米国人牧師、事故車の運転手救助中に命落とす 教会開拓中の4児の父

2020年7月27日14時32分 印刷
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事故で亡くなったジョン・パウエル牧師とその家族(写真:エマニュエル・バプテスト教会のホームページより)

米テキサス州で18日、教会開拓中の牧師が、高速道路で事故に遭った大型トラックの運転手を救助中に命を落とした。牧師は、南部バプテスト連盟倫理宗教自由委員会委員長で、南部バプテスト神学校で教鞭を執っていたラッセル・ムーア氏の教え子でもあり、ムーア氏や米キリスト教界の著名人が相次いで哀悼の意を表明した。

亡くなったのは、同州ニューキャニーでインマヌエル・バプテスト教会を開拓していたジョン・パウエル牧師(38)。現地の報道(英語)によると、パウエル氏と別の男性は18日午後11時半ごろ、同州内の高速道路で別の車に追突され出火していたトラックの運転手を救助するため、道路脇に自分たちの車を停車した。

しかし、2人がトラックの運転手を救助しているところに、別のトラックが接近。パウエル氏は、もう一人の男性を救おうと突き飛ばし、自身ははねられてその場で死亡した。出火したトラックの運転手は病院に搬送され、命に別状はないという。

ムーア氏は19日、ツイッターにパウエル氏の訃報を投稿し、次のように述べた。

「今朝、私はあまりの衝撃に身を震わせ、言葉を失いました。私の教え子のジョン・パウエル氏が昨夜、高速道路で立ち往生していたドライバーたちを救助中に18輪の大型トラックにはねられ命を落としました」

ムーア氏は、パウエル氏が「心優しく謙遜」な人物であったと述べ、妻のキャサリンさんと4人の子どもたちを「こよなく愛していた」と言い、「私の息子が成長したら、彼のようになってほしいと思っていました」と思いをつづった。

パウエル氏は2016年、教会開拓のため同州ハムリンからヒューストン北部のニューキャニーに移住した。それまでは、南部バプテスト神学校の入学事務主任やカーライル通りバプテスト教会(同州ルイスビル)の弟子訓練担当牧師などを務め、ハムリンでは主任牧師としてハムリン第一バプテスト教会に仕えた。

ムーア氏のほか、著名なキリスト教指導者や牧師たちも、ソーシャルメディアでパウエル氏の死に哀悼の意を表した。

ビレッジ教会(同州フォートワースほか)のマット・チャンドラー牧師の妻、ローレンさんは、「悲痛な思いです。奥様のキャサリンさんと子どもたちのために祈っています」とコメント。聖書教師のベス・ムーア氏は、「胸が張り裂けそうです。お祈りしています」と投稿した。

南部バプテスト神学校のアルバート・モーラー学長は、ツイッターにこう記した。

「夫であり父親であり、教会の牧師でもある存在を亡くされたご遺族の心の痛みは計り知れません。しかし、ジョン・パウエル氏はキリストを愛し、キリストを説き、キリストに信頼していました。ご遺族の故に、私たちの心は張り裂けんばかりです。だからこそ私たちは、キリストは私たちのすべてと歌うのです」

インマヌエル教会(テネシー州ナッシュビル)のレイ・オルトランド牧師はこうツイートした。

「偉大な人物であるラッセル・ムーア氏に、年下の男性が『あなたは立派だ』と言われるとはすごいことです。この年下の友人は、それほど素晴らしい人物だったに違いありません。私たち全員にとっても大きな損失です。神がご遺族を慰めてくださいますように」

中西部バプテスト神学校のジェイソン・アレン学長はツイッターで、「私が知る限り、(パウエル氏は)最も優れた人物の一人です」と述べた。

作家であり牧師でもあるディーン・インセラ氏はツイッターで、パウエル氏の謙虚さに言及しつつ、次のように述べた。

「彼には、有名になろうという思いがまったくありませんでした。家庭人として、また、牧師として忠実に仕えていました。彼は多くの人が精を出すことには力を注ぎませんでした」

デルレイ・バプテスト教会(バージニア州アレクサンドリア)のギャレット・ケル牧師はツイッターで、パウエル氏は「忠実に主を宣(の)べ伝えていた」と強調。パウエル氏が最後に取り次いだ説教に触れ、詩編77編3節「苦難の襲うとき、わたしは主を求めます」を引用し、「主がご遺族と、彼を愛した多くの人々を慰めてくださいますように」と投稿した。

南部バプテスト神学校のアンドリュー・ウォーカー教授は、クラウドファンディングサイト(英語)で、パウエル氏の遺族のために献金の呼び掛けを始めた。

「ご友人やご親族の皆様。言葉では言い表せない心痛や悲しみに直面しているパウエル氏のご遺族のために、私たちは皆様にお心遣いをお願いしています。ご遺族はこれまで、ご親族やご友人の皆様に愛を示してこられました。ですから今度は、私たちがキリストのからだとして、ご遺族に愛と思いやりを示そうではありませんか」

クラウドファンディングサイトでは27日時点で、33万ドル(約3480万円)を超える献金が集まっている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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