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キリシタン高山右近の生涯:第2回 <高槻城攻防>

2004年3月1日02時03分
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関連タグ:高山右近
キリシタン高山右近の生涯:第2回 <高槻城攻防>+
カトリック高槻教会前に建つ高山右近像

高山右近が領していた摂津高槻(せっつたかつき)は、京と大阪のほぼ中間にある。淀川と西国(さいごく)街道が領内を通り、古来より交通の要衝として知られた。

一里先の東北部には、歴史に名高い天王山がある。京の西側に連なる西山山脈のちょうど南端にあたり、標高はわずか270メートルに過ぎないが、淀川をはさんで男山と相対し、京都盆地と大阪平野を結ぶ隘路(あいろ)を成している。謀叛(むほん)を起こした荒木村重(むらしげ)の領国・摂津の国に攻め入ろうとする信長の軍勢は、ぜがひでも高槻城を落とさねばならなかった。

高槻城は、かつて砦(とりで)と呼ぶにふさわしいささやかな造りであったという。21歳の若さで城主となった右近は、この5年の間に淀(よど)川の水を引いて城の周囲に広大な堀をうがち、難攻不落の堅城に造り替えていた。昨年6月、高槻城の三の丸跡地で、大規模な堀と船着き場の「舟入り」跡が見つかった。右近が手がけた土木工事の跡である。

城内の船着場から水路を経て淀川に出れば、京や大坂は指呼の間にあり、水路は敵を防ぐ堀として機能した。のちに右近が築城の名人と呼ばれたのは、地形を巧みに生かした高槻城の縄張りの見事さにあった。

天王山と男山の間を流れる淀川べりに陣を構えた前田利家は、じかに高槻城の堅固な造りを見た一人である。前線にいる利家は、血眼になって攻め口を探していたはずであり、敵ながら右近という青年武将の才に舌を巻いたに違いない。のちに右近を客将として招き、金沢城の修復を任せることになったのは、このときの強烈な印象が目に焼きついていたからかもしれない。

信長は、城の包囲を命じながら、総攻撃の合図を出そうとはしなかった。キリシタンである右近の弱みにつけ込む策を練り上げていたのである。アメとムチを巧みに使い分ける信長の調略の手を順に記す。

  • イエスズ会京都地区修院長のオルガンチノに命じ、「村重に従うことはキリシタンの教えに背く」とする書状を書かせ、右近に広大な領地を与えることを約束
  • パアデレ(神父)を陣中に呼び、信長が預かっている荒木村重の実母と、村重の下にある右近の長男、妹との人質交換を提案。キリシタンのさらなる保護を確約
  • パアデレを監禁。オルガンチノが村重と信長に和平を結ばせるよう書状をしたためる。右近の仲介で村重は本領安堵を条件に和平に応じることに同意したが、信長は拒否
  • 開城に応じないなら、すべてのパアデレを高槻城前で磔(はりつけ)に処す。高槻の全キリシタンを殺し、教会を破壊すると通告
  • オルガンチノ、ロレンソを高槻城に派遣

信長は辛抱強く、実に効果的に右近を揺さぶった。だが、徹底抗戦を唱える右近の父、飛騨守(ひだのかみ)は高槻城に乗り込んできたオルガンチノを軟禁し、「和平を結ぶなら切腹する」と右近に迫った。あくまで武門の名誉と人質に取られた孫、娘の命を守ろうとしたのである。

右近はこの絶望的な状況下で、異常な行動に出る。オルガンチノを救出し、城外へ。そこで両刀を脱し、着衣を脱ぎ、近臣に形見として与えた。さらに、まげを切り、紙衣(かみこ)一枚の姿で、オルガンチノとともに信長の本陣へ向った。

右近は城主の座を投げ出し、武士であることも捨てた。信長公記はその姿を「伴天連沙弥(ばてれんしゃみ)」と記している。沙弥とは、修行中の僧のことである。右近はキリシタンの一修行者となることを条件に、家臣と領民、そして宗門の保護を頼み、かなわぬなら殉教の道を歩もうとしたのである。

■ 高山飛騨守

右近の父。洗礼名ダリヨ。大和(奈良県)沢城主として松永久秀に仕えた。当初は熱心な仏教徒だった。ザビエルによって信者となった元琵琶法師ロレンソを招き、キリシタンを論破するつもりだったが、教えに感銘し、洗礼を受けた。同時代のパアデレ・フロイスは著書「日本史」のなかで、「愛情に富み、快活、勇猛果敢、武芸に達し、戦術に巧み、馬術に優れる」と賞賛している。

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