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問題よりも解決に思いを向ける 佐々木満男

2021年9月15日14時48分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 被害者が加害者に和解金を払う

「とても言いづらいのですが、被害者が加害者に和解金を払ったらどうですか?」

ある裁判の和解交渉で、裁判官が思い切った提案をしてきた。「そんなばかな!とんでもありません!」私が代理していた被害者は、一言のもとに裁判官の和解案を拒絶した。「やっぱりダメですか」と失望した裁判官は、変な和解案を提示したことを後悔していた。

和解交渉が決裂して、裁判は暗礁に乗り上げてしまった。事実関係が複雑な上に、加害者にも多少の言い分があり、裁判が進行するほどこじれて収拾がつかない。裁判官もどうまとめてよいのか分からず頭を痛めていた。

裁判に勝っても加害者に資力がないから、判決が空手形になることは目に見えている。そこで、被害者は訴えを取り下げる申請をした。しかし、感情的になっていた加害者は、訴訟取り下げに同意しなかった。加害者としてはどうせ負けても失うものはないから、腹いせに最後まで争って被害者を困らせてやろうという魂胆だ。おそらく、加害者は第一審で負けても、高裁に控訴し、最高裁に上告するだろう。

裁判の期日に重い気持ちで法廷に向かっているとき、突然「解決!」という言葉が繰り返し強く心に響いてきた。「そうだ、どうしても解決できないような問題も、全知全能の神には解決できる! もういい加減に解決しなさいということだ」。私は思い切って被害者を説得した。

「これ以上争っても、時間と費用がかかるだけです。これからの裁判費用を考慮して、少額の和解金を払って裁判を終わりにしたらどうですか?」「なんですって! 私の代理人なのに、相手方の味方をするんですか? 被害者が加害者に和解金を払うなんてあり得ないことです!」こう言って不機嫌になり、しばらく考えていたが、「いや、佐々木弁護士の言う通りです。これ以上争いを続けても、何のメリットもありません。裁判のストレスで、仕事にも支障をきたす状態が続くことは、もう耐えられません」と、加害者に和解金を払うことに同意して、和解が成立した。

2. 弁護士が相手方に和解金を払う

妻に不満を持っていた夫の様子がおかしいので、探偵を雇って調査したら、夫が不倫をしていることが発覚した。妻は不倫相手に対して慰謝料を請求する裁判を起こした。すると、相手の女性は「あなたの夫のせいで不倫関係になってしまった」として、夫に対して同額の慰謝料を請求した。

私は夫の代理人になったが、裁判は三つ巴の非常に醜い争いになった。判決で、夫が不倫相手の女性に慰謝料を払い、彼女は受領した慰謝料をそのまま妻に払うことになった。ところが、夫は資力がなく慰謝料を払うことができない。夫が払わなければ、不倫相手の女性は妻に払うことができない。当然、夫婦仲はますます険悪になっていく。

事務所で問題の解決を祈っていたら、「あなたが夫の慰謝料を払えば、問題は解決するではないか」という主の導きを感じた。「無料で代理人を引き受けた上に、依頼者の慰謝料まで払うなんて!」と内心ではかなりの抵抗があったが、導きに従い依頼者にそう提案した。夫からそれを聞いた妻は非常に感動して、不倫女性に対する慰謝料請求を放棄した。結果として、夫婦ともに悔い改め、今でも円満に暮らしている。

3. 神の和解の方法

人間は父なる神に反抗して、神を傷つけてきた。しかし、被害者である神は、加害者である人間に御子イエス・キリストを与えて、和解を実現してくださった。キリストこそ神が支払った人類最高額の和解金である。

「御子の死によって神との和解を受けた」(ローマ5:10)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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