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少子化時代における教会の「次世代」のために(4)

2021年11月25日15時57分 執筆者 : 青木保憲
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前回に引き続き、教会の「次世代」と向き合うために読むべき本をレビューしていく。

4)齋藤孝著『本当の「頭のよさ」ってなんだろう?』(誠文堂新光社、2019年)

少子化時代における教会の「次世代」のために(4)

本書は、小中学生向けに齋藤氏が執筆した三部作の1作目である。齋藤氏の最大の魅力は「分かりやすさ」である。私も複数の著作を購入し読ませていただいたが、語る内容もさることながら、その「言い回し」に感心させられ、学ばせていただいている。牧師としてユース世代に語り掛けるとき、どうしても難しい「キリスト教業界用語」を用いてしまいたくなる。この誘惑を断ち切るためには、こういった「当代一の教育者」が使うレトリックを学ぶ必要がある。小中学生向けに、大人向けとはまったく異なる文章だが、同じことを表現できる。そんな牧師、説教者に私もなりたいものだ。

本書のテーマは「頭のよさ」。齋藤氏は次のように語る。

自分がいま、何をしたらいいかがわかっている。それを考えて、次の行動をとることができる。それが頭のいい生き方っていうものなんです。(22ページ)

このフレーズだけでも価値がある。ちなみに聖書にも似たような言葉として、次のようなものがある。

神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。すべてのことを、不平を言わずに、疑わずに行いなさい。(新約聖書・ピリピ人への手紙2章13~14節)

この聖句のように、神に導かれた者は、心に確信が与えられていることになる。それは齋藤氏の言い回しで表現するなら、「頭のよい」状態になっているということである。そんな前振りをしてから本書を紹介するなら、ユース世代の中には「教会は自分を生かす言葉を得ることができる場所」だと分かる者も生まれてくるだろう。教会に通うことで「頭がよくなる」というメリットを自覚することになるのである。

そういった意味で、本書は若者の「理解と納得」を促すのに最適な一冊であろう。そして本書に続く第2作『友だちってなんだろう?』、第3作『本当の「心の強さ」ってなんだろう?』もぜひ読まれることをお薦めする。まず大人が読み、それから彼らに薦めるということである。

5)朝比奈なを著『ルポ 教育困難校』(朝日新聞出版、2021年)

少子化時代における教会の「次世代」のために(4)

最後に紹介するのは、いわゆる「底辺校」に赴任したことのある元教員の赤裸々な告白である。現代学校教育の歪み、そしてこうした教育困難校に通う生徒たちの実態を、新書200ページ余りで書きつづっている。これは最初に紹介した『いま知らないと後悔する2024年の大学改革』の対局にある物語といえよう。しかし、ここにも現実があり、そこで必死に生きる生徒たちが存在していることは否定できない事実である。昨年の新書ベストセラーになった宮口幸治氏の『ケーキの切れない非行少年たち』にも通じる日本の学校教育の現実である。

教会に集うユース世代は、「聖書のお話」を聞くことには慣れているだろう。そしてそこで話される内容は、いろいろと紆余曲折を経るとしても、最後は「何となくハッピーエンド」となる。そういった話ばかりを聞かされるなら、いつしか自分たちの現実やリアリティーある日常との乖離(かいり)を感じてしまう。もしも本書に登場するような学校に通う若者が教会にいるなら、そうした「聖書のお話」はおとぎ話くらいに非現実的にしか映らないだろう。

私はいつも思うのだが、よほど小さな子どもでない限り、次世代たちには時として「現実」を語る必要がある。なぜなら聖書は容赦なく人の罪や社会的抑圧の様を描いているからである。そのような厳しさを踏まえてユース世代に向き合おうとするなら、きっとその関わり方は以前とは異なるであろう。同時に、大人は若い世代に対してどうしても上から目線で接してしまうときがあるので、そのようなことの戒めとしても必要な話が満載である。現実を知り、その苦みに触れることで私たちの信仰も鍛えられるはずである。

以上、前回と合わせて5冊をピックアップした。これらはユース世代にとって身近な話題であると同時に避けては通れない分野である。そして興味を持って心を開くきっかけにもなるだろう。

「教会から若者がいなくなってしまう」。そう嘆く声を耳にすることがある。人口分布を詳細に観察するまでもなく、教会は高齢者が多くなり、若者が減っている。教会は社会の縮図だと言っていいだろう。だがそれを嘆いていても始まらない。彼らを導きたいと願うなら、まず彼らが興味を抱くことに同じように興味を持ち、しかもある程度高次の情報を手にすることができるなら、きっと彼らは近づいてきてくれるはずだ。

彼らだって生きているのだ。程度の違いこそあれ、若者なりに日々を必死に生きている。私たち大人が社会で生き残りをかけてもがくのと構図は同じである。そのことを常に意識さえすれば、私は世代を超えた交わりは可能であると確信する。そう思いながら、今日も次世代と、知恵を用いながら向き合いたいと願う。たとえ「心だけ十代のおっちゃん牧師」であろうとも、そのベクトルだけは忘れないようにしたい。

今回の小シリーズで提供したのは、多様な知恵の中の一つでしかない。しかし、「教会と教育」の相性はきっといいはずだ。そう信じてあなたも一歩踏み込んでみてはいかがであろうか。(終わり)

<<前回へ

■ 少子化時代における教会の「次世代」のために:(1)(2)(3)(4)

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

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