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パワー・フォー・リビングから見える日本キリスト教界のいま

2007年4月24日07時39分
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PFLの広告塔となった北海道日本ハムファイターズのトレイ・ヒルマン監督(44)=アーサー・S・デモス財団提供+
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 アーサー・S・デモス財団(本部:米フロリダ州)によって、世界17カ国で無料配布されているノンクリスチャン向けの伝道小冊子「パワー・フォー・リビング(以下PFL)」に関する一連のキャンペーン活動が先月31日をもって終了した。テレビCMや新聞・雑誌などメディアによる大規模な広報活動を通して日本中を一時騒然とさせたPFLの発行部数は、現在印刷中のものも含めて4月17日の時点でおよそ200万部。いま現在も、全国各地の教会から注文が殺到しており、その勢いは留まるところを知らない。



 PFLが、総人口に占めるクリスチャンの割合が1%未満である日本のキリスト教界に与えた影響は大きい。「200万部」とは、世間一般においても「ヒット商品」として認定される基準数だ。最近では、ドラマ・映画化されたことで話題を集めているリリー・フランキーのベストセラー「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」が発行部数200万部を突破したという。同小説が世間で大きな話題を集めているように、PFLも日本キリスト教界における空前の「ヒット商品」となった。



 最近は、あらゆる教会や宣教団体、イベントの会場等でPFLが配布されている光景が目に付く。「さすが発行部数200万部」といったところだ。読者の反響も大きく、キャンペーン期間中にPFLジャパンの責任者として受注の受付等を担当していた尾山謙仁師(ファミリーネットワーク日本代表)のもとには、いまも全国各地から数多くの証しのメッセージが寄せられている。



 注目すべきことはクリスチャン達が積極的にPFLを紹介し、人々に拝読を勧めているということだ。



 そもそもPFL配布キャンペーンの発起人であるアーサー・S・デモス財団の計画は、「一般者から個人的に注文を受け付けて独自に配布する」というものであって、教会や宣教団体などキリスト教関係者を仲介させようとする考えは一切なかった。実際に過去17カ国では教会等に配布したことはなかったという。しかし、今回日本で初めて財団の方針が覆されることになった。



 その理由について尾山師は、「当初の企画がうまくいかなかったことを通して主が導かれました。つまり主は、パワー・フォー・リビングによってまず日本のクリスチャン達を励まし、力づけられたということです。そして、その励まされたクリスチャン達の手によって、この本がノンクリスチャン伝道のために配布されることを願われたのでしょう。これが主のご計画だったのです。このことは誰も知りませんでした」と語っている。



 つまり尾山師によると、PFLは「日本のクリスチャン達を励ますためのものだった」ということだ。世界でも類を見ないほど福音化率が低く、未だにクリスチャンの数が総人口のわずか1%という現状が、神の目に「深刻」なものとして映ったのだろう。「日本を福音化するためにはまず既存のクリスチャン達を励まし、勇気付けなければならない」。神はそのように考え、PFLを教会や宣教団体などキリスト教関係者に配布しようと導かれたのではないだろうか。



 実際、PFLの登場によって教会の伝道活動は以前よりも活発化しているようだ。路傍伝道の際にPFLをトラクト代わりに利用したり、礼拝やその他イベントの際に受付で配布するなど、PFLが宣教現場において積極的かつ効果的に活用されている。また、聖書セミナーやバイブルスタディ等の場においてもPFLがテキストとして利用されていると聞く。



 PFLは8人の有名人の信仰の証しから始まり、キャンパス・クルセードの聖書を解き明かすための「4つの法則」に基づいて、たとえ話や証し、聖句を引用して御言葉を説いている。また、後半ではクリスチャンとしての生き方をわかりやすく解説している。未信者に「聖書の内容をわかりやすく伝えたい」と願う教職者たちにとって、PFLはまさに「伝道のための最大の武器」となった。



 日本では、「道行く人に声をかけて聖書勉強を勧める(福音を説く、礼拝に誘う)」というイエスの伝道方式が「勧誘」という単語で一蹴されがちだ。日本人は元来、自分の世界に見知らぬ人が介入することを嫌う性質が強く、聖書に記されている伝統的な伝道方式が敬遠されやすい。また、そもそも「教会で神を礼拝する」という文化と風習が社会生活に浸透していないため、教会の敷居も高く、抵抗感は否めない。



 つまり、日本のクリスチャン達は伝道活動にあまり積極的ではないと言われているが、問題は「積極的になれない」ところにあったのではないだろうか。



 そのような環境下にある日本のキリスト教界には、伝道活動を積極的に行うための助け手となる「道具」、もしくは「新しい伝道方式」といった何らかの打開策が必要だった。その意味で、今回アーサー・S・デモス財団によって行われた一連のPFL配布キャンペーンは、沈黙した日本宣教を活気付けるための一役を買ったと考えられる。



 もう少し付け加えたい。PFLが日本のクリスチャン達を励まし、伝道活動の活発化を促進させる引き金となった「道具」であるならば、韓国オンヌリ教会が今年一年をかけて日本各地での開催を計画している大規模伝道集会「ラブソナタ」は、日本宣教を活発化させるための「新しい伝道方式」と位置づけることができる。



 ラブソナタは韓国から多数のアーティスト、有名人らを招いて歌やダンスなどのパフォーマンスを披露し、キリストによって救われた喜びと神の愛を証しするという日本では稀な文化伝道集会の形式を取っている。このような新しい伝道形式をわれわれも学んでいく必要があるだろう。



 もちろん、日本のキリスト教界が今までに同じような伝道活動を実施してこなかったわけではない。しかし、予算の関係もあるだろうがその多くは小規模なものであった。PFLとラブソナタに共通している最大の特徴は、それらが「大規模」な伝道活動であるということだ。神は日本のキリスト教界では実行することが難しかった御業を海外勢の力を用いて見事に成し遂げてくださった。



 今回、アーサー・S・デモス財団と韓国オンヌリ教会は、全額自費負担でそれぞれPFL配布キャンペーンとラブソナタを日本で敢行した。両者のこのような取り組みはまさに「犠牲」という一言で表すことができる。われわれ日本に生きるキリスト者たちは、彼らが日本の救いのために犠牲し血と汗を流したことを胸に刻み、今後の宣教活動に励んでいかなければならない。



 2007年は何かが違う。今までになく日本宣教に大きな追い風が吹いている。いま、もう一度日本が福音によって新しく生まれ変わる時が来ているのではないか。神からのその大きな祝福を信仰によって受け取り、日本に注がれたその限りない愛と慈しみをこころに刻みたい。そして、次は我々日本人が同じく世界に出ていって、福音を大胆に宣べ伝える神の特選の器となることを願う。

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