感謝は生きる力となる 安食弘幸

2020年11月11日10時56分 コラムニスト : 安食弘幸 印刷
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主に感謝することは良いことです。いと高き方よ あなたの御名をほめ歌うことは(詩篇92:1)

「独裁者」「黄金狂時代」「モダン・タイムス」「ライムライト」。これらは「喜劇の王様」と呼ばれたチャーリー・チャップリンの代表作です。

子どもの頃のチャップリンは大変な苦労をします。父親はロンドンの寄席芸人で、チャップリンが幼い時家を出ていきます。貧しさの中に突き落とされ母親は発狂し、食べる物もなくマーケットの裏の残飯をあさるような生活を余儀なくされます。

母親が正気の時、幼いチャップリンに次のように言い聞かせました。「神様は、おまえが人生を全うすることを望んでおられるんだよ」。チャップリンは12歳で寄席の舞台に立ち、サーカスやミュージックホールなどで修業を積み、19歳の頃にはロンドンで有名になり、21歳でついにニューヨークに渡ります。

その後映画に関わるようになり、あの山高帽スタイルで次々と映画に出て脚光を浴びました。そして晩年には、1億ドル以上の資産を持ち、スイスのレマン湖のそばの大邸宅で静かに余生を送ったのです。

チャップリンは晩年自分の人生を振り返っていました。「ただただ神への感謝しかない」。私たちが神への感謝を忘れないために、次の2つのことをいつも覚えることが助けになります。

1)自分の所有している大切なものはすべて与えられたものである。

自分の命もです。自分で望んで生まれてきた人など1人もいません。神が計画し、選び、存在させてくださったのです。愛する家族や友人も与えられたものです。そして、イエス・キリストを信じることで得られたもの。罪の赦(ゆる)し、心の平安、永遠のいのち、死後の天国への希望も神からの賜物です。

2)自分の人生は、自分以外の存在に完全に依存している。

私たちの生命を支えているのは空気や太陽です。これら無しに1分だって生きていられません。また今日まで多くの人々に支えられてやってこられたのです。両親や友人たちや、先生や仲間の助けや励ましがなかったら、今日ここにいなかったはずです。

アフリカ系アメリカ人作家アレックス・ヘイリー(代表作『ルーツ』1976年)。彼は1枚の特別な写真をオフィスに飾っていました。額に入れて壁に飾られていたのは、フェンスの柱の上に乗った1匹のカメの写真です。ヘイリーはこの写真をとても大切にしていて、この写真の意味を聞かれるたびに次のように答えています。

「もしカメがフェンスの高い柱の上に乗っているのを見たら、誰もカメが自力ではい上がったとは思いません。きっと誰かがカメをつかんで、そこに乗せたと思うはずです。私は自分で何か意味あること、価値あることを成し遂げ『オレはこんなスゴイ事をしたんだぞ!』と思い始めたら、いつもこの写真を見るようにしているのです。私もこのカメと同じです。神と多くの人々の助けがあったからこそ、それを成し遂げられたことを思い出し、感謝することを忘れないようにしているのです」

神と周囲の人々への感謝の心こそ生きる力となってくれるのです。

安食弘幸

安食弘幸(あんじき・ひろゆき)

1951年、島根県出雲生まれ。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球関西六大学リーグの強打者として活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒。哲学博士。現在、日本キリスト宣教団峰町キリスト教会主任牧師。NHK文化センター「聖書入門講座」「カウンセリング講座」講師、JTJ宣教神学院講師、とちぎテレビ「ゴスペルジェネレーション」の説教者。また、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設で講演活動を行っている。

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