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花嫁

花嫁(4)痛みを知る者は 星野ひかり

2024年4月5日16時33分 コラムニスト : 星野ひかり
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花嫁(1)食卓 星野ひかり+

やがて、この貧しい人は死んで、天使たちによって宴席にいるアブラハムのすぐそばに連れて行かれた。(ルカ16:22)

私の人生はどこかしら、暗い陰のあるものであった。人生は不平等だ。不幸せに生まれつくと、誰もが平等で、皆どこかしら不幸せなものだと信じたがる。しかし多分、そうではない。苦労の少ない幸せな人生はあるのだろう。

私は教会に行くようになった30代半ばから、お金の勘定をし始めた。その前はしなかった。なかったから、すっかりなくなったら死のうと思っていたから、勘定する必要がないのだ。高校も入学しただけで通わずに、なけなしのお金と精神病を抱えて家を飛び出した私は、あまりに社会に対して無知であり無力であった。

そんな私がクリスチャンになり、人生を最後まで生き切ることを考え始めた。そして神様の道明かりを頼りに歩くと、今の夫との出会いがあり、私は結婚した。

夫は堅実に生きてきた人であり、「もう安心していいんだよ」と、生きることに前向きになれないままの私を勇気づけてくれた。私は結婚して何年かしたころに、初めて明日の心配をせずに眠っていることに気付いた。

少しは体に良いことをして、長生きしてみたいと思えるときもある。優しい夫がおり、家族親族の絆もあり、御霊による友がおり、頼りがいのある教会の兄姉がおり、また、愛する人たちに迷惑をかけたり、心配をされないくらいの余裕もできた。

神様も知らず、社会的にも孤立して、生活の心配や明日への不安に震えて眠り、歯をカタカタと鳴らしながら目覚めていたころが、今ではとても懐かしい。今もこの世界には、そんな震える心で凍えた夜を眠る人たちがどれほどにいることだろう。

私が、そんな明けない夜を繰り返して今日にたどり着いたことには、きっと大きな意味があるのだと思っている。神様は私たちを創られた日に、その人生を書き記したといわれる。神様のご計画の壮大なる中に、私たちの人生もある。そのご計画は、この人生の中でのみ完結されるということではなく、人生に与えられる経験の全ては永遠の命、永遠の世界においても意味があるのだということを信じている。

生活保護利用者を含む貧困層に、孤立に陥りやすく、何らかの依存症を持ちやすく、また医療を受けづらい人が多いという。依存症や医療に前向きに取り組まない気持ちの中には、生きることに消極的な思いが隠れているのではなかろうか。私の周りにも、生活保護を受けざるを得ず、医療にかかる時期も遅れ、短い人生を終えた友がいる。

しかし、永遠の目で見たときに、神様の慈愛と慰めにより、彼らは大きな報酬を受けるのではなかろうか。永遠の目がなければ、この世界は本当に不平等である。しかし、私たちの命は永遠であり、貧しさや苦しい思いをした者は大いなる報いを得るのだと信じている。

彼らは永久の御国において、慈しみに満ちた偉大なる人となるかもしれないし、忍耐強い人として生きるのかもしれない。生活の苦しみと、それにまつわるこの社会のまなざしや風当たりは、命を絞られるほどに苦しいものであり、その痛みを知る者には、愛とあわれみに富む者が多くいることだろう。きっとこの世界での栄誉や名誉とは遠く離れた人たちの多くが、御国で大いなる慰めと冠を受けるのではなかろうか。

だから、弱い人、貧しい人を決して軽んじてはならない。そう私は自分に言い聞かせている。私が恥を見ることになるだろうから。彼らには激しい嵐の中を耐え忍んで生きた強さがあり、大いなる報いを受けるにふさわしい者がたくさんいるのだと。

ルカの福音書16章の金持ちとラザロの話には、心に大きな励ましを受ける。父祖アブラハム自らが、ラザロを抱いているのだ。体中のできものを犬になめられて慰めを得、耐え忍んでいたラザロだからこそ、父祖アブラハム自らがその胸に抱いているのではなかろうか。

それでも試練は本当に避けたいものである。御国での栄光や冠などいらないから穏やかな人生を送りたいと、皆どれほどに望んでいることであろうか。

しかし、神様は永遠を生きているお方であり、私たちとは違う物差しで全てをはかっておられる。それを理不尽だ、いやだといくらジタバタしようと、神様は永遠の御国を見ておられる。私たちも御国を見るほどの信仰とまなざしを持って、人生の嵐を耐え忍ばなければならないのであろう。

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◇

星野ひかり(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。

■ 星野ひかりフェイスブックページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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