知的”なキリスト教から“日本”のキリスト教へ 日本におけるキリスト教宣教の分析と3つの提案(1)

2014年2月24日12時20分 記者 : 内田周作
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関連タグ:東京基督教大学(TCU)トマス・ヘイスティングス

東京基督教大学の世界宣教講座が13日、同大の国際宣教センターチャペルで行われた。この日は、来日中のトマス・ヘイスティングス博士が「日本におけるキリスト教―宣教的神学の視点から―」と題して講演。同大の教授陣や学生らが参加した。

米国長老教会から宣教師として派遣され、1988年から2008年までの20年間にわたって日本で宣教を行ったヘイスティングス氏は、北陸学院短期大学、聖和大学、東京神学大学で実戦神学(キリスト教教育)を教えてきた。そのため日本語も堪能で、講演は英語で話し、通訳付きで行ったものの、途中日本語で語る場面もあった。現在も日本国際基督教大学財団主任研究員、国際基督教大学研究員、賀川豊彦記念松沢資料館研究員として日本と関わりを持つヘイスティングス氏は、講演の初めに賀川豊彦(1888~1960)と石原謙(1882~1976)という、2人の代表的日本人キリスト者を取り上げた。

日本におけるキリスト教は西洋から輸入され、非常に概念的な宗教としての特質があったため、賀川は日本におけるキリスト教が知識人や少数派グループの宗教になってしまうのではないかと憂慮していた。ヘイスティングス氏は、これまで多くの内外からの宣教活動の努力にもかかわらず、日本のキリスト教会の現実を見るとき、賀川の憂慮は預言的なものであったと語る。一方の石原は、ある時はキリスト教徒らしく振る舞うものの、日常では以前の姿と変わらず振る舞う「半キリスト教徒」が増えていると言い、それが日本のキリスト教全体にも当てはまると憂慮した。

ヘイスティングス氏は、この賀川と石原の日本のキリスト教会に対する憂慮は、決して日本だけの問題ではないと言う。近年は米国においても、プロテスタントが主流ではない社会的状況にある。その上でヘイスティングス氏は、キリスト者の信仰は、キリストについての証しを公の場に持ち出すことをしたがらない、家族や似た者同士の集まりのような、閉じて壁に囲まれたプライベートなものであってはならず、それ故にキリスト者は、常に謙遜かつ大胆に、それぞれの地域における宗教、イデオロギー、また諸現実に対して応答するための積極的な方法を探していかなければならないと語った。

宣教的神学と宣教的教会論

ヘイスティングス氏は、現代においては北米の教会も日本の教会も同じ課題を外的、内的に抱えていると言う。消費至上主義、合理主義、物質主義的・科学的世界観、既存組織への不信、教会メンバーの高齢化、若者たちへの信仰継承における無力さ、聖書的・神学的知識の不足、教会の存在意味に対する混沌、派閥問題などさまざまな共通の課題がある。しかしヘイスティングス氏は、これら教会が直面する多くの課題について、何か新しい即効的な解決方法を探そうとするのではなく、それぞれの文化的現実における教会の使命について深く理解することがまず求められていると指摘する。北米ではこのような考えが「宣教的神学(missional theology)」または「宣教的教会論(missional ecclesiology)」と呼ばれているとし、ヘイスティングス氏は、米国の神学者ダレル・グーダー(Darrell Guder)氏の著書『Missional Church』から宣教的教会論について5つのポイントを紹介した。

1)宣教的教会論は聖書的
教会に関する信仰は、聖書の教えに基づかなければならない。聖書の証言は、神の宣教とその神の宣教の器と証人としての神の宣教的民の形成の証しとして正しく受け入れられる。

2)宣教的教会論は歴史的
特定の文化に適した教会論を創り出すとき、他の教会論の歴史的発展を考慮に入れなければならない。このことは欧米の歴史、さらには世界中での教会の台頭を丁寧に検討するということ。普遍性の一環として、われわれは過去・現在を通してその置かれた文化の中に存在する教会に導かれる。

3)宣教的教会論は文脈的
すべての教会論は特定の文化的背景の中で発展する。教会の在り方は一つしかなく、それは「受肉的」であって、明瞭で具体的な設定の中にある。福音は常に文化の中で解釈され、神の民は翻訳され聖霊によって力を得た御言葉に応える者として、その文化の中に形作られる。全ての教会論はその置かれた状況に従って機能する。その正しさと正確さは彼らが宣べ伝える福音と文化の中で培われた証言と関連している。

4)宣教的教会論は終末論的
教会が創造的で霊感を与える神の聖霊の業であり、神の約束された全てのものの完成に向かって歩んでいくと信じるのであれば、私達の教会の教理は基本的に発展的でありダイナミックでなくてはならない。教会もその解釈としての教理も固定的であってはいけない。新しい聖書の見識は教会を変え、その神学をも変える。新しい歴史的挑戦が今までに思いもよらなかった疑問を投げ掛けてくる。新たな文化的コンテキストは私達がキリスト者としてどのように生き、望みを持つのかを再定義して証言することを求めてくる。

5)宣教的教会論は実践可能
つまり、行動に移すことができるものである。すべての神学の主要な役割は教会がその召命に応えられるようにすること。もし、その召命が基本的に宣教であるなら、われわれが教会について理解し教える事柄は神の民とその信仰の証しをそれぞれの場で形作るはずだ。宣教的教会論は「すべての民をわたしの弟子にしなさい。・・・あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」(マタイ28:19~20)という教会の証言の役に立つものにならなければならない。(続く)

■ “西洋的・知的”なキリスト教から“日本”のキリスト教へ:(1)(2)(3)

関連タグ:東京基督教大学(TCU)トマス・ヘイスティングス
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