【インタビュー】ゴスペルクワイアリーダー 岡田知子さん(1)「分かっても分からなくても賛美には力が」

2014年6月21日16時52分 インタビュアー : 佐藤憲一 印刷
+【インタビュー】ゴスペルクワイアリーダー 岡田知子さん(1)「分かっても分からなくても賛美には力が」
聖書キリスト教会の礼拝堂で

岡田知子さん
江古田ゴスペルクワイアリーダー
サドルバックゴスペルワークショップ代表

江古田ゴスペルクワイア、通称「エコゴス」。東京都練馬区の聖書キリスト教会を拠点に、ゴスペルを愛する人たちすべてに門戸を開き、7年前から活動を続けている。登録メンバーは150人以上。毎回のリハーサルには40名強が集う。クリスチャンは2割ほどというクワイアには、どのような試練と恵みがあるのか。リーダーの岡田知子さんにお話をうかがった。

――活動について教えてください。

月2回の土曜日に、音楽ディレクターでゴスペルシンガーの Meg(粟野めぐみ)さんの指導のもと、年齢や経験の有無、クリスチャンかどうかは関係なく様々な人が参加して楽しく練習しています。主な発表の機会はクリスマスコンサートですが、依頼があれば教会やイベントに積極的に出向いています。本格的なゴスペルを学べると、1時間以上かけて通っている人もいます。

練習場所は、聖書キリスト教会6階の礼拝堂をお借りしています。3階の小礼拝堂ではエコキッズ(江古田キッズゴスペルクワイア)のレッスンも合わせて行い、こちらは子どもとママたちが一緒になって歌い踊り、親子でゴスペルに親しむことができます。時間はほぼ重なっているのですが、キッズのレッスン終了後に6階に来てエコゴスに参加するお母さんたちもいます。

――クリスチャンではない人のほうが多いのですね。

メンバーのうちクリスチャンは2割ほどです。「ゴスペルを愛するノンクリスチャン」はとても多いと感じます。キリスト教にも好意や関心も寄せておられる方もいらっしゃいます。時々、驚くこともあります。たとえば、ゴスペルを英語で歌うのはいいけれど、日本語だと歌いにくいという声も。「歌詞の意味は深く考えないで、気持ちよく歌いたい」と思う方もいます。

エコゴスコンサートでの合唱

ゴスペルの効能は、クリスチャン・ノンクリスチャン関わらず具体的に現れます。ゴスペルをしている最中、ゴスペルをした後、心が満たされて、あたたかい気持ちになり楽しいというシンプルな効能です。最初は、ためらう気持ちがあったとしても、賛美しながら、励まし合い、祈り合ううちに、次第にバラエティに富んだ一人一人が「一つのクワイア」に溶け込んでいくのです。

「歌ってストレス解消したい」というきっかけの方もたくさんいらっしゃいます。ゴスペルを表現するために「福音」である歌詞の理解があるとさらに深まります。「ハレルヤ!」と声を出すことに初めはためらう人もいますし「信じていない自分がこんなふうに歌ってもいいんだろうか」と悩む方もいます。でも色々な難しいことを抜きにして、ゴスペルに強くひかれる人々がたくさんいらっしゃいます。

練習の前と後に声を合わせてみんなで祈ることがあります。クリスチャン・ノンクリスチャン、職業、年齢、性別、年齢関係なく集まりますが、それが普通になっています。神様に対する思いはそれぞれですが、神様がいるのなら知りたいという気持ちは誰にでも自然にあります。

クワイアには、様々な賜物を持った人たちがいます。それぞれが体の一部という考え方です。一つ一つの機能は必要です。私にはないものが他のメンバーにあるからです。クワイアは「係」制で、みんな得意な係を希望して各自の役割を担っています。

休憩時間にはお茶を飲みながらみんなで楽しくおしゃべりして、日常の悩みや問題を語り合うこともあります。上下関係がないのでみんな率直に話し合いますし、私もどう思ったか、私ならこうするといったことを伝えます。

――ノンクリスチャンが自ら祈ることも?

