Skip to main content
2025年9月18日18時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 欧州

欧米社会が「脱欧米化」「再キリスト教化」するには? 歴史家のトム・ホランド氏が講演

2021年12月2日14時42分
  • ツイート
印刷
関連タグ:オープンドアーズ迫害イギリス
欧米社会が「脱欧米化」「再キリスト教化」するには? 歴史家のトム・ホランド氏が講演+
迫害監視団体「オープンドアーズ」主催の講演会で講演する歴史学者のトム・ホランド氏=11月17日、大英図書館で(写真:オープンドアーズ)

歴史学者で『ドミニオン:キリスト教的革命はいかにして世界を再構築したか』(英語)の著者であるトム・ホランド氏が、ロンドンの大英図書館で行われた迫害支援団体「オープンドアーズ」主催の講演会にゲストスピーカーとして参加し、迫害下にある世界のキリスト教徒の苦しみを直接目の当たりにすることの深い影響について語った。

欧米のキリスト教徒が「脱欧米化」するにはどうすればよいかについて、ホランド氏は「欧米以外の国にいるキリスト教徒」や「彼らが提供してくれるキリスト教の視点について考えること」が一つの方法だと述べた。

一方、欧米人が「再キリスト教化」するにはどうすればよいかという問いに対しては、やはり同じことが言えるとし、イラク北部を訪れた際に過激派組織「イスラム国」(IS)によるキリスト教徒やヤジディ教徒に対する迫害の凄惨な光景を目の当たりにして、自身も再キリスト教化を経験したと語った。

ホランド氏は、こうした地域を訪れたことで、それまで漠然と理解していたキリスト教の教えや生活様式に命が吹き込まれたと語った。「キリスト教史のテーマでもある迫害の連鎖が、これまでになかった在り方で鮮明に感じられたのです」。特にヤジディ教徒の男性がISによってはりつけにされた場所を訪れたことで、十字架刑に対する理解が変わったという。

この体験によってホランド氏は、世界の「現実」を新たな形で理解できるようになったと話す。十字架は強者が弱者を拷問し、苦しめ、殺すことの象徴であるが、キリスト教社会で育った自身にとって、十字架は本能的にその反対の役割を果たしていたことに気が付いたという。「十字架は、実際には、力のない者が力のある者に勝利し、奴隷が主人に勝利し、十字架を宣告された男が宣告した国家機関に勝利するものであることを再確認させてくれました」

「今日のあらゆる物事の中で、十字架が人類の文化が育んできた文化的シンボルの中でも最も認識しやすいものだということが、また、十字架が象徴するものが力ではなく、それとは逆に被害者が勝利を収めることを象徴するということが、どれほど奇妙なことであるかを適切に理解するには、(当時の権力者であった)ローマ人の立場に立って考えなければいけません」

さらにホランド氏は、初期のキリスト教徒が見たであろう十字架刑の苦しみや屈辱、また「奇妙さ」を、今日の教会は受け入れるべきだとし、「私たちは文化的にそのことに鈍感になっています」と述べた。

そして教会は、「(英国の)自由民主党の政見放送で聞くような話、つまり『今日の考え』(原題:Thought for the Day、英BBCラジオの宗教番組)のような話」ばかりするのではなく、むしろキリスト教信仰の霊的かつ「超自然的」な側面を「少しも恥じることなく」活用すべきだと勧めた。

「教会は最も奇妙で、最も反文化的で、最も独特なものをすべて主張しなければならないと思います。御使いに関する話をみな捨ててはいけません。それを大事にしてください」

そうすれば欧米のキリスト教的伝統と、人権を重視することとの関係を再構築することができるとホランド氏は強調した。

「中国やその他の文明国の台頭は、人権という概念がキリスト教という非常に特殊な文化的基盤の中で生まれたものであることを再認識させてくれます。そしてそれ故に、人権を信じたいのであれば、キリスト教を信じなければならないということを再認識させてくれます」

「主イエス・キリストが死からよみがえったことを信じるのに信仰による飛躍が必要であるように、人権というものがあることを信じるのにも信仰による飛躍が必要です。どちらも信念なのです」

「自分自身を道徳的に定義する中核的な信条が信仰に根ざしていることを人々が思い起こすとき、世俗主義者は自分たちが信仰の必要性から何らかの形で解放されたわけではないことを認識する可能性が出てきます」

その上でホランド氏は、欧米人の再キリスト教化に話題を戻し、「私たちの直感は、文化的に最も影響力のあるすべての物語に深く根ざしていることを再認識する必要があります」と述べ、「これこそが源泉なのです」と語った。

「しかし、もし欧米のキリスト教徒が脱欧米化を望むのであれば、自分たちが信じていることがいかに奇妙であるかを思い出す必要があると思います。その奇妙な感覚こそが、おそらく教会にも、また人間主義的で世俗的で不可知論的な世の中にも欠けているものだと思うのです。この世がそう考えることになった前提や心の姿勢は、実にキリスト教的であったのですから」

「そしてそれには、キリスト教徒であろうとなかろうと、欧米以外の国のキリスト教徒の苦しみが助けになる部分だと思います。信仰のために苦しみ、おそらくは死ぬこともいとわない人々を目の当たりにするなら、この原始的な奇妙さの感覚によって信仰を再生できると思います」

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:オープンドアーズ迫害イギリス
  • ツイート

関連記事

  • 英国国教会、コロナで小教区の収入が1割減 英紙は社説で「抜本的な措置避けられない」

  • 米国で宗教離れに歯止めか 政治学者らが指摘

  • オーストラリア国勢調査:3割が無宗教、キリスト教は半世紀で36%減

  • 英国国教会、クリスマスとイースターのみ教会開放を検討 英国人の約半数無宗教受け

  • 神学書を読む(56)「令和」となった今こそ振り返るべき日本の宗教 『日本人は本当に無宗教なのか』

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • ワールドミッションレポート(9月18日):パプアニューギニア イースターは1日じゃない、1カ月続くリバイバルだ

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • 花嫁(33)愛には恐れがない 星野ひかり

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月17日):ロシアのリブ族のために祈ろう

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.