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ウクライナ侵攻

マリウポリの十字架―敵を愛し友に変え、平和をつくれ

2022年4月26日13時19分 記者 : 井手北斗
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関連タグ:ウクライナ

ロシア軍に包囲され、徹底的に破壊されたウクライナのマリウポリを、上空から撮影した写真を見た。教会の十字架を前にして、背景には、砲弾の雨を浴びて廃墟のように崩れたマリウポリの街が写っていた。

その写真を見て、「マリウポリの十字架」という言葉が頭に浮かんだ。それは、「この街の教会に希望とともに据え付けられ、戦火の廃墟を背になお残り、嘆きの中でこの街を見つめる十字架」と、「この街がこれほどの仕打ちを受けるほどの罪など犯していないのに、代わりに背負わされた悪の代償、不合理、苦難、悲しみとしての見えない十字架」という、戦争によって生み出された2つの十字架だ。

Mariupol, 60 days of unbelievable resistance pic.twitter.com/qSy1Xcf9h0

— Ukraine 4 Freedom (@uawarinfo) April 24, 2022

クリスチャンとして、私はどの国の、どの民族のクリスチャンも愛すべき同じ神の家族だと信じる。それは、もし戦争が起きたとしても変わらない。敵国の中に住むクリスチャンは、憎むべき敵ではなく愛すべき兄弟姉妹だ。その愛の関係をつくるために、イエス・キリストが十字架で死に、復活された。

戦争・貧困・差別のない世界が来ることを願う。そういう世界のことを、キリスト教では「神の国」と呼ぶ。イエス・キリストは、弟子たちに祈り方を教えるとき、神の国が来るように祈れと教えた。神の国とは、神の心が天と同じように地にも、人が互いに愛し合うことによって成就する世界だ。

人が神を愛し、また互いに愛し合うこと。これが、神が世界を創造したときに目指した世界だ。しかし、今世界はそうなっていない。戦争が起き、国と国が対立している。それは、神が本来目指した世界ではない。人が、その世界を壊したのだ。人は、神の愛と善への信頼を捨て、自分勝手に事の善悪を決めるようになった。

自分が良いと思えば良い。悪いと思えば悪い。自分中心に生き、神も他人も愛さない。自分さえ良ければ、自分のグループさえ良ければ、自分の国さえ良ければ――。他者を踏みにじり、搾取し、強い者が弱い者から奪う世界。一国の中であっても、国際社会であっても同じだ。そこに愛を探しても、どこにもない。

神は愛だ。人が神を失えば、愛を失う。だから神は、人が愛を回復するよう、ずっと助けの手を伸べ続けた。神の民を選び分け、彼らに戒めと預言者を与え、神の道に立ち返るよう呼び掛けた。しかし、神に聞き従う者は少なく、全人類が神に立ち返るには程遠かった。最後に神は、自分の独り子を送った。愛である神の子が、人となって愛を見せた。

神の子イエス・キリストは、神の愛を人に教えた。言葉で説明するだけでなく、生きざまを通して。十字架で自分を殺そうとする相手さえ赦(ゆる)し、神の愛を示した。神はイエスを復活させ、その正しさを全世界に示した。

イエスの十字架と復活の事実を前に、人は、その愛が自分を愛する神の愛だと悟る。人を愛さない自分の生き方が間違いだと気付き、それまでの自分勝手な生き方の束縛から開放され、他者を愛する自由を得る。これが、愛さない罪からの救いだ。私は救われた。そして、神に敵対する者から、神の愛する養子とされた。

クリスチャンは皆、神の子とされた者たちだ。そしてすべての国の民に、イエスの命じておいたすべてのことを守るように教える働きを委託された者たちだ。私は、クリスチャンの仕事は伝道だと信じる。伝道とは、神の愛を伝えることだ。

だから、戦っている場合ではない。戦いの準備をしている場合でもない。少なくとも、私はそう思う。神の愛を伝える。これこそ、神の子とされた者の急務であり、優先して取り組むべき課題だ。一人でも多くの人に、少しでも早く神の愛を伝えたい。

ここで記事を書いているのも、ツイッターでつぶやいているのも、プログラミングで教会開拓の道具を開発しているのもすべて、神の愛が一人でも多くの人に伝わって人々が救われ、戦争も、貧困も、差別もない神の国が、一日でも早く来るようにと願うからだ。

どの国にも敵意の象徴である武器がある。だから私たちは、敵意を廃棄された方、イエス・キリストを伝えるのだ。初期のキリスト教における最大の敵は、サウロというユダヤ人だった。イエス・キリストは彼を愛し、最大の友パウロに変えた。

戦争にあふれた世界に平和をもたらすのは、イエス・キリストだ。イエスは今も、その愛で互いに愛せと私たちに語っておられる。私たちが敵を愛せば互いに友となり、平和をつくることができる。「平和をつくる者は幸いです」と、イエスが言った通りだ。

私は、自分が神の子とされたことを信じ、自覚している。しかし、私を見る他の人はどうだろう。どうやってそれが分かるだろうか。私たちが敵を愛して友に変え、平和をつくってこそ、神の子と呼ばれるのだ。互いに愛し合うときに、あれはイエスの弟子だとすべての人が知るようになる。イエスから愛を学ぼう。そして、互いに愛し合おう。

関連タグ:ウクライナ
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