人種差別を悔い改める祈りの運動「プレイテスト」 全米で広がる

2020年6月17日18時13分 印刷
+人種差別を悔い改める祈りの運動「プレイテスト」 全米で広がる
「Tre9」の名前で活動しているクリスチャンラッパーのボビー・ヘリングさん(中央)と一緒に祈る白人と黒人のクリスチャンたち(写真:フェイスブックに投稿された動画より)

「プレイテスト」と呼ばれる祈りの運動が、全米各地のクリスチャンの間で広がりを見せている。祈り(Pray)と抗議(Protest)を掛け合わせた造語で、人種差別に対する抗議運動が全米で広がる中、「Tre9」の名前で活動している白人クリスチャンラッパーのボビー・ヘリングさんが始めた。この運動の中で、白人のクリスチャンが黒人のクリスチャンの前でひざまずき、人種差別を悔い改める祈りをしたところ、その様子がインターネット上で拡散し、運動の拡大を後押ししている。

ヘリングさんらによるプレイテストは、白人警官に首を押さえ付けられて亡くなったジョージ・フロイドさんが育ったテキサス州ヒューストンの黒人地区である「第3区」で行われた。拡散されている動画(英語)には、第3区の「カーニーホームズ」と呼ばれる公営住宅の敷地内で、ヘリングさんを先頭にした白人の人々が、フリーインディード教会のジョニー・ジェントリー主任牧師を中心とした黒人の人々を前にして、ひざまずいて祈る様子が映されている。

このプレイテストは、フロイドさんが白人警官に首を膝で押さえ付けられて亡くなる様子を捉えた動画がインターネット上に投稿されてから数日後に行われた。

ヘリングさんは地元テレビ局のインタビュー(英語)に応え、「拡散された動画のうち一つは、ジョニー・ジェントリー牧師と私が互いに向き合ったもので、白人の人たちがひざまずいて神に赦(ゆる)しを求め、黒人の兄弟姉妹たちも神に赦しを求めているものです。美しい瞬間でした」と語った。

「その時からプレイテストは広がり続けています。ヒューストンだけではなく、オースティンでも最近やったばかりです。リビングストンでもやろうとしています。シャーロット(ノースカロライナ州)でもやろうという動きがあります。つまり、全米に広がりつつあるのです」

ヘリングさんは、プレイテストはクリスチャンが黒人に対する米国の罪を自分のものとする時であり、これをなすための唯一の方法は、歴代誌下7章14節の「もしわたしの名をもって呼ばれているわたしの民が、ひざまずいて祈り、わたしの顔を求め、悪の道を捨てて立ち帰るなら、わたしは天から耳を傾け、罪を赦し、彼らの大地をいやす」に示されていると言う。

「歴代誌下7章14節の中にある美しさは、教会が自らへりくだり、神の御顔を探し求め、黒人を抑圧し続けた私たちの構造的な問題を無視してきたことから立ち返ることにあります。私たちはそれを悔い改めようとして祈っています。神様は私たちの地を癒やしてくださるでしょう。私たちは神が、ジョージ・フロイドさんに起きたことや彼以前に起きた多くのことを通して癒やしてくださると信じています。私たちが、白人も黒人も混血の方も共に教会として立ち向かうなら、神様は私たちを癒やしてくださるはずです」

ヘリングさんは、非営利団体「アイズ・オン・ミー」を2008年に設立し、行政や医療サービスを十分に受けていないヒューストン近郊の青年や家庭を支援している。同団体のホームページには、プレイテストのための特設ページ(英語)が設けられ、開催のためのガイドラインも公開されている。ガイドラインには次のようにつづられている。

「高潔で謙遜な一人の白人クリスチャンと、高潔で謙遜な一人のアフリカ系米国人クリスチャンさえいれば、これ(プレイテスト)をすることができます。これらの『平和の民』は、多人種からなる信仰者の集まりを組織するようになるでしょう。私たちは特にアフリカ系米国人のために、そして彼らの抱えている課題、必要、痛み、傷、苦しみ、もがき、未来のために祈ります」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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