「父の日」の起源と由来、教会で生まれ今年110年

2020年6月19日16時47分 印刷
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米国の「父の日」の提唱者であるソノラ・スマート・ドッドさん(左)と、ソノラさんを含め6人の子どもを男手一つで育てた父親のウィリアム・ジャクソン・スマートさん

6月第3日曜日に祝われる「父の日」。5月第2日曜日の「母の日」と並び、日本では広く定着した記念日となっている。日本で祝われている「母の日」「父の日」はいずれも米国由来で、その起源はキリスト教会と関係が深い。今年は、米国で最初の「父の日」が祝われてからちょうど110年となる。今年の「父の日」である6月21日を前に、その起源と由来を振り返る。

「父の日」が米国で最初に祝われたのは1910年6月19日、米西海岸最北の州であるワシントン州東部の都市スポーケン。6月の第3日曜日であったこの日、スポーケン市内の複数のプロテスタント教会で、父親をテーマにした説教が行われ、父親たちにバラを贈るなどして感謝の思いが届けられた。

この「父の日」を呼び掛けたのは、当時28歳だったソノラ・スマート・ドッドさん。ソノラさんは、南北戦争の退役軍人で農場経営者であった父ウィリアムと母エレンのもと、長女として生まれた。しかし16歳のとき、母エレンは6番目の子どもの出産が原因で亡くなってしまう。そのため父ウィリアムは、生まれたばかりの赤子を含め子どもたち6人を男手一つで育てることになる。6人きょうだい唯一の女性で一番年上であったソノラさんは、そんな父ウィリアムと共に弟たちの世話をした。

1908年、米東部ウェストバージニア州の教会で最初の「母の日」を祝う礼拝が行われ、翌09年にはソノラさんの教会でも「母の日」の記念礼拝が行われた。この説教を聞いたソノラさんは、父親に感謝を示す記念日もあるべきだと考え、YMCA関係者の支援も受けつつ、スポーケン牧師協会に「母の日」だけでなく「父の日」も記念するよう嘆願する。ソノラさんは、父ウィリアムの誕生日が6月5日であったことから、この日を「父の日」とすることを希望したが、準備の期間が必要だとして2週間後の6月19日が選ばれたという。

それから6年後の1916年には、ウッドロー・ウィルソン大統領(当時)がスポーケンを訪れて「父の日」の演説をしたことで、全米規模で知られるようになる。しかし、1914年に米国の公式な記念日に制定された「母の日」と比べると、定着には時間がかかり、「父の日」が米国の公式な記念日に制定されたのは、スポーケンで最初に祝われてから60年以上たった1972年のことだった。

そんな米国由来の「父の日」が、日本でも広く普及するようになったのはこの40年ばかりのこと。1980年、日本メンズファッション協会の伊藤恭一理事長(当時)が米国で開催された「父の日」関係の国際会議に出席したことをきっかけに、翌81年、同協会が母体となって「日本ファーザーズ・デイ委員会」を設立。「イエローリボンキャンペーン」などを展開し、日本では「母の日」がすでに普及していたことから、「父の日」もすぐに受け入れられていった。

なお、日本は米国由来であるため6月第3日曜日が「父の日」として祝われているが、記念日は世界各国で異なる。イタリアやスペインなど、欧州のカトリック系の国々では、イエス・キリストの父ヨセフを記念する「聖ヨセフの日」(3月19日)が、「父の日」として祝われている。またドイツでは、キリストの昇天を記念する「昇天日」(復活祭から40日目の木曜日)が「父の日」とされている。

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