【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の『中国教会委員会』の会合が4月11~13日行われた。中国のカトリック者へのメッセージが15日発表された。
今回の会合は、承徳司教の不法な叙階と『中国天主教(カトリック)代表者会』開催という、教皇ベネディクト16世と聖座(バチカン)にとって屈辱的な事態を受けて開催された。2件とも教皇の意向に反するもので、さらに教皇に忠誠を表明している司教が双方に参加していることも、中国の教会の置かれた事情の複雑さを示している。
メッセージは、これらの事態を取り上げている。叙階は、信仰の名の下に行われる、教皇の権限によるもので、「国の内政事情」によって不適当な干渉が行われるべきでない、と指摘している。
教皇の命令へ不服従の行為については教会法上の制裁(破門)が課される。司教は自らの行為を説明し、事態発生の理由を聖座と信者に説明することが求められている。今回は教皇命令への侮辱に当たる。
しかし、メッセージは1人として破門していない。教皇の意図とも見られるが、委員会の関心が、中国教会の一致に集中していたことも確か。中国の教会に向け、教皇は2007年に書簡を送り、一致を呼び掛けている。
会議の最終日に出席した教皇は、「教会の信仰は、カテキズムに展開されており、それは犠牲を払ってでも守られるべきものであり、中国のカトリック共同体が一致と聖体にあって成長するべき基盤だ」と強調した。
教会を「独立、自治、自養と教会の民主的な運営」によって教会形成しようとして教会の生命を侵害することは、カトリックの教義と相容れない、とメッセージは強調している。
教皇書簡は、カトリック代表者会議を、司教の権威の上に置こうとするものとし、天主教三自愛国会を、司教の生活と正式な共同体を支配するもの、と指摘していた。
しかし、メッセージはここでも特別な行動を示唆はしておらず、教会的な価値を再確認するに留めている。
中国政府に関しても、姿勢は堅固と寛容両様の構え。司教任命は聖座に属すとしながらも、候補選択に関しては北京に、同意に達する可能性を提示していたことも、それを裏づける。
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