スコットランドのイナーリーセン、トラクエア、ウォーカーバーン教区教会と、マラウイの中央アフリカ長老教会ソンドウェ教会との間で20年にわたって続くパートナーシップが、援助という枠を超えて、信仰の共有という豊かな実りを結んでいる。
このパートナーシップは、学校にかかる橋やソーラーライト、地域の菜園や生理用キットに至るまで、実践的な愛の行いを通じて人々の生活を変革してきた。特に、2023年にサイクロン・フレディによって破壊された橋の再建は、地域の子どもたちが安全に学校へ通うための重要なインフラとなった。
2024年に現地を訪問したシャウ・パターソン議長は、その影響に心を動かされ、太陽光発電による学習用ライトの普及を目指す「議長のチャレンジ」を立ち上げた。この取り組みは、電力のない家庭の子どもたちが夜間に勉強できるよう、小型のソーラーライトを学校から貸し出す「ライト・ライブラリー」の設置を支援するものである。2025年1月までに、このキャンペーンは1万5千ポンド(およそ300万円)以上の資金を集め、さらなる支援が期待されている。
この交流は、一方通行ではない。スコットランドの信徒たちは、マラウイの人々のたくましさ、祈り、そして喜びに触れ、深く励まされたという。礼拝や証し、共通の使命を通じて、両教会のコミュニティーは、キリストにあって一つの世界的な体であるとはどういうことかを共に学びつつある。
このようなパートナーシップは、単なる援助を超えた、相互の学びと成長の場となっている。スコットランドとマラウイの教会が共に歩むことで、信仰と実践が結び付き、地域社会に具体的な変化をもたらしている。スコットランド、マラウイの協働がさらに強くされ、拡大するように祈っていただきたい。
■ スコットランドの宗教人口
スコットランド教会 20・4%
プロテスタント 5・1%
カトリック 13・3%
無神論 51・1%
イスラム 2・2%
ユダヤ教 0・1%
■ マラウイの宗教人口
プロテスタント 29・9%
カトリック 20・6%
英国教会 0・5%
イスラム 18・6%
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