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花嫁

花嫁(3)衰えはイエス様の招き 星野ひかり

2024年3月22日20時37分 コラムニスト : 星野ひかり
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花嫁(1)食卓 星野ひかり+

17歳で統合失調症と診断されてから、私にはさまざまな苦しみがあった。その病名は、複雑性PTSDとも、解離性障害とも、うつ病の併発とも言われた。私が20代の頃は多剤処方がまかり通っていたため、一日に20錠以上の薬を処方された。

それに加え、苦しいときには頓服をたくさん飲むので、腎機能に障害が出たこともあったし、体が重く(実際の体重も増え)、仕事すらできないときもあり、生活の不安によるストレスから、失声症で声を失った年月もあった。

また、変形性股関節症を持っており、あまりたくさん歩くことができない。いずれ人工関節の手術をすることになると思うが、40代での手術は避けたいと医師から言われ、痛みが出ない(4千歩)ほどの散歩を心がけている。

過去のつらい出来事がフラッシュバックしたときなどは、オーバードーズ(薬の過剰摂取)をしてしまうこともあり、内臓は人より弱っているかもしれない。強い薬を飲み続けなければいけないからか、統合失調症者の寿命は普通の人に比べて10年以上短いといわれている。周りの40代50代の人のように活発には動けず、60代70代くらいの人たちと健康上の悩みも分かち合えるほどである。

急性期にはあらゆる体感幻覚に苦しめられ、体中に現れるさまざまな痛みに耐えなければならない。しかしその痛みすら幻覚であるために、どんなに苦しかろうと痛かろうと、救急車を呼んで病院に連れていかれたところで、異常は見つからないのだ。

小学校に上がったころから家庭内暴力は熾烈なものになっており、殴られたり蹴られたりする痛みも、骨身に染みるほど知っている。また、この精神の病によってさまざまな痛み、苦しみを知ることもできた。故に人より、体の痛みも心の痛みも分かるようになれたのではと自負している。

先月までに及んだ入院時にも、体感幻覚によるさまざまな痛みに苦しんだ。体が膨張してゆき、破裂してしまうような幻覚もあり、呼吸ができなくなったときもあった。そして、その痛みの先の「死」。御国をただ待ち望んでいたのだ。

統合失調症の急性期の症状として、認知機能の低下もある。できないことが突然どんどん増えてゆくのだ。急に料理の作り方や手順が分からなくなったりする。運転の仕方がよく分からなくなって、車を路上に置き捨てて帰ってきたこともある。文字の読み書きができなくなるときもある。

この病故に、老いに訪れるであろう経験を先回りして少しずつ体験させてもらっている。感謝なことに、私は再発を何度も経験しているが、今のところ急性期さえ越えれば、回復は速い。それ故にできなかったことが、またできるようになるたびに、人間の体、精神の力の不屈さを知る。

統合失調症は、とても不思議な病気だ。神秘的だとさえ思えるほどだ。私はそういった経験を、御国に行くための準備だと感謝して受け止めるようにしている。老いること、できることができなくなってゆくこと、死ぬことをとても怖がっていた私に、神様が老いや死の予行練習をさせてくださっているのではとも思えるのだ。

体から元気が奪われ、臓器が弱り痛み、分からないことが増えてゆき、賢くもなくなってしまう「老い」は、恐怖すべきものではなく、花婿イエス様の御国への招きなのだと神様は教えてくれるようである。

私は喜びながら失ってゆきたい。体力も、足腰の強さも、賢さも、臓器の機能も、喜んで神様にささげてゆきたい。この世で失うということは、御国に少しずつその身が移されてゆくようではないか。花婿イエス様が手を取って、私たちを御国に連れ立とうとされている。そして、ついに御国の門をくぐるときまで喜べる信仰こそ、私が心から求めていることである。

花婿の迎えは、もう少しずつ始まっている。喜んでイエス様にささげ、御国まで付き従ってゆきたいと願うのだ。

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◇

星野ひかり(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。

■ 星野ひかりフェイスブックページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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