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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(194)「過ぎ越しの祭り」とイースター 広田信也

2024年3月23日12時52分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

2024年、イエス・キリストがよみがえったことを祝うイースターは3月31日(日)ですので、それぞれの教会では特にこの時期、イエス・キリストが私たちの罪のために十字架にかけられたことについて詳細に伝えられていることでしょう。今年も多くの人がイエスの十字架の真の意味を知り、「永遠のいのち」の恵みを頂いてほしいと願っています。

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。(ヨハネの福音書3章16節)

「過ぎ越しの祭り」とイエスの十字架

神様のひとり子であるイエス・キリストは、今から2千年ほど前、弱さを抱える人としてこの世に来られました。新約聖書にはイエス・キリストの歩みが史実として記されていますが、それより1500年ほど前から書き続けられた旧約聖書にも、彼の誕生、生涯、役割などが数多く預言されています。

後にイエスの弟子たちはさまざまな地域に出向き、イエスがメシア(救い主)であると大胆に伝えましたが、いまだ新約聖書のない時代ですから、彼らは旧約聖書からイエスのことを解き明かしました。

中でも旧約聖書の出エジプト記から始まった「過ぎ越しの祭り」の日、子羊(神様へのささげもの)がほふられるようにイエスが十字架にかけられたことは、イエスが罪を贖(あがな)うメシア(救い主)であることを示す証拠として多くの人に伝えられたことでしょう。

旧約聖書の記述

旧約聖書に記される「過ぎ越しの祭り」の起源は、イエスが来られる約1300年前にさかのぼります。エジプトの地で奴隷となり、苦役に苦しんでいたイスラエル人をカナンの地(現在のイスラエル地域)に連れ戻すため、神様はモーセをエジプトに遣わしました。

イスラエル人の開放を求めるモーセの訴えをかたくなに拒むエジプトに対し、神様は10の災いをもたらしました。その中でも最後の災いは、エジプトの全ての家で長子が死ぬという悲劇でした。その災いの故に、イスラエル人はエジプトから解放されることになったのです。

その災いが起こる直前、神様がイスラエル人に伝えた内容は以下の通りです。

① 家族ごとに、傷のない雄の子羊を準備しなさい。
② ニサンの月(ユダヤ暦の最初の月)の10日から14日まで子羊を吟味しなさい。
③ 14日の夕暮れに子羊をほふりなさい。
④ ほふられた子羊の血を家の門柱と柱に塗りなさい。

神様はニサンの月の14日の夜、エジプトの全ての家の長子を死に追いやりましたが、子羊の血の塗られたイスラエル人の家には災いが起こりませんでした。神様が子羊の血を見て裁きを過ぎ越されたと聖書に記されています。

神様は、イスラエルの子孫がこの出来事を忘れないように「過ぎ越しの祭り」を定められました。イスラエルでは、現在に至るまで3千年以上、解放の喜びを伝えるお祭りとして祝われています。

罪を取り除く神の子羊

バプテスマのヨハネ(預言者)によって「世の罪を取り除く神の子羊」と呼ばれたイエスは、公生涯の最後に「過ぎ越しの祭り」に合わせ、エルサレムに向かいました。

イエスがメシア(救い主)としてイスラエルの王となり、ローマの支配から解放してくださるに違いないと、多くのイスラエル人が期待していましたが、イエス自身は下記のようにご自身のことを語りました。

人の子(イエス自身のこと)も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。(マルコの福音書10章45節)

イエスは、「過ぎ越しの祭り」でほふられる子羊がエルサレムに連れてこられる日、すなわちニサンの月の10日にエルサレムに入城し、14日まで多くの場で調べられ、汚れのない(罪のない)ことが証明された後、十字架にかけられました。

神様へのささげものとして、多くの子羊の血が流されるとき、神の子羊であるイエスの血が十字架から流れました。もちろん、ほふられる子羊はイエスを指し示す型であり、神の子羊であるイエスの十字架の死こそ、多くの人の罪を取り除く贖いの代価でした。イエスはメシア(救い主)として、人の罪を背負う役割を担われました。

「過ぎ越しの祭り」を教会で祝いたい

旧約聖書に記され、イスラエルで祝われている主な祭りは過ぎ越しの祭りだけでなく、種なしパンの祭り、初穂の祭り、7週の祭り、ラッパの祭り、贖罪(しょくざい)の日、仮庵(かりいお)の祭りなどがあります。

どの祭りも、イエス・キリストの働きを示す預言的な内容になっています。神様は、私たちがメシア(救い主)を信じ、受け入れることができるように、イスラエルの祭りの中に詳細なメッセージを残されたように思います。

特に、出エジプト記に示される「過ぎ越しの祭り」を詳細にひも解くことで、イエス・キリストの十字架の真の意味を知ることができるはずです。そして、十字架に続く復活の喜びは、イースター(復活祭)において際立つようになると思います。

2024年の「過ぎ越しの祭り」は4月23日

イースターは、春分の日以後の満月より後にくる最初の日曜日と決められています。残念なことに、キリスト教会がイスラエルの伝統から離れ始めた2世紀ごろ、既にイースターは「過ぎ越しの祭り」とは別に定められました。

太陰太陽暦を用いるユダヤ暦のニサンの月は、2024年は4月になってから始まり、「過ぎ越しの祭り」は4月23日になるそうです。イースターより1カ月近く遅くなってしまいました。

長いキリスト教会の伝統として、イースターを今年は3月31日にお祝いする私たちですが、イスラエルにおいて今もお祝いされている「過ぎ越しの祭り」に、イエス・キリストの十字架を覚え、その3日後に復活の恵みを味わうことも大切なような気がしています。

やがてイエスが再臨されるとき、「イスラエルはみな救われる」と聖書に書かれていますから、その時はおそらく「過ぎ越しの祭り」に合わせ、イスラエルの人々と共に十字架と復活を祝うようになると思います。私たちは一層、救いの御業の確かさを実感することになるのでしょう。

イスラエル人の一部が頑(かたく)なになったのは異邦人の満ちる時が来るまでであり、こうして、イスラエルはみな救われるのです。「救い出す者がシオンから現れ、ヤコブから不敬虔を除き去る。これこそ、彼らと結ぶわたしの契約、すなわち、わたしが彼らの罪を取り除く時である」と書いてあるとおりです。(ローマ人への手紙11章25~27節)

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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