マリオ・カンドゥチ神父死去、85歳 戦時下のカトリック弾圧を長年調査

2020年2月17日20時53分 印刷
+マリオ・カンドゥチ神父死去、85歳 戦時下のカトリック弾圧を長年調査
マリオ・カンドゥチ神父=2004年(写真:「月刊キャレル」提供)

戦時中、カトリック高田教会(新潟県上越市)に通っていた信者7人とドイツ人神父が特別高等警察(特高)に逮捕された事件を長年調査してきたマリオ・カンドゥチ神父(フランシスコ会)が16日午前1時20分ごろ、肺炎のため死去した。85歳だった。通夜は19日午後6時から、葬儀ミサは20日午後12時半から、いずれもカトリック瀬田教会(東京都世田谷区瀬田4-16-1)で。喪主は、フランシスコ会日本管区長の村上芳隆(よしたか)神父。

1934年、イタリア北部ボローニャ生まれ。63年に来日。81年から高田教会の主任司祭を務めた。同教会では44年4月、「キリストを絶対視し、皇室の尊厳を冒とくした」として、日本人信者7人が不敬容疑で逮捕。その後、同教会を担任していたドイツ人神父もスパイ容疑をかけられ逮捕された。信者らは終戦までの約1年4カ月間、未決のまま勾留され続け、家族は「人間とも思えないほどやせ細った体」で帰ってきたと当時の様子を語っている。

カンドゥチ神父はこの事件を長年調査してきたほか、終戦直後にカトリック保土ヶ谷教会(横浜市)で銃殺された横浜教区長(当時)の戸田帯刀(たてわき)神父の事件でも、バチカンの秘密文書館(現・使徒文書館)から資料を入手するのに協力するなどしてきた。

また最近では、2016年に東京都文京区の切支丹(キリシタン)屋敷跡で遺骨が発見された禁教時代のイタリア人宣教師ジョバンニ・シドッチ神父(1667~1714年)の列福・列聖運動にも力を入れていたという。

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