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ラジオ伝道に風穴を開けたい!「ゴスペルの力」が熱い(4)「先発」型の伝道として

2022年7月16日18時27分 執筆者 : 青木保憲
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関連タグ:TWR青木保憲

※ 第3回「常に双方性を目指しているか」から続く。

これまで何度も言及してきたラジオ番組「ゴスペルの力」のスタッフであるクリスチャン男性にインタビューをしてみた。ラジオ伝道に対する熱い思いを打ち明けてくれた彼は、新婚の30代。50代の私から見ると、まだまだ若さあふれる青年だ。

◇

Q:「ゴスペルの力」のリニューアルを願っていたと聞きましたが、具体的にどのような変化を求めていたのですか。

A:私たちは日本では、2013年からラジオ放送をしてきました。一貫して、未信者、聖書に触れたことがない人に福音を届けることを目的に、番組を放送してきたわけです。この10年近くずっと課題であったのが、「リスナーからのお便りが来ない」ということでした。「若い人にも聴いてもらえる番組にしたい」「未信者のリスナーに、聖書やキリスト教に興味を持ってもらえる番組にしたい」と思ってきたので、思い切ってリニューアルに踏み切ったわけです。

Q:リニューアルから数カ月たちましたが、変化はありますか。

A:はい。リスナーからのお便りは少しずつ増えてきました。

Q:青木(筆者)が加わったことによって具体的にどんな変化がありましたか。

A:今までは、いわゆる礼拝で話されるような、牧師の説教を中心に番組を構成し放送してきました。これはこれでいいのですが、新たに一歩、という意味で、青木先生に加わっていただきました。すると、映画やアニメなどのサブカル系の話題が増え、多様化が進みました。そして未信者でも興味を持てる切り口が複数示されました。これを通して、福音を伝えることができるようになってきたかなと思います。

Q:青木の映画評やメッセージにどんな印象を受けましたか。

A:とても面白いと思いました。一見、聖書とは関係ない映画に思えても、青木先生の解説を聞くと、「なるほど」と思わされました。映画への理解も深まり、同時に聖書をより身近に感じることができた気がします。聖書が語っていることが、決して堅苦しいものではないことが伝わっているのではないでしょうか。そして聖書の中心にある福音が、未信者にも受け入れやすいものになりつつあると思います。

Q:今後、「ゴスペルの力」で力点を置いていきたい部分はありますか。

A:全くキリスト教のバックグラウンドを持っていない普通の日本人、特に若者たちに、聖書やキリスト教に興味を持ってもらえるような番組作りをさらに推し進めていきたいです。

Q:そのための具体的な指針はありますか。

A:はい。例えば、全国のさまざまな教派教団に属する多様な牧師たちにパーソナリティーとして語っていただきたいと思っています。また同じく、牧師だけでなく多種多様なクリスチャンに出演していただきたいです。キリスト教界が近親憎悪のように、互いに壁を作ってしまうのではなく、福音のために一致できるような、そのプラットフォームとしてこの番組が用いられたらうれしいです。

今後は、福音落語家やクリスチャンのスポーツ選手、社会のそれぞれの分野の第一線で活躍しているクリスチャンのビジネスパーソンにも出演してもらいたいです。きっと潜在的なニーズはもっとあるはずです。それを掘り起こし、リスナーのニーズに応えられるような、面白くてためになる、そして福音的な番組を作り上げていきたいと願っています。

◇

ラジオ伝道に風穴を開けたい!「ゴスペルの力」が熱い(4)「先発」型の伝道として
「ゴスペルの力」を収録しているスタジオで

「先発」型の伝道として

本シリーズを閉じるに当たり、「伝道」という言葉について触れておきたいと思う。従来、伝道とは、イエス・キリストを信じるよう人々を促し、そして信仰告白、または洗礼を決心させるまでを意味していた。かつては、プロ野球の「先発完投型」の投手のように、一人がすべてを担う伝道スタイルがもてはやされていたように思う。自分で誰かを教会に誘い、そのまま面談し、そして信仰告白や洗礼の決心まで導ける「パワフルなクリスチャン」がエースだった。だが今や、プロ野球の投手も「先発―中継ぎ―抑え」と分業体制になっているように、社会が複雑化したことで、伝道においても各々の得意分野に特化することで力を発揮できるようになってきた。

クリスチャン歴53年の私からすると、日本で最も難しいのが「キリスト教を個々人と関連付けること」である。キリスト教や聖書は良いものだと思っていても、それが自分にどうして必要なのか。この疑問に答える必要がある。これまで語られてきた多くの答えは、すべて紋切型の「罪―イエス・キリスト―救い」でしかなかった。すると、なかなか人は教会に足を運ぼうとしないし、「キリスト教は自分とは関係ない」と見て取ってしまう。この壁を崩せないか。これが私の生涯にわたるチャレンジである。

少し過激なことを言うが、そんなに「伝道!伝道!」と声高に叫ばないと、キリスト教や聖書の良さは伝わらないのか。キリスト教界とこの社会を「聖俗」という二分法で切り分けないと、自らのアイデンティティーを保てないのか。もしそうだとしたら、それは温室育ちのひ弱なクリスチャンであることを吐露していることにならないか。もっとキリスト教というものに自信を持ってもいいのではないか。これが私の言いたいことだ。

このように考えるとき、「ゴスペルの力」のようなキリスト教系ラジオ番組は「先発」の役割を担えると思う。幅広く、いろんな人に刺激を与える働きができる。無造作に種をまくのではなく、ちゃんと育ちやすい苗床がどこかを理解した上で、そこ目がけて種をまくようなものだ。

事実、「ゴスペルの力」も少しずつお便りが増えているということなので、うれしい限りである。これは「ゴスペルの力」だけの話ではない。調べてみると、ラジオを含め、かなりの数のキリスト教系音声・動画配信メディアが日本には存在している。各々が自己点検をしてみてはいかがであろうか。例えば「一見さんお断り」的な内輪だけで受ける内容になっていないか。小難しい講義や集会説教のダイジェストのような内容になっていないか。ちゃんと「世の中」にその声は届けられていると自信を持って言えるか。単に自己満足的な配信になってはいないだろうか。

教会にまで足を運んでくれる人々に対しては、従来の関わり方でもいいだろう。しかし、まず必要なのは「先発」に当たる伝道ではないだろうか。多くの人から「おもしろい!」と思ってもらえるトピックスを取り上げ、その興味を持続させられるだけの語り口で、最後に「なるほど」と思ってもらえるような仕上がりに持っていくことだ。

そのために日々、共に努力したいと思う。このシリーズは決して今までのラジオ伝道を否定するものではない。今まで積み上げられたラジオ伝道の歴史をリスペクトするからこそ、時代とニーズに合わせた形に変革することを願うのだ。その真意をくみ取っていただき、ぜひ共に考え、共に実践していければと願っている。

「ゴスペルの力」は、以下のリンクから時間に縛られずに聴くことができる。番組の感想やコメントはこちらから。

■ Apple Podcast
■ Spotify
■ 聖書チャンネル・ブリッジ
■ TWR360

<<第3回【常に双方性を目指しているか】へ

■「ゴスペルの力」が熱い:(1)(2)(3)(4)

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

関連タグ:TWR青木保憲
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