はい、祈ります。なかには「神様のことが本当には分からない」と打ち明ける人もいますし、「分かりたい」とシェアリングしてくれることもあります。「なぜゴスペルを歌うのか自分でもはっきりしないけれど、圧倒的に魅かれる」、板挟みになって「時にはイライラしたりすることがある」と多くのメンバーが言います。それでもゴスペルの吸引力はあまりにも強く大きいので「今は神様が分からないままでもいい、引き寄せられてゴスペルに来ている」という人が少なくない気がします。

一生懸命やっていても神様が見えない時は、クリスチャン・ノンクリスチャンにかかわらずあります。けれど、お互いにその苦しみを聞くこと、また祈ることはできます。また、理屈抜きにして、ゴスペルの「みことばのメッセージ」は愛の影響があります。エコゴスには多くのスタッフがいて、助け合い、祈り合います。楽しかった、うれしかった、驚いた話をクワイアでシェアリングします。

時には「もがいて、悶々として、夕べは眠れなかった」というような時もあります。私自身も分からないし答えられないことがほとんどです。ただ、言えるのは「知性で分かっても分からなくても、賛美には力があり、賛美の中に主が住まわれる」ということ。私自身、神様の声に耳を傾けようとして、賛美を宣言しながらゴスペル通してみことばにチューニングしようとしています。

エコゴスの活動に参加する人の中から毎年、洗礼に導かれる人が出ています。先日受洗を決心したのは、ゴスペルを15年以上歌ってきたという50代の女性でした。「クリスチャンになると、先祖を大事にできないのでは」という疑いがあったそうです。時間はかかりましたが、その思いは氷解していったのです。クリスチャンの私たちも、そのように変えられていく人たちの姿に毎回励まされるところが大きいです。

サドルバック教会のゴスペルシンガーズ

――昨年は「ゴスペルシンガーズ」を招いたコンサートを成功させました。

米国サドルバック教会の「ゴスペルシンガーズ」主要メンバー5人をエコゴスの企画で日本に呼び、コンサートだけでなく、ゴスペルを学んだり交流したりするワークショップの機会をいただきました。参加者やコンサートを聴いてくださった方々から好評をいただき、私たちもとても恵まれましたが、開催までには霊的な闘いもありました。

最初は彼らの旅費をエコゴスが持つというふうに言われていたのですが、当時、エコゴスにその余裕はなく、祈りました。ネットのファンドレイズ(寄付)なども使って費用をまかなうことができましたが、背景にはいろいろなストーリーがありました。

アメリカのチームが礼拝で「日本のワークショップに関する寄付金の告知」をして、なかなか集まらないことがありました。しかし日本で祈った直後、現地の教会のお爺さんやお婆さんが「自分はインターネットもできないし日本に行ったこともないが日本の人たちを思っている」と大金を手渡されたそうです。背景にはたくさんの人々の祈りがあり、神様が導いたワークショップでした。

ゴスペルシンガーズのリーダー、アルバさんは40年近くもワーシップリードしてきた女性です。小さな体から溢れ出る迫力があります。彼らの信仰がその賛美に全面にでています。講師の一人、ティニーカさんは「私たちが今、こうやってゴスペルをしているのは、一見パフォーマンスのように見えるかもしれないが、ゴスペルはパフォーマンスではない。」と語ります。

「ゴスペル・アティチュード(Gospel Attitude)」と言いますが、ゴスペルのテクニックを学ぶ以上に、彼らの「信仰の姿勢」に教えられることが大きい。圧倒的な賛美の歌声のブレークスルーがあるので、理屈でなく、人々にまっすぐに示されるものがあるのだと思います。(続く

昨年のコンサートのフィナーレ

■【インタビュー】ゴスペルクワイアリーダー 岡田知子さん:(1)(2)

※下記サイトに9月のワークショップの詳細が掲載されています。

■ 江古田ゴスペルクワイア
http://ekoda-cc.com/egc

■ サドルバックゴスペルワークショップ・フェイスブック
https://www.facebook.com/saddle2014

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