Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 全般

南アフリカの女性心理学者、宗教界のノーベル賞を受賞 世代超えたトラウマと赦しを研究

2024年6月10日11時23分
  • ツイート
印刷
関連タグ:テンプルトン賞ジョン・テンプルトン財団ノーベル賞アパルトヘイト南アフリカ
南アフリカの女性心理学者、宗教界のノーベル賞を受賞 世代超えたトラウマと赦しを研究+
プムラ・ゴボドマディキゼラ氏(写真:テンプルトン賞 / Stefan Els)

宗教界のノーベル賞と呼ばれる「テンプルトン賞」の今年の受賞者が、南アフリカの心理学者、プムラ・ゴボドマディキゼラ氏(69)に決まった。同賞の公式サイト(英語)で4日、発表された。

現在、南アフリカのステレンボッシュ大学教授や国立研究財団(NRF)研究教授を務めるゴボドマディキゼラ氏は、1990年代に同国のアパルトヘイト(人種隔離政策)による人権侵害などを検証する「真実和解委員会」で重要な役割を担った。その後も、アパルトヘイト後の南アフリカにおける世代を超えたトラウマや赦(ゆる)しのメカニズムについて研究し、紛争後の社会的癒やしのための「修復的探求(Reparative Quest)」と呼ばれるモデルを構築した。

テンプルトン賞の主催団体の一つであるジョン・テンプルトン財団のヘザー・テンプルトン・ディル会長は、ゴボドマディキゼラ氏について、「南アフリカがアパルトヘイトを乗り越える道筋を描く際に導きの光となり、人々が個人的、集団的なトラウマを克服することを助ける対話を促進してきました」と評価。「彼女の研究は、現代を生きる上で、希望、思いやり、和解という精神的価値を育むことの重要性を強調しています」と話した。

ゴボドマディキゼラ氏は1955年、ケープタウン郊外最古の黒人居住区とされるランガで生まれた。アパルトヘイトの差別に満ちた時代に幼少期を過ごし、町を走る戦車から身を隠した記憶もあるという。しかし、雑貨店を営んでいた両親は、ゴボドマディキゼラ氏に思いやりと誠実さの大切さを教え、愛情を持って育てた。

当時の南アフリカで、黒人の女子が通える唯一の私立学校だった東部ダーバンの全寮制高校「イナンダ神学校」に通ったゴボドマディキゼラ氏は、その後、フォートヘア大学、ローズ大学、ケープタウン大学で学び、心理学の博士号を取得。心理学者としての道を歩む。

アパルトヘイトが終焉(しゅえん)を迎えると、ノーベル平和賞を受賞した南部アフリカ聖公会の故デズモンド・ツツ大主教(当時)が委員長を務める真実和解委員会に加わる。ツツ大主教は、2013年にはテンプルトン賞も受賞している。

同委西ケープ州事務所の人権侵害委員会委員長となったゴボドマディキゼラ氏は、反アパルトヘイト運動家を標的とする警察の悪名高い秘密暗殺部隊「ファルークプラス」の隊長を務め、「極悪人」と呼ばれたユージン・デコック受刑者(当時、2015年に仮釈放)らから聞き取りを行うなどした。

デコック受刑者は1996年、殺人6件を含む89件の罪で有罪となり、2つの終身刑と212年の禁錮刑を命じられていた。ゴボドマディキゼラ氏は97年、獄中でデコック受刑者と面会し、約3カ月にわたって、彼が犯した残酷な殺人と後悔の念について話を聞いた。

この時の記録は、『A Human Being Died That Night: A South African Story of Forgiveness(その夜、一人の人間が死んだ:南アフリカの赦しの物語)』として2003年に出版されており、ゴボドマディキゼラ氏はこの本で、複数の賞を受賞している。

ゴボドマディキゼラ氏はテンプルトン賞の受賞を受け、「真実和解委員会で働いていたときに出会った多くの人々を通じて、普通の人々がある状況下では、私たちが想像するよりもはるかに大きな悪を犯す可能性があることを知りました。しかしそれ故に、私たちは、自分たちが考えているよりもはるかに大きな善を行うこともできるのです」とコメント。「私の研究は、この人間変容の可能性に基づいており、人間であることの意味、つまり他者の尊厳と命を守りたいという価値観を回復するために必要な条件をより深く理解しようと探求するものなのです」と述べた。

テンプルトン賞は、世界で最も高額な賞金が贈られる世界最大級の年間個人賞の一つ。現在の賞金は130万ドル(約2億円)だが、定期的に調整され、常にノーベル賞の賞金を上回る金額が贈られる。

世界的な投資家で篤志家、また長老派のクリスチャンとして知られる故ジョン・テンプルトン氏が1972年に設立した。第1回の受賞者はマザー・テレサで、テゼ共同体の創始者であるブラザー・ロジェや大衆伝道者のビリー・グラハム氏、Cru(旧キャンパス・クルセード・フォー・クライスト=CCC)の創設者であるビル・ブライト氏など、キリスト教関係の受賞者も多い。日本人では、立正佼成会の開祖である庭野日敬(にっきょう)氏が受賞している。

宗教間の対話や交流に貢献した存命の宗教者や思想家、運動家などに贈られてきたことから、「宗教界のノーベル賞」と呼ばれてきた。現在は「科学の力を活用し、宇宙とその中における人類の位置付けと目的に関する最も深い問題の探求」に貢献した模範的な個人に贈られる賞とされ、科学者の受賞者も多い。

関連タグ:テンプルトン賞ジョン・テンプルトン財団ノーベル賞アパルトヘイト南アフリカ
  • ツイート

関連記事

  • 被害者が加害者になる連鎖を断ち切るには? 「記憶の癒やし」のラプスレー司祭が講演

  • 「神を死ぬほど真剣に受け止めた人」 ツツ元大主教死去で教会指導者らが追悼の言葉

  • ノーベル物理学賞受賞者のウィルチェック氏、「宗教界のノーベル賞」を受賞

  • 宗教界のノーベル賞「テンプルトン賞」 霊長類学者のジェーン・グドール氏に

  • フランシス・コリンズ氏がテンプルトン賞受賞 分裂社会で「調和」呼び掛ける

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.