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信仰と試練 佐々木満男

2026年4月10日21時37分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 試練という現実の山々

弁護士という職業柄、ほぼ毎日、多くの問題(試練)を抱えた方々の相談や事件解決の依頼を受けている。

神を信じるか信じないかにかかわらず、私たちは生きる過程においてさまざまな試練(問題)に遭遇する。それらは私たちの前に立ちはだかる現実という山々である。それは、例えば、人との不和であり、仕事の失敗であり、貧困であり、病気であり、事故や災害であり、家族や仲間の不幸であり、時には不当な迫害であったりする。

現実という山々を前にして、立ち止まってしまうのか、乗り越えていくのかは、それぞれの人の選択である。大切なことは、試練をどのように受け止め、試練にどのように対応するかである。そこには、神を信じるか否かで大きな違いが出てくる。

2. 試練を耐え忍ぶ(試練の目的)

まず、神を信じる者は、試練に耐え、これを忍び抜くことができる。聖書には、「神は私たちを耐えられない試練にあわせることはないばかりか、耐えられるように、脱出の道を備えてくださっている」と書かれている(Ⅰコリント10:13)。言い換えれば、耐え忍んでいればどんな試練もいつかは脱出(解決)できるのである。

それでは、試練の目的は何であろうか。「患難(試練)は忍耐を生み出し、忍耐は練られた品性を生み出し、練られた品性は希望を生み出し、この希望は失望に終わることはない」と聖書にある(ローマ5:3~5)。この神の希望の最終ゴールは、試練を最後まで耐え忍んで勝利した者に与えられる「永遠のいのちの冠」である(ヤコブ1:12、黙示録2:10)。

だから、神を信じる者にとっては、試練は悲しんだり嘆いたりするべきことではなく、むしろこれを感謝して大いに喜ぶべきなのである(ヤコブ1:2~4)。私たちの信じる神は、神を愛する者たちのために全てのことを総合的に働かせて益にしてくさるお方である(ローマ8:28)。

要するに、試練の目的は、私たちと神との関係を純化して神への信仰を強化し、神の大きな恵みと祝福を受け取るための良き「訓練」なのである。

3. 試練に立ち向かう(聖霊の力)

また、神を信じる者には、試練を耐え忍ぶだけでなく、時には、試練に立ち向かい、これに打ち勝つ特別な権威(力)が与えられている。例えば、目の前に立ちはだかる試練の山に向かって、「山よ、平らになれ!」(「問題よ、解決せよ!」)「山よ、動いて海に移れ!」(「問題よ、消えてなくなれ!」)と命じて、それに従わせることができるのである(ゼカリヤ4:6、7、マタイ17:20、マルコ11:22~24)。

また、イエスを信じる者には、「悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、毒を飲んでも害を受けず、病人に手を置けば癒やされる」というしるしが与えられている(マルコ16:17、18)。

さらに、キリストの弟子は、「蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威」をイエスから授かっている(ルカ10:19)。言い換えれば、サタンや悪の勢力に打ち勝つ霊的な力が授けられているのである。

これらは全て、イエスを信じて「神の子」として新しく生まれた者のうちに住まわれる聖霊の働きである。しかし、神から授かっている権威や力を実際に行使しなければ、「宝の持ち腐れ」になってしまう。またこれを自分の私利私欲のために行使するならば、神の御心に背くことになりかねないので、注意しなければならないことは言うまでもない。

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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