日野原重明氏「102年の人生のハイライト」 復活祭でベー・チェチョルの賛美と証しコンサート

2014年4月20日21時19分 記者 : 内田周作 印刷
+日野原重明氏「102年の人生のハイライト」 復活祭でベー・チェチョルの賛美と証し集会
声帯を一度失ったとは思えない歌声で歌うベー・チェチョル=20日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で

聖路加国際病院名誉理事長の日野原重明氏がプロデュースしたイースター(復活祭)コンサートが20日、東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(峯野龍弘主管牧師)で行われた。「奇跡のテノール」と呼ばれる韓国人歌手のベー・チェチョルが歌う、賛美と証しの集会として行われ、ベー・チェチョルは約800人の聴衆を前に、「キリストには代えられません」「アメージング・グレイス」など7曲を披露。今秋には全国公開される、ベー・チェチョルの実際のストーリーを描いた映画『THE TENOR』のミュージック・ビデオも初公開された。

日野原氏とベー・チェチョルが最初に出会ったのは、昨年行われた日野原氏の102歳の誕生日を祝う会だった。日野原氏の名古屋の知人が、素晴らしい誕生日プレゼントを贈りたいからと、日野原氏を名古屋に呼び、誕生日会を開催。その際、ベー・チェチョルの「奇跡の歌声」に出会ったという。

ベー・チェチョルは、ヨーロッパのオペラ界で「アジアのオペラ史上最高のテノール」と呼ばれ活躍していたが、2005年秋、甲状腺がんに襲われ、声帯、横隔膜という歌手のいのちとも言えるような2つの臓器の神経を切断。歌声だけではなく、右肺の機能も失ってしまう。その後、多くの日本人ファンらの支援により、京都大学の一色信彦名誉教授による声帯機能回復手術を受け、2008年に奇跡的なカムバックを果たした。

日野原重明氏「102年の人生のハイライト」 復活祭でベー・チェチョルの賛美と証し集会
今回のコンサート開催のいきさつや、ベー・チェチョルとの出会い語る日野原重明氏。今年10月4日には103歳を迎えるが、冗談も言い会場を沸かせた。

日野原氏は、「一つの声帯がすっかりだめになって、残っている声帯一つだけを上手に振動させることによって、この素晴らしいテノールの声が聞こえる。考えられないほど奇跡的なこと」とその感動を伝え、「(今回のコンサートは)102年になる私の人生でのハイライト」などと語った。

ベー・チェチョルはこの日、讃美歌「キリストには代えられません」「慈しみ深き」や、韓国で作曲された現代聖歌「主は我が羊飼い(詩編23篇)」、「ユー・レイズ・ミー・アップ(You Raise Me Up)」「君と旅立とう(Time to Say Good-bye)」「アメージング・グレイス(Amazing Grace)」を披露。今回のコンサートのプロデューサーであった日野原氏自身によるアンコールにも応え、朝鮮民謡の「アリラン」も歌った。

手術により声を完全に失ってしまった時、「声を失ったのと同時に、その後の人生を生きていくのに必要なすべての力を、私は一度失ってしまったのです」とベー・チェチョルは話す。「その時、神様を信じることができなければ、私の人生はすべてそこで終わっていたと思います。神様から大きい平安、安心をもらったのです。ここまでこうして生きてこられたのは、その時に私に与えられた心の平安があったからです」と語った。

また、「自分が本当に愛されている、大切にされている、そのことを感じることができなければ、私はここにいなかったかもしれません。私がいただいた本当に愛されているというメッセージを、歌を通して皆さんにお伝えしていかなければと思っています」と証した。

日野原重明氏「102年の人生のハイライト」 復活祭でベー・チェチョルの賛美と証し集会
当初は聖路加国際病院のチャペル(250人収容)でコンサートが予定されていたが、より多くの人に聴いて欲しいと会場を、プロテスタントでは日本最大規模の教会となる淀橋教会に変更。この日は約800人がコンサートに参加した。

最後の歌「アメージング・グレイス」の前には、ベー・チェチョルの実際のストーリーに基づいた映画『THE TENOR』が紹介された。日韓共同の作品で、撮影はヨーロッパ、日本、韓国で行われた。会場には同映画の監督やプロデューサーの姿もあり、公の場では初めてミュージック・ビデオが公開された。映画では、韓国人俳優ユ・ジテが主演としてベー・チェチョルを演じる。日本からは伊勢谷友介、北乃きいらが出演するという。今秋に全国で一斉ロードショーされる予定だ。

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