Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 中南米

「解放の神学の父」 グスタボ・グティエレス氏死去、96歳

2024年10月29日21時46分
  • ツイート
印刷
関連タグ:解放の神学ペルー
「解放の神学の父」 グスタボ・グティエレス氏死去、96歳+
葬儀ミサで飾られたグスタボ・グティエレス氏の遺影=24日、ペルーの首都リマのサントドミンゴ修道院で(写真:ドミニコ会ペルー管区のフェイスブックより)

ドミニコ会所属のカトリック司祭で、「解放の神学の父」として尊敬されていたグスタボ・グティエレス氏が22日、ペルーの首都リマで死去した。96歳だった。

著名な神学者で哲学者でもあるグティエレス氏は、貧しく疎外された人々の擁護に生涯をささげた。1971年の著作『解放の神学』は、中南米で不正義の問題に取り組むカトリック教会の役割を根底から再形成した。グティエレス氏のアプローチは、物質的・政治的抑圧からの自由を求める急進的な呼びかけとキリスト教の救済を結び合わせたもので、その精神は「歴史の未来は、貧しく搾取された人々のものである」という言葉に要約される。

1928年にリマで生まれたグティエレス氏は、教区司祭として奉仕し、その生涯の大半をリマの貧困層のためにささげた。グティエレス氏の草の根的な働きは、自身の神学的洞察に影響を与えた。教会は霊的な指導を提供するだけでなく、社会正義のために闘うべきであり、搾取と不平等に対する闘いにおいて、抑圧された人々と共に立つべきであると主張した。このメッセージは、1960年代から70年代にかけて、独裁政権や経済格差に苦しんでいた中南米諸国で強い共感を得た。

しかし、グティエレス氏の神学はバチカン(ローマ教皇庁)から抵抗を受けた。マルクス主義の影響を受けていると見る人もおり、解放の神学は当初批判され、支持者の一部は処分を受けた。グティエレス氏自身は公に非難されることはなかったが、バチカンとの間に「困難な時」と「批判的な対話」があったことは認めている。

その一方で、グティエレス氏の影響力は増大した。中米エルサルバドルで、政府の抑圧に対し正面から批判の声を上げたため、1980年に暗殺されたオスカル・ロメロ大司教のような主要人物に影響を与えた。

時の経過とともに、グティエレス氏の考えはカトリック教会内で徐々に受け入れられ、現在のローマ教皇フランシスコの下で温かい歓迎を受けることになった。この中南米出身初の教皇は、教会の焦点を貧しい人々の窮状に移し、解放の神学を効果的に回復させた。教皇フランシスコは2018年、グティエレス氏の90歳の誕生日に、同氏の生涯にわたる「教会と人類」への献身と「貧しい人々への優先的な愛」を称賛した。

リマのカルロス・カスティージョ大司教はグティエレス氏に敬意を表し、「(彼は)忠実な神学者であり、司祭だった。お金やぜいたく品に気を留めたことはなく、自身を優れていると思わせるものに思いを向けたこともなかった」と語った。また、グティエレス氏は小柄だったが、言葉には力と勇気が込められていたと称賛した。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:解放の神学ペルー
  • ツイート

関連記事

  • 「解放の神学」の時代が到来?

  • 「解放の神学にもっと時間を」とイエズス会総長

  • オバマ米大統領、駐バチカン大使に解放の神学者起用

  • 「黒人解放の神学」の主導者 ジェイムズ・H・コーン牧師死去

  • キリスト教と防災(2)「逃避の神学」から「解放の神学」への回心

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ワールドミッションレポート(6月11日):キリスト教信仰が最も急速に成長している国々

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(230)聖書と考える「あなたを奪ったその日から」

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.