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「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

2025年9月8日20時59分
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関連タグ:米国カトリック教会
フランク・カプリオ+
米ロードアイランド州プロビデンスの市裁判所首席判事を長年務めたフランク・カプリオさん=2018年(写真:StephanieRPereira)

「世界で最も優しい裁判官」として知られる米ロードアイランド州プロビデンスの市裁判所首席判事、フランク・カプリオさんが8月20日、88歳で死去した。敬虔なカトリック信者であるカプリオさんの裁判は、優しさと慈愛に満ちたもので、米法廷リアリティー番組「コート・イン・プロビデンス」(英語)で話題となり、世界的なセンセーションを巻き起こした。

カプリオさんの死去は、息子のデイビッドさんが同日、フェイスブックに投稿した動画(英語)で発表した。

「父のフランク・カプリオ判事が、膵臓(すいぞう)がんとの長い闘病の末、家族や友人たちに囲まれて安らかに永眠したことを、深い悲しみとともに報告します。家族全員を代表して、彼の人生を通じて頂いた皆さんからの祈り、思い、そして揺るぎない支援に、心より感謝を申し上げます。皆さんの愛は、言葉では表現できないほど彼を支えてくれました」

カプリオさんは約2年前に膵臓がんと診断され、その時既に余命はわずかだと宣告されていたという。しかし、多くの人々からの心温まる支援により、それ以上に長生きすることができた。

「私の父は、約2年前に膵臓がんと診断され、その体の病気を治療する素晴らしい医師たちに恵まれていました。しかし、彼の精神を高め、闘う力を与え、余命宣告を1年半も超えて長生きさせたのは、皆さんからの愛と支援でした。彼の思い出に、今日は少しの親切を振りまいていただけたらと思います。彼はきっと、それを喜んでくれることでしょう」

カプリオさんは亡くなる前日の19日、自分のための祈りを求める動画の中で、祈りの力に対する信仰を語っていた。

「昨年、私は皆さんに私のために祈ってほしいとお願いしました。皆さんがお祈りくださったことは、私が非常に困難な時期を乗り越えたことからも明らかです。残念ながら、現在逆境に直面して病院に戻り、再び皆さんの祈りを求めてこのメッセージを送っています。私は祈りの力を深く信じています。神がわれわれを見守ってくださっていると信じています。私を覚えてお祈りください」

カプリオさんの死去を受け、多くの人々が哀悼の意を示した。ロードアイランド州のダン・マッキー知事は声明(英語)で、カプリオさんを同州の「宝」だとたたえ、州内の全ての機関に対し半旗を掲げるよう命じたと述べた。

「カプリオ判事はロードアイランド州の宝でした。彼の逝去を悼む中、私の思いは彼の家族、友人、そして彼を愛した全ての人々に向かっています。私はまた、ロードアイランド州の全ての州機関と建物で、カプリオ判事をしのんで半旗を掲げるように指示しました。全てのロードアイランド州民にも、敬意の印として半旗を掲げるようお願いいたします」

「彼は裁判官を超えた存在でした。法廷で人間味あふれる正義を体現し、正義が人間性で調和されたときに、何が可能かを示した象徴でした。テレビでカプリオ判事の姿を幼少期から見てきた人にとっても、ソーシャルメディアで初めて彼の優しさが世界中の人々の心に触れるのを見た人にとっても、彼の遺志が世代を超えて末永く残ることは疑いようがありません」

カプリオさんは、プロビデンスの市裁判所首席判事のほか、ロードアイランド州高等教育理事会(現同州教育委員会)の議長も務めた。議長には1985年に就任して以来、6回再任されている。

カプリオさんの遺族には、長年連れ添った妻のジョイスさん、5人の子ども(フランク・ジュニアさん、デイビッドさん、マリッサさん、ジョンさん、ポールさん)、および数人の孫とひ孫がいる。

■ フランク・カプリオさんを取り上げた日本のテレビ番組

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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