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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(191)高い品質で世の中に貢献したい 広田信也

2024年2月10日09時39分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

トヨタグループにおいて、車両やエンジンの認証試験に不正があり、一部の車両の生産が停止していると報道されています。私の前職場は研究開発部門でしたので、量産車の認証について詳しいわけではありません。しかし、日頃から社内の品質基準の厳しさに直面していましたので、今回はこの件について考察し、今後の宣教活動への教訓にしたいと思います。

実用化を阻む、トヨタの品質基準の壁

自動車技術に関わる研究開発は多岐にわたりますが、全ての分野で、時間と労力をかけ、基礎から研究を行う企業は限られています。トヨタは、その中の一つだと思います。

余談ですが、トヨタが電気自動車の開発に遅れを取っているとの見方がありますが、私が入社した当時(今から44年前)、すでに電気自動車の研究開発部門が存在していましたので、この分野においても経験値の高い企業だと思います。

私の業務は内燃機関の研究開発でしたが、難しいテーマに対し、長期にわたり、十分なサポートを得て業務に当たりました。おかげさまで、基礎からの研究を通し、多くの特許出願に至り、それらを、欧州を中心とした自動車メーカーが採用しました。

ところが、多くの自動車メーカーが採用する新しい技術を、肝心のトヨタが採用するには、かなりのハードルがありました。他社がそろって使い始めても、トヨタ社内の品質基準は世界基準より高く、量産化への道のりは険しいものでした。

この世は不正認証に満ちている

一方、トヨタ社内の品質基準の厳しさに対し、この世の基準は総じて甘く、車検や認証においても、不正を含む課題が満ちているように思います。走行できないはずの車両が公道を走り回っています。

かつて私自身が特許を出願し、長年開発に携わったものの、社内の基準はもちろん、この世の基準を満たせないと判断した技術が、欧州の各社によって採用され、世界各地で広く普及した事実には大変驚きました。

かつて米国において、ディーゼル車両の不正ソフト利用が明るみになりましたが、氷山の一角に過ぎないように思います。

品質基準の高さが、この世の基準を軽視させたのか?

それではなぜ、品質基準の高いトヨタグループが、不正認証に至ったのか。先日、このような記事を見つけたので、紹介します。(記事はこちら)

ここで言われているように、確かに、社内の品質基準の高さは、この世の基準を軽視させる要因を生んでいた可能性があります。

トヨタの中には、車づくりのプロとして、この世の基準では不十分と考え、自ら厳しい基準を定め、その評価に従いたいと考える人が多いのは間違いありません。

厳し過ぎる基準であったとしても、決められた基準でなければ不正になってしまいます。実際に何があったのかは、今後、明らかになることでしょう。

宣教の働きの品質を高めたい

私は前職において、社内の品質基準の高さが新技術の採用を阻んでいることから、社内基準を世界のレベルに合わせてほしいと願っていました。しかし同時に、それらをかたくなに拒み、安心安全な車づくりのため、より厳しい社内基準を守ろうとするトヨタの姿勢にも、内心、共感するところがありました。

退職後、国内宣教師となり、働きの内容は全く変わりましたが、トヨタの厳しい品質への考え方、仕事への姿勢を思い返し、教えられることがしばしばあります。

聖書は、宣教のレベル(品質)を、イエス・キリストが実行されたように、極めて高いレベルにまで引き上げることを勧めています。

だれでもわたしに従って来たければ、自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。(マルコの福音書8章34節)

ですから、あなたがたの天の父が完全であるように、完全でありなさい。(マタイの福音書5章48節)

神様ご自身が実行される

これらの聖句は、私たちが自らの力で達成すべき基準を示しているわけではありません。できないことで裁かれるわけでもありません。イエス・キリストは、私たちの足りなさを十字架で背負ってくださいましたから、私たちは一切、責められることはないのです。

しかし同時にイエス・キリストは、十字架で死んで葬られ、墓からよみがえって天に昇り、信じる私たちの内に聖霊として住んでくださるようになりました。

つまり、私たちには達成できない基準を、神様ご自身が私たちを通して実行されるようになったのです。私たちに求められるのは、神様への信頼だけです。

最高の品質基準を満たす宣教へ

私たちは宣教のレベルを、この世の基準を満たすことはもちろん、信仰によって、イエス・キリストが私たちに寄り添ってくださった最高の基準に引き上げていただくことを願いたいものです。

神様は、私たちに最高品質の良い行いを備えてくださいます。

実に、私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをあらかじめ備えてくださいました。(エペソ人への手紙2章10節)

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